LINE7月上場へ 東証、月内に承認

LINE(東京・渋谷)が7月にも東京証券取引所に上場する見通しになった。東証が6月に上場を承認する方針を固めた。上場時の株式時価総額は6000億円程度に達する公算が大きい。今年の新規株式公開(IPO)としては最大規模になる。主幹事は野村証券、米モルガン・スタンレーなどが務める。市場区分は東証1部となる見通し。LINEは韓国ネット大手NHNの日本法人が前身で、2013年に発足した。韓国IT大手ネイバーを親会社に持つ。東証への上場と同時期に、米国での株式公開も視野に入れる。

「全国民に27万円の月収保証」案、国民投票で否決 スイス 

スイスで6月5日、就労状況や資産額を問わず、全国民に税引き後2500スイスフラン(約27万円)の最低月収を保証する社会福祉制度の是非を問う国民投票が行われ、反対多数で否決された。反対票は約77%に上り、全26州で反対派が10ポイント以上の差を付けて賛成派を上回った。改革案では、月収が最低賃金に満たない場合は差額分を、失業者には全額を無条件で支給して、各種の福祉給付の代替にするとしていた。

災害救助向けに  ヘビ型ロボット、 東北大・東大など

東北大学の田所諭教授と東京大学の猿渡洋教授らは、地震時に家屋やがれきの中に取り残された人の声を精度よく拾えるヘビ型ロボットを開発した。約10メートルの本体をうねらせて倒壊した家屋の中に入り、小型マイクで助けを求める声を拾う。早期に実用化し、素早い災害救助などに役立てる。

 ロボットは6月1日、仙台市にある東北大の実験場で公開した。8個のマイクで人の声を拾うとともに、雑音とはっきり区別する技術を盛り込んだ。

関東学院大、経営学部を来春新設

関東学院大学(横浜市)は2017年4月に経営学部と法学部地域創生学科を新設する。経営学部の運営では企業や高校教員、有識者でつくる諮問機関を設け、教育の方向性に関する助言を受ける。地域創生学科は神奈川県内の10市町が1科目ずつ担当する講座を開講するなどして、現場に即した教育をめざす。経営学部は定員333人。地域創生学科は定員100人。

明大が英語カフェ、スタッフは留学生

明治大学は6月1日、留学生と日本人学生が英語で交流する「English Cafe」を開設した。軽食を取りながら留学生が海外事情を紹介したり、参加者と英語でやりとりしたりする。留学生と気軽にふれあえる機会を増やす。和泉キャンパス(杉並区)の国際交流ラウンジで週3回、午後5~8時に開催。参加は無料。留学生スタッフが母国のことや海外事情などを紹介するほか、グループに分かれて話し合う交流タイムなども設ける。言語は原則、英語のみ。留学生スタッフは現在、米国とフランス、メキシコ、イタリア出身の8人が登録。

教員の政治的中立強調 文科省が通達

文部科学省は6月1日、教職員が特定の政治的立場で生徒に接しないよう求める通知を全国の教育委員会に出した。7月の参院選から選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられ、一部の高校生が有権者となるのを踏まえて政治的中立の確保を改めて強調した。国民の信頼を損なった場合、地方公務員法の信用失墜行為に当たる可能性があるとした。

看護師・介護福祉士・保育士、養成課程を一部共通化へ 厚労省

厚生労働省は、看護師や介護福祉士、保育士などの医療・福祉系人材の養成課程の一部を共通化する方針を固めた。2021年度ごろの移行を目指し、制度設計の検討に着手。別の資格を短期間で得て、職種の選択肢を広げられるようにすることで、人材の確保を狙う。医療・福祉系の国家資格は現在、別々の養成課程が組まれている。この一部を共通化して「基礎課程」とし、その後に資格ごとの専門課程を経て国家資格を取る仕組みに改める方針だ。基礎課程の新設は、介護職員から看護師に転職するといった機会を広げる狙いがある。

木造3階建て校舎増やそう 文科省

文部科学省が、木造3階建て校舎の整備を自治体に奨励している。建築基準法の改正により、一定の耐火基準を満たせば建築が認められるようになった。きちんと維持管理すれば築80年超でも利用可能といい、地域のシンボルとして注目を集めることも期待される。木造校舎には適度な保温性と吸湿性があり、教室内の温度・湿度を快適に保てる。子どもが転んだ際に衝撃を和らげる効果もある。文科省は「地元産の木材を使うことで故郷の自然を理解し環境を守る大事さを学べる。地域経済の活性化にもつながる」という。

教科書謝礼金問題 校長や副校長、教員ら計16人を懲戒処分

東京都教育委員会は5月30日、教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せていた問題で、閲覧したり、謝礼金を受け取ったりした小中学校の校長や副校長、教員ら計16人を懲戒処分にしたと発表した。一連の問題で都教委が懲戒処分や文書訓告などにしたのは計238人。教科書会社から計2万円を受け取ったとして、区立中学校の男性校長(58)を減給10分の1(1カ月)の懲戒処分にした。238人の処分内容は、減給がこの1人。他に戒告が20人、文書訓告や口頭注意、指導が217人。

数学検定1級、13歳で合格 最年少を更新

公益財団法人「日本数学検定協会」(東京)は2日、4月に実施した実用数学技能検定で、千葉市に住む中学2年、菅原響生君(13)が、大学レベルとされる1級に合格したと発表した。これまで中学3年生(14)だった合格の最年少記録を塗り替えた。昨年11月に続く2回目の挑戦で合格。次の目標は数学オリンピックへの出場。将来は数学者かプログラマーになりたいという。