青森大薬学部(青森市)は、センター試験利用入試を受ける来年度の入学生を対象に、成績優秀者に授業料全額免除などの奨学制度を新設する。制度は①授業料(年間130万円)の全額免除②同半額免除と、5年または10年間の半額無利子貸与③同半額免除の3種類に分かれる。対象は計20人程度。既にある大学の奨学制度に加えて、今回新設した制度は大学を運営する学校法人青森山田学園の財源も投入して賄う。同学部は定員(現在1学年90人)割れが続いており、優秀な学生を確保するのが狙いだ。
私塾界/全国私塾情報センターでは、誠に勝手ながら12月27日(土)~2014年1月4日(日)を年末年始のお休みとさせていただきます。電話でのお問合せは1月5日(月)から通常通り受付けさせていただきます。
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2015年も、私塾界/全国私塾情報センターをよろしくお願い申し上げます。
昨年も教育界にはあまり明るい話題は多くなかった。少ない話の一つに留学支援金がある。
国が仕組みをつくり、企業がお金を出し、大学生を長期間海外留学させる制度が動き出した。「トビタテ!留学JAPAN」である。競争力がある人財を育て経済成長に繋げたい国の思惑と、海外経験を積んだ人財を採用したい産業界の考えが一致した。92社の支援企業から約85億円の寄付が寄せられた。2020年までに1万人を海外に送り出す。第1期生に選ばれた323人は、昨年8月から大きな夢を抱き、順次飛び立っている。10月からは第2期生の募集が開始された。
この制度を支援する株式会社ナガセが、ハーバード大学への留学に対し、最大1人につき4年間で2000万円の支援をする、と発表した。対象は各学年10名。また、短期留学者へは、1人当たり最大400万円を10名に支援する。合計で年間最大2億4千万円とのことだ。
また、ユニクロも支援を始める。ハーバード大学の経営大学院とデザイン大学院への留学者に対し、3年間、6名に対し、総額最大120万ドル支援する。
これらと対極を成す層への奨学金の話は、なかなか進まない。年収250万円未満世帯の高校生を対象とした給付型奨学金制度が設けられた程度で、給付型は増えない。無利子型奨学金貸与者数は増加しているが、奨学金貸与人数全体では、減少している。こちらにも目を向けて欲しい。
(如己 一)