財務省が8月18日発表した7月の貿易統計速報によると、輸出額は5兆7284億円と前年同月に比べ14.0%減少した。落ち込み幅は2009年10月(23.2%減)以来、6年9カ月ぶりの大きさとなった。輸入額は24.7%減で、09年10月(35.5%減)以来の落ち込み幅だった。英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴う円高の進行で、米国向けの自動車などが減少した。輸入の減少額が輸出の落ち込みより大きかったことで、貿易収支は5135億円の黒字となり、2カ月連続の黒字を確保した。
日本経済新聞社がまとめた都道府県の職員採用調査で、首都圏でも受験申込者の減少が鮮明となった。東京都では2016年度の大卒・院卒の申込者が前年度比13%減。埼玉県は9%、千葉県も4%減った。秋の採用試験を控える神奈川県は集計対象外だが、6月の試験の申込者は6%減った。企業が旺盛な採用を続ける中、学生の民間志向が強まっているようだ。
東京都の大卒・院卒程度の採用予定者数は、前年度比4%減の1021人。これに対し、受験申込者数は13%減の1万2083人だった。競争倍率は11.8倍で、前年度より1.1ポイント低くなった。申込者が減った背景について、都人事委員会は「民間の採用状況がよいため」とみている。