「スーパーグローバル大学」に選ばれた金沢大、授業の半数英語で

金沢大学は、2023年度までに学士課程の授業全体で、平均5割以上を英語で行う取り組みを進める方針を示した。大学院ではほぼ全てを英語で行う。同大は今年9月、日本の大学の国際競争力を高めるために文部科学省が重点的に支援する「スーパーグローバル大学」に選ばれた。外国語での授業の実施率を引き上げるのは、取り組みの一つという。全学生に占める外国人留学生の割合を、現在の約5%から、10年後には約4倍の2200人に増やすことも目標とした。

東京芸術大 逸材リサーチで才能ある小学生を発掘&レッスン

東京芸術大(東京都台東区)が11月25日、音楽の才能がある小学生を発掘して、教授陣が直接指導する「逸材リサーチ・プレレッスン(仮称)」を来春から実施することを発表した。来年2月に福岡市でフルートとバイオリン、同3月に札幌市でピアノとフルート、バイオリンのレッスンを行う予定。対象は小学4~6年生で平成26年中に公募を始める。教授陣が福岡と札幌にそれぞれ出向き、選ばれた40人程度に公開指導する。その後は、夏休みなど長期休暇で東京・上野にある大学のキャンパスで合宿を行うという。

学童保育 参入進む ベネッセ、市進HD、明光ネット、栄光HD、やる気スイッチ・・・

教育関連企業が学童保育事業を拡大する。ベネッセホールディングスは今後15カ所まで施設を増やす。市進ホールディングスも拠点を増設。明光ネットワークジャパンは15年度内に現在の3倍の約10カ所にする。やる気スイッチグループホールディングス(東京・中央)はフランチャイズチェーン(FC)方式を中心に学童保育の開設数を7年間で500カ所と現在の10倍にする。栄光ホールディングスは16年度に現在の3.5倍の約25拠点にする。学童保育の潜在需要は約40万人。教育各社は児童の囲い込みにつなげる。

聖徳大短期大学部 老舗和菓子店と「どら焼き」を共同開発

聖徳大短期大学部(千葉県松戸市)の学生が、あんこの材料に地元産の野菜を使った「ときめく どら焼き」を松戸市の老舗和菓子店「峰月」と共同開発した。地元の松戸神社に像が保管されていることで知られる四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)をイメージし、4色のあんこを使ったまんじゅうが好評を得た。あんこは枝豆、かぼちゃ、つぶあん、白あんの4種類で、原料は全て市内の農作物だ。峰月の店頭では既に販売もしており1個150円。

和紙、ユネスコの無形文化遺産に登録決定

文化庁に11月27日入った連絡によると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、フランス・パリで政府間委員会を開き、日本政府が推薦した「和紙 日本の手漉和紙技術」について無形文化遺産に登録することを決めた。登録対象は国の重要無形文化財に指定されている細川紙(埼玉県)、本美濃紙(岐阜県)、石州半紙(島根県)。クワ科の植物、コウゾを原料に手すきで作られる。各産地に伝わる伝統技術が国際的に評価され、和紙の生産や輸出に弾みがつきそうだ。

東大次期学長は五神氏に

東京大は11月27日、学長選考会議を開き、五神(ごのかみ)真・理学部長(57)を第30代学長に選出した。五神氏は1980年に東大理学部を卒業。専門は光量子物理学で、98年に東大大学院工学系研究科教授となった。今年4月から理学部長。今年3月まで2年間、副学長として大学院教育の改革を担当。

保育定員5万人分不足 17年度、政府見通し

政府は11月28日、午前に開いた子ども・子育て会議で、全国の保育の需給見通しを公表した。待機児童が最も多い年齢層の0~2歳児をみると、保育が必要な子どもの数は17年度で計116万人いる。これに対し自治体が確保できるとした定員数は計111万4千人で、差し引き4万6千人分が不足する。18年度には1万5千人分、19年度にも1万1千人分が不足する見通しだ。

TIE外語学院、破産開始決定

東京・新宿や横浜、大阪などで英会話学校を6校開いていた「TIE外語学院」の運営会社が東京地裁から破産開始決定を受けた。11月19日付。破産管財人によると、受講生は約500人で、負債総額は払い込み済みの受講料など約2億8千万円。外国人講師とのマンツーマンレッスンなどを展開していたが、格安英会話学校の台頭などで競争が激化して生徒数が低迷していた。受講生らの問い合わせ先は専用電話(03・6721・3109)。

学研HDと凸版印刷 シニア調査

学研ホールディングス(HD)は、傘下の学研ココファン(東京・品川)が運営する高齢者向け介護施設で、商品開発などに関する調査を実施、シニア向けのマーケティング調査事業に凸版印刷と取り組む。将来的には調査結果をもとにした商品開発なども検討する。メーカーなどの要望に合わせて聞き取りやサンプリング調査などを手掛ける。警戒心が強いなどの理由で調査が特に難しいとされる75歳以上を対象とする。2017年9月期に約10億円の売上高を目指す。

南方熊楠、はがきに自画像?  奈良の旧家で見つかる

民俗学者、南方熊楠(1867~1941年)が自画像を描いたとみられるはがきが奈良県五條市の旧家で見つかった。はがきは熊楠が1921年11月、旧家・藤岡家当主の藤岡長和に宛てて書いたもの。縦14.3センチ、横9センチの大きさに、黒い着物姿の熊楠が絵の具で描かれている。絵の周りには「おや方が おや方那(な)くて 暮の秋」「原首相殺され 嚢中(のうちゅう)偶(たまたま)空ときたので」と書かれ、直前に起こった原敬首相の暗殺事件に触れ、財布が空になったと記している。