中学全教員に研修 江東区

東京都江東区は区立中学校の全ての常勤教員を対象にした研修を実施する。新たな研修は「中学校教科交流授業研究の日」で、6月10日に初開催した。区立全23中学の約500人の教員が、研究授業を行う19学級に分かれて参加する。授業をもとに指導法の評価や改善点などについて意見交換したり、ベテラン教員が助言したりする。2回目の研修は10月に開く予定だ。研究授業の対象となる学級以外は研修日の午後の授業を取りやめ、部活動も休みにする。若手教員が増えているため、全員参加の研修を行うことで人材育成につなげる。

保護者に2.7億円返金 大阪桐蔭裏金問題

大阪桐蔭中学・高校(大阪府大東市)の裏金問題で大阪産業大は6月5日、試験料などの名目で保護者から集めた金のうち簿外管理していた約2億7千万円を保護者に返金すると発表した。簿外管理していた金のうち、模擬試験の試験料名目で集金した約8955万円と、副教材費や実習費1億8千万円の計約2億7千万円について、返金が必要と判断した。年内には返還手続きに入るとしている。簿外管理に関与したとして大阪桐蔭の元校長ら9人を懲戒処分とし、元校長ら3人を大阪地検に刑事告訴する。

「Z会」の教材でアクティブラーニング 栄光の教室で

増進会出版社(静岡県長泉町)は、子会社化する栄光ホールディングスの学習塾の一部で通信講座「Z会」の教材を使い、基礎知識を家庭で事前に予習。栄光の教室ではディスカッションなどを通じて協働で理解を深めるアクティブラーニングを導入する。今後、学校教育の現場でこうした授業形態が拡大することを見込み、学習塾でも対応できるようにする。通常、公立の小中高校では、新しい知識を授業で教え、宿題など自宅での復習で知識の定着を図る教育が一般的。これに対しアクティブラーニングは自宅で予習をし、授業で知識の活用力などを磨く手法で「反転学習」とも呼ばれる。

大和ハウス 戸建てに子供英語教室 ベネッセと提携

大和ハウス工業はベネッセコーポレーションと教室付き住宅事業で提携する。教室付き住宅事業「住まいづくりプラス」を月内に始める。戸建て住宅の一角に教室専用の玄関、6畳の部屋、洗面所やトイレを設置する。大和ハウスが仲介役となってベネッセに教室を貸し出す。ベネッセは家主に対して3年更新の契約で月5万円程度の家賃収入を保証し、専用玄関など教室部分の清掃も担う。首都圏で、まず年60棟の受注を目指す。異業種との提携で、低迷が続く戸建て住宅市場の新たな需要を掘り起こす。

 両社が提携する背景には、子供向け英会話教室の市場拡大もある。文部科学省は20年度にも小学3年生から英語を必修とする方針を打ち出した。

LINE 最大200人同時通話

LINEは6月4日、最大200人が同時に通話できるスマートフォン向けの無料サービスを始めたと発表した。専用アプリをスマホに取り込んで使う。プライベートな会話のほか、電話会議などビジネスでの利用も見込む。米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」対応のアプリ「ポップコーンバズ」を公開した。近く米アップルの「iOS」版も提供する予定。LINEの対話アプリで「友だち」登録している人の中から同時通話のグループをつくれる。対話アプリを使っていなくても、名前とプロフィル用の写真を登録すれば利用できる。

千葉県 教委新制度を開始

千葉県で教育に関する自治体の首長や教育委員の権限を、これまでより強める新制度がスタートした。首長が集めた「民意」を背景に素早い危機対応を可能にしたり、より丁寧に議論したりするなどの趣旨だ。5月20日午後。県庁であった初の「総合教育会議」で、森田健作知事は自ら任命した教育長と教育委員計6人を前に「道徳教育」「いじめ問題」「熱血教師の育成」の3項目を重視する考えを表明。教育委員たちからは「全く同感する」など同調する意見が多く出た。

内田洋行、教員向け研修サービス

内田洋行は6月4日、インテル日本法人と協業し学校教員向け研修サービスを7月から始めると発表した。ICT(情報通信技術)を活用し、ディベート型の授業の効果を高めることができる。小学校から高校までを対象としており、今後売り込みを進める。

“英語で学ぶ”小学生向け英語教室「AIC Kidsロジム代々木校」が7月に開校

論理的に考える力を育む学習塾ロジム(東京・江東区、苅野進塾長)は、小学生向けの英語教室「AIC Kids」を、代々木に開校することを明らかにした。ロジムは、小学生向けにロジカルシンキングを活用した学習塾を2004年から運営している。今回は、鷗州コーポレーション(広島市中区、宇津田敬二代表)が展開するAIC Kidsと提携し、首都圏で初めてとなる同スクールを開校させる。

AIC Kidsの教材や授業の様子

AIC Kidsの教材や授業の様子

開校にあたって、ロジムの野村竜一事務局長は「受験に受かるための英語ではなく、英語で学び、考える英語授業を実施することで、将来海外留学・進学を果たし、世界で活躍できる人材を育成していきたい」といい、「歌や踊りで楽しく英語に慣れるだけの英語教室ではなく、近い将来の留学、海外進学、海外生活に対応する小学生向けの英語カリキュラムを探していたところAIC Kidsと出逢った」と今回の提携に至った経緯を語る。

AIC Kidsロジム代々木校の教室

AIC Kidsロジム代々木校の教室

問答や討論中心のロジムの国語や社会の授業を英語でおこないたい、という思いが以前からあり、「英語を学ぶのではなく、英語で学ぶ習慣を身につけることで実用的な英語の力を身につける」というAIC Kidsとコンセプトが一致したことが決め手となった。今回開校するAIC Kidsロジム代々木校では、7月初旬から無料体験レッスンをはじめ、7月後半から通常授業を開始する。

全国学習塾協会主催 滋賀県高校入試分析会開催

「滋賀県立高校入試分析会」総務省が発表した人口推計(平成26年)の14歳以下の年少人口の割合が沖縄に次いで2位となった滋賀県。6月5日(金)、この滋賀県にて、全国学習塾協会主催の「滋賀県立高校入試分析会」が行われた。
例年開催されている同会は、(株)大阪進研(大阪府)が、自社開発の模擬試験のデータを元に分析、講評していく。
同社の代表取締役社長の市川彰裕氏の挨拶の後、滋賀県担当の営業部部長の植田裕樹氏による滋賀県の公立高校、私立高校の入試状況の分析が行われた。
参加した学習塾関係者による意見交換会も行われ、地域特有の情報などが飛び交い、最後まで活気のある勉強会となった。

小中学校の「紙の教材」3万ページ電子化へ…大日本印刷、日本MSが実証実験

 大日本印刷と日本マイクロソフトは、全国の小中高校などのプリント類をデジタル化するプロジェクトを始めた。近く実証実験に乗り出し3万ページを電子化する。今回のプロジェクトでは、大日本印刷の「DNP学校向けデジタルテストシステム」を活用。もとになるデータをパソコンソフトの「Word」で扱えるように変換し、タブレット端末で見られるようにした答えや自動採点機能も装備している。児童らはタブレット端末で解答し、教諭側はそのデータをパソコンで閲覧などできるようになる。