佐賀・上峰小 5・6年生を対象に「オンライン英会話」 

佐賀県上峰町立上峰小学校で2学期から、5、6年生全員を対象にインターネットを使ったオンライン英会話の授業が行われる。昨年度、6年生に導入した授業を、5年生にも拡充する。町は8月18日、専門業者の「レアジョブ」(東京)と2年目の委託契約を結んだ。授業では、児童がパソコン画面上の講師と1対1で向かい合い、無料の通話ソフト「スカイプ」を使って英会話を行う。相手は同社がフィリピンで養成している英会話講師が務める。

ありそうでなかった教材のイノベーション 「高校入試対策Spurt+(スパートプラス)」

なるほどゼミナールの山中孝光塾長

全ての問題に10段階の難易度を表記した新しい教材「高校入試対策Spurt+(スパートプラス)」を株式会社育伸社(東京・台東区)が刊行した。これまでの問題集「Spurt(スパート)」との違いは難易度表記があるかないか。この工夫が大きな効果を上げている。

熊本市東区の学習塾、なるほどゼミナール(ナルゼミ)は、いち早くこのスパートプラスを導入した。ナルゼミの山中孝光塾長は、「教務の力量に委ねられていた『学力差を見極めて適切な難易度の問題を教える』ということが、簡単かつ正確に実施できるようになりました」と話す。

スパートプラスは高校入試対策用の5教科を刊行

少人数一斉指導の授業形式をとるナルゼミでは受験生にスパートプラスを自学用教材として活用している。今までは講師と直接関わっていない自学自習のとき、果たしてどれくらいの生徒が問題を適格に選択できているか正直疑問だったという。それがこの教材によって仕組み化され指導の効率が向上したのだ。

また、育伸社の学力テストを導入することで、問題の難易度と連動した生徒の学力レベル(段階)が明確になる。ナルゼミでは「個々の成績該当段階とその1段階上のレベルの問題を重点的に指導」したり、「生徒のレベルに満たない易しい問題はヒントを出すに留め、生徒自身に考えさせる」といった方法で運用している。

生徒の学力に合った問題を重点的に学ばせることで、高い学習効果が得られるという。スパートプラスの効果を実感したナルゼミは、昨年度の受験生が半年間で偏差値を6.6ポイント以上アップさせた実績を上回る、「全員7ポイント以上のアップ」を今年度の目標としている。

一方で、個別指導塾におけるスパートプラスの活用については、「一斉指導の塾よりも大きな効果が期待できる」と山中氏は言う。個別指導塾の運営にも4年以上携わっていた山中氏は、

各問題に難易度を表示することで、指導経験が浅い大学生のアルバイト講師でも学習効率が高められる

「多くの講師が必要となる個別指導の塾では、学生講師にも頼らなければなりません。彼らは学力が高くても経験は浅く、生徒の成績と問題の難易度を上手く結びつけることができません。成績との相関を難易度表示した問題集があれば、『今はまだ取り組ませるべきでない問題・解き方をシッカリ教えるべき問題・生徒自身の力で解かせるべき問題』が誰にでも区別できます。その分、授業の効率は飛躍的に向上し、生徒の成績も上がるでしょう」と、スパートプラスの持つ可能性を示唆する。

山中氏はこの教材の使い勝手について、「喩えて言うならば、マニュアルミッション車からオートマチック車に乗り換えたようなものです。もう以前の教材には戻れません」と笑みを浮かべる。一般の乗用車でも運転が簡単なオートマ車が主流になったように、問題の難易度を表記することで、講師と生徒の負担軽減が期待できるスパートプラス。これからの教材のスタンダードとなるかもしれない。

大分大新学科、社会イノベーション学科の名で申請

大分大は来春、経済学部に新設する学科の名称を「社会イノベーション学科」に変更すると発表した。社会イノベーション学科は、街づくりや新たな事業を生み出す知識を学び、企業や行政などで活躍できる人材輩出を目指し、地域社会におけるイノベーション(新たな価値の創造)を研究対象とする。5月に文部科学省の大学設置・学校法人審議会へ申請した際は「事業共創学科」としていたが、7月に再申請で変更した。

「新交通」新興国に輸出 三菱重工 速度、鉄道並み コスト安く

三菱重工業は世界最速の時速120キロメートルで走行できる新交通システムを実用化する。全自動の無人運転車両で、鉄道に比べ2~3割ほど導入費用が安いほか、IoT(モノのインターネット化)技術を活用、常時監視できるようにして保守・管理コストも削減できる。鉄道並みの速度を確保することで、都市近郊への新たな交通手段として渋滞に悩む新興国を中心に売り込む。

 新交通システムはゴムタイヤ式で、鉄道のようにレールや砂利などを敷かずにコンクリート製の軌道を走る。このため、導入費用は鉄道と比べて2~3割、地下鉄と比べて半分程度に抑えられる。レールなどがないことから軌道の建設工事は簡単で短期間で敷設できる。

官民連合でAI技術研究 開発

トヨタ自動車やNEC、理化学研究所など20以上の企業と研究機関は、医療や製造現場を支える人工知能(AI)を産官学共同で開発する。理研の革新知能統合研究センターがAI研究拠点を9月1日に東京駅近くに開く。ここにトヨタ、NEC、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL、東京・品川)、NTT、AI開発ベンチャーのプリファード・ネットワークス(東京・千代田)の研究者らが合流する。AIの応用で、日本も幅広い連携で技術力を高め、直面する高齢化や生産性低迷の課題解決に生かす。

熊本県益城町、広安西小で「ロボットプログラミング体験会」 明光義塾が寄付授業

熊本県益城町の広安西小学校で8月11日、「ロボットプログラミング体験会」が開催された。対象者は小学4年生から6年生。熊本地震の発生から4ヶ月近く経った時点でも益城町には倒壊した家屋が目立ち、同校内の避難所で生活する被災者もいる中、保護者を含め26名の参加者が参加した。

楽しみながらプログラミング

楽しみながらプログラミングを学ぶ子供たちの活気がみなぎる

実施したのは熊本県内で明光義塾を運営するサクセスリンク株式会社(熊本県玉名市)と九州・山口・沖縄で明光義塾を展開する株式会社明光ネットワーク九州(福岡県福岡市)、全国でロボットプログラミング教室「アーテックエジソンアカデミー」を展開する株式会社アーテック(大阪府八尾市)。熊本地震発生後、サクセスリンクは広安西小の生徒たちの勉強をサポートするため、1学期の終わりまで放課後に無償で学習支援教室を開いていた。その支援の一環として実施された今回の体験会。カリキュラムはこの日のためにアーテックが特別に用意したものだ。

まずは車型のロボットを作る。参加者たちはブロックや基盤、モーターなどの部品からロボットを組み立てていく。ブロック遊びの要領で、率先して手を動かす子供たちの表情は真剣そのものだ。

ロボットの動作をプログラミングするソフトは、MITメディアラボが開発した「Scratch(スクラッチ)」がベースのオリジナルソフト。複雑なコードを覚える必要がなく、パソコンの画面上で命令のブロックをドラッグ・アンド・ドロップするだけで簡単に扱える。講師も保護者もアドバイスするだけで、子供たちはすぐに操作に慣れ、画面上でブロックを組み立てるようにプログラムを組んでいく。最初の課題はロボットを真っすぐ走らせる簡単なものだったが、後半は自動で三角形や四角形の軌道を描いて走らせるなど初めてとは思えない複雑なプログラムを完成させていた。

広安西小の井手文雄校長

広安西小の井手文雄校長

参加した小学6年生の飯干瑠音さんは「パソコンを使って命令を出して、本当にロボットが動くところが楽しかった」と話す。また、4年生の坂口将義さんの父親、浩一郎さんは「子供は試行錯誤しながら考え、結果を確かめていた。勉強や仕事でも必要な考え方を学べた」と喜んだ。
同校の井手文雄校長は「参加した子は少なからずプログラミングに興味があるはずです。熊本が大変な状況だからこそ、夢や進路に繋げてほしい」と語った。2020年から小学校で必修化される見込みのプログラミング教育。それに先駆け被災地で実施された体験会が、子供たちの新たな可能性を開花させるきっかけになったと期待したい。

ウィザス 本田圭佑所属のHONDA ESTILOと業務提携 サッカーを通じた『社会で活躍できる人づくり』を目指す

株式会社ウィザス(大阪府大阪市  代表:生駒 富男)は HONDA ESTILO 株式会社 (大阪府吹田市)と業務提携を結んだ事を発表した。提携内容は「SOLTILO FC U-18」に所属するユース年代(高校生)の選手への高校卒業に向けた学習サポートを、株式会社ウィザスが運営する通信制高校「第一学院高等学校」において行う予定。

今後の連携については
(1)他地域での SOLTILO FC U-18 との連携強化
(2)通信制の強みを生かした、選手活動をメインとしたカ リキュラムの構築
(3)海外での活躍を目指すユース年代 (高校生)選手への学習 フォロー
(4)その他、 両社の経営資源を有効的に生かした取り組みを継続的に検討
を検討している。

ウィザス(第一学院高)はサッカー日本代表のFW香川真司、FW柿谷曜一朗、DF酒井宏樹を出しており。日本代表選手が多い高校だ。

第一学院高等学校
「1/1(いちぶんのいち)の教育」 を教育理念とし、 全国に52 キャンパス(2016 年 6 月時点)を展開する広域通信・単位制高等学校。「生徒第一」「1/1 の教育」の想いを大切に 、生徒をプラス思考に変える独自の教育「EMS」をベースとした「『もっともっと自分を好きになる』 自分づくり」を実践し、「社会で活躍できる人づくり」 に取り組む。
通信制の当校には、女性ヴォーカルグループ Little Glee Monster(在校生、 ワタナベエンターテインメント所属)など、 スポーツや芸能活動などの夢の実現と学業との両立を目指す生徒のほかにも、不登校や高校中退等を経験した生徒が多数在籍・卒業している。

本田圭佑選手(ACミラン)のマネジメント会社HONDA ESTILOは金沢大の運動施設を活用する地域活性化プロジェクトに取り組んでおり、ホンダエスティーロが民間から資金を集めて金沢大のサッカー場2面と陸上競技場に、人工芝や照明の整備を検討している。来年度に金沢市も協賛してスポーツ教室やイベントなどを開く予定。

7月の輸出14%減、貿易収支は黒字

財務省が8月18日発表した7月の貿易統計速報によると、輸出額は5兆7284億円と前年同月に比べ14.0%減少した。落ち込み幅は2009年10月(23.2%減)以来、6年9カ月ぶりの大きさとなった。輸入額は24.7%減で、09年10月(35.5%減)以来の落ち込み幅だった。英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴う円高の進行で、米国向けの自動車などが減少した。輸入の減少額が輸出の落ち込みより大きかったことで、貿易収支は5135億円の黒字となり、2カ月連続の黒字を確保した。

働く母親、過去最高の68%

厚生労働省がまとめた2015年の国民生活基礎調査によると、18歳未満の子どもがいる母親のうち、仕事をしている人の割合は68.1%。14年と比べ2.4ポイント増え、統計を取り始めた2004年以降で最高となった。共働き世帯の増加や女性の就労継続に向けた支援が寄与したとみられる。4万6634世帯から有効回答を得た。仕事に就いている割合は子どもの年齢が上がるにつれて上昇する傾向にある。子どもが0歳の時は4割に満たないが、15~17歳では8割近い。

同志社大が開発した老化防止期待カレー

老化の原因物質とされるAGE(糖化最終生成物)の生成を抑制する作用があるスパイスを活用したカレーが8月6日から提供されている。スパイスは同志社大などの研究で開発された。米モリンダワールドワイドインク社の日本支店(東京・新宿)が運営する「タヒチアンノニカフェ」が、AGE抑制効果のあるローズマリーやサンショ、ブラックペッパーなどのスパイスやハーブを独自の技術でブレンドし、カレールーを開発。9月30日まで期間限定で提供している。「夏野菜のAGEレス スパイスカレー」の商品名で価格は950円。