法政大 パイロット養成コース

小金井キャンパス(東京都小金井市)の理工学部機械工学科の航空操縦学専修が法政大学のパイロット養成コースだ。工学部から理工学部への改編に伴って2008年に開設し、10年には国土交通省が指定する航空従事者養成施設になった。免許取得に必要な教育を一部海外の大学に委ねる大学もあるなか、飛行訓練を含めすべて国内で行うのが特徴だ。航空運送や防災ヘリコプター運航などを手掛ける本田航空(埼玉県川島町)の施設を利用し、埼玉県桶川市や大分県国東市にある飛行場で訓練する。

学童保育に民間企業の参入続々 千葉県

千葉市美浜区のJR稲毛海岸駅前で、イオンの子会社イオンリテールが4月にスタートさせた学童保育「イオン放課後教室」。4部屋に区切られた教室の広さは計約720平方メートル。小学1~6年生に年長児も加え、最大200人を受け入れる。延長保育は平日午後9時まで、土日や祝日の預かりにも対応する。流山市でも今年4月、市進ホールディングスが、つくばエクスプレス(TX)の流山おおたかの森駅近くに「7colors」(ナナカラ)をオープン。約260平方メートルの広さに定員は70人。月会費は週3日で2万8千円(税抜き)など。

理系人材育成へ「産学官円卓会議」 文科省

文部科学省は5月22日、企業や大学のトップが集まり、理工系人材の育成について話し合う「産学官円卓会議」の初会合を開いた。座長に大西隆・豊橋技術科学大学長。委員は、内山田竹志・トヨタ自動車会長や野路国夫・コマツ会長ら産業界5人、藤嶋昭・東京理科大学長ら大学などから5人、文科省と経済産業省の局長2人の計12人で構成。大学の専門教育での産業界との連携や、博士号取得者の企業での活躍などに向けた取り組みを検討する。理工系学部の人気が低迷する中、産業界からは基盤技術を支える人材不足が懸念されている。

海外で医学を学ぶ ISI国際学院 北京大学医学部進学コースで開学式

5月11日に、アカデミーホール(東京都豊島区)で、ISI国際学院 北京大学医学部進学コース第13期生の開学式が行われた。ISI国際学院は、留学を主とした教育事業を展開し、大学・高校・語学など、幅広い海外留学プロ グラムを提供している。その留学事業のひとつである「北京大学医学部進学コース」は、中国の最高学府である北京大学医学部において医学を学ぶための準備 コースと位置付けられている。

新入生たちは、まず東京で中国語、数学、物理、化学を約10ヶ月間学び、来年の3月に北京に渡る。そして、北京大学の予科コースで入学準備をし、来年の9月に正式に入学する。そこから6年間、医学を学ぶことになる。

北京大学は、大学評価の世界的指標のひとつである 「The Times Higher Education(2014‐2015)」において、48位にランクインするなど、世界的に評価が高い大学だ。その北京大学医学部のめぐまれた教育環境 の中で、新入生たちは学ぶことになる。その開学式には、北京大学医学部で学ぶことに魅かれた、全国の進学高校、国内外の名門大学の卒業生や社会人経験者た ち40名が集った。

新入生を代表して宣誓する柚木さん

新入生を代表して宣誓する柚木さん

新入生を代表して宣誓を行ったのは、柚木理克(ゆのき・みちかつ)さん。柚木さんは、岡山の大学で教育学を学び、教師になることを目指していた。し かし、教育実習の際、医療的ケアが確立されていないために、いつも保健室にいて授業に参加できない生徒を目の当たりにする。子どもによりそえる方法は、ほ かにもあるのではないか、と思ったそうだ。さらに、親友の死もきっかけとなり、医師になることを決意。

「必ず医師になるという初心を忘れずにがんばっていきたい。日本に戻ったあとは、すこしでも困っている人の力になりたいです」と、柚木さんは語ってくれた。緊張した面持ちで語る柚木さんだったが、その目には固い決意が宿っていた。

慣れない海外生活では、幾多の困難がつきまとうと思われる。しかし、留学事業で実績のあるISI国際学院のサポートを受けられることは、心強いので はないだろうか。また、海外で医学を学ぶことで、グローバルな視野をはじめ、かけがえのない知識と経験を得ることができるだろう。彼らの武運を祈りたい。

子供送迎サービス急成長 学校から塾、タクシーで

首都圏のタクシー会社で子どもを習い事や塾に通わせるための送迎サービスを強化する動きが相次いでいる。日本交通(東京・北)は「キッズタクシー」の専任運転手を今後数年で、現在の34人から100人に増やすほか、国際自動車(東京・港)はは女性運転手が子どもを送迎するサービス「リラクシー」の対象地域を拡大した。昨年11月のスタート時は東京都杉並区と三鷹市、武蔵野市限定だったが、今年3月に23区全体にも広げた。子育て中の共働き世帯を中心に平日のニーズに対応。需要開拓へ利用しやすい環境づくりに努める。

不登校児を個別支援 文科省検討、学校ごとに計画策定

文部科学省は不登校になる児童生徒数が高止まりしていることを受け、個別の児童生徒ごとの教育支援計画を各学校に策定させる方向で検討に入った。5月20日開かれた同省の有識者会議で明らかにした。6月中にも素案をまとめる。不登校のきっかけや継続理由は学習の遅れや生活の乱れなど子供の状況によって大きく異なるが、従来はタイプ別に対応するにとどまっていた。会議で示された案では、担任や養護教諭、スクールカウンセラーなどが、不登校になった児童生徒や保護者と相談して実態を把握し、支援計画を決めるとした。

佐賀・上峰町の小中校ネット活用、 NTTの光回線利用の家庭学習も検討

佐賀県上峰町教委が、町立の小中学校でインターネットを活用した教育に力を入れている。昨年度導入したオンラインでの個別補充学習の対象学年を拡大するほか、小学6年生を対象としたオンライン英会話も始める。町教委は補充学習の一環として、今年1~3月に上峰中の1年生98人(当時)を対象とした放課後学習「カミング学習」を行った。「ワオ・コーポレーション」(大阪市)と契約を結び、同社が授業を実施。インターネット中継で、講師が生徒に英語または数学の個別指導を行った。

 町教委は、町内のほぼ全域に光ファイバー網が整備されていることを生かし、家庭学習でオンラインを活用することも検討。3月にNTT西日本佐賀支店(佐賀市)と締結した情報通信技術(ICT)の包括連携協定では、町の新たな事業創出に向けた技術やサービスを同社が提供することなどを定めている。

東大、連敗94でストップ  六大学野球

東京六大学野球リーグ第7週第1日は5月23日、神宮球場で1回戦2試合が行われ、東大が延長十回の末に法大に6―4で競り勝ち、リーグ最多の連敗記録を94(2分けを挟む)でストップした。2010年10月の早大戦以来、5年ぶりの勝利。法大に勝ったのは08年10月以来となる。東大は1987年秋から90年秋にかけてつくった70連敗のワースト記録を昨年更新し、その後も負け続けた。

農学系女子大学生「ノケジョ」が年々増加

大学の農学系学部で、女子学生の割合が年々増えている。理系の女子学生を指す「リケジョ」ならぬ「ノケジョ(農学系女子)」という呼び方も登場している。今年度の宮崎大農学部入学者267人のうち、女子学生は124人で46%を占める。1989年(平成元年)度の21%から倍増した。現在は植物生産環境科、森林緑地環境科、応用生物科など6学科。学科再編でカリキュラムの多様化が進むに伴い、女子が増えたという。文部科学省の調査によると、89年度に20%だった全国の農学部の女子学生の割合は、2014年度に43%になった。食や健康など、生活と結びついたテーマを扱う学部が増えていることが背景にあるようだ。

法政大 入試制度改革、留学経験者に推薦入試  16年度から

法政大学は2016年度から入試制度を変更する。海外の高校に留学したことがある高校生向けに、校長の推薦に基づく公募制の推薦入試を始める。実施は文学部や経営学部など3学部4学科。学力試験だけでは評価できない能力や経験、意欲などを評価する。「国際バカロレア(IB)」の資格取得者を対象にした入試は自己推薦制で、文学部やキャリアデザイン学部など3学部4学科で導入する。