東洋大 働きながら学ぶ、「独立自活支援推薦入試」を実施

 東洋大(東京都文京区、竹村牧男学長)は7月23日、来年度入試からキャンパスで働きながら学ぶ学生を選抜する「独立自活支援推薦入試」を実施すると発表。日中は大学事務局で非常勤職員として働き、夜間コースで学ぶという。夜間に学ぶコースがある東洋思想文化学科、教育学科など6学部9学科で各1人募集する。今年11月に小論文と面接で選考。所得制限は設けない。出願時に「働きながら学ぶことについての考え方」を書面で提出。

北海道教育大釧路校 学長の辞任を求める決議で可決

 北海道教育大釧路校は7月23日、教授会で本間謙二学長の辞任を求める決議を可決したと発表した。同校の今泉博副学長によると、本間学長は今年3月、卒業式の式辞で、テレビ番組の内容を自分の意見のように話し、「剽窃(盗用)の疑いがある」という。教授会は調査委員会の設置も求めている。19日に開かれた同校教授会には、40人余りが出席。反対意見も出たが、多数決で決議した。今年6月の学長選考会議で同校教授会は本間学長の再々任に反対していた。

東洋大、出願から入学手続きまで完全ネット化

 東洋大学は7月23日、2014年度入試から紙の願書を全廃し、出願から入学手続きまでを全てインターネット上で行う方式にすると発表。受験生向けの大学案内の印刷もやめ、公式サイトからの情報発信に一本化する。紙の節約や入力業務の省力化などが狙い。東洋大では毎年、願書約14万部と大学案内約50万部を高校などに配布してきたが、大半が未使用のまま廃棄されていた。ネットによる出願は、11年度入試から一部の入試で導入。入学手続きも同年度の入学者から、ネット上で行う方式に切り替えていた。

ロイヤルベイビー名前はジョージ王子に

 英王室は7月24日、ウィリアム王子とキャサリン妃の長男の名前が、「ジョージ・アレクサンダー・ルイ」と決まったと発表。「プリンス・ジョージ・オブ・ケンブリッジ」の称号が与えられ、「ジョージ王子」と呼ばれる。ジョージは英王室の伝統的な名前で、ウィリアム王子とキャサリン妃夫妻が決めた。ジョージは過去6人の英国王の名前になっており、近年では映画「英国王のスピーチ」で有名なエリザベス女王の父、ジョージ6世がいる。

高知大で保育士養成 15年度に新コース

 高知大は7月24日、早ければ2015年度にも保育士の養成コースを、教育学部に新設する方針を示した。遠藤学部長によると、保育士コースは15年度に計画している人文・社会科学系の学部再編に合わせて開設し、定員は10人前後を予定。今後、学内で正式決定した後、国などの関係機関に申請するという。

中国で世界一の高層ビル着工 838m

 中国中部湖南省の長沙で、高さ838mの超高層ビル「天空都市」の建設工事が始まった。完成すれば、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのブルジュ・ハリファ(828m)を抜いて世界一になる。天空都市は201階建てで、総工費は40億人民元(約650億円)。約3万人が入居するほか、ショッピングモールや学校、病院、オフィス、遊園地、スポーツ競技場、農場などを収容し、1階から170階まで全長10キロの「遊歩道」も整備する。

リウマチ診断、生体物質発見

 京都大学の吉富啓之特定准教授らは、関節が痛んだり腫れたりする関節リウマチを診断する新しい生体物質を見つけた。血液中に含まれる複数の物質の増減を調べると、9割以上の精度で診断できるという。研究成果は米科学誌「プロスワン」に掲載された。研究グループは、血液中に含まれる「マイクロRNA(リボ核酸)」という物質に着目した。関節リウマチの患者102人と健康な人104人から血液を採取して調べた。その結果、3種類のマイクロRNAの量が患者と健康な人では大きく違っており、診断に使えると結論づけた。

英検対策 小学生から ジャストシステム ECC 早稲田アカ

 教育サービス各社が小学生向けに英検の受験対策講座を始めている。小学校5年生から英語の授業が始まったことなどから、保護者が早い時期から子どもに英語を学ばせようとしている。小学生の英語能力をみる試験には英検が多く使われているため、ジャストシステム、ECC、早稲田アカデミーの各社が需要を見込み、英語の通信教育サービス、教室で英検対策講座、準2級程度の能力を身につける教室を首都圏で約10カ所開くなどそれぞれのこども英語事業を展開する。

最後の六法全書 岩波書店  昨秋版が最後

 岩波書店が六法全書の刊行を、昨秋に出した「平成25年版」を最後に終了したことが7月22日、明らかになった。日本の六法(憲法、民法、商法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法)など主要な法令を収めた辞典で、1930年の初版以来80年以上刊行を続けていたが、インターネットの普及により需要が低迷していた。また、インターネットの普及に伴い条文や判例へのアクセス手段が多様化し、存在意義が問われていた。岩波書店は今後、法律学の講座や、単行書籍などの刊行を増やすとしている。

災害看護の博士課程  国内5大学、共同で

 高知県立大など国内5大学の大学院が共同で22日、東日本大震災を受け、災害看護の分野で国際的な指導力を持つ人材を育成しようと、「共同災害看護学専攻」を設置すると発表した。国公私立大が大学院に共同で教育課程を設けるのは国内初という。高知県立大以外の4大学は、兵庫県立大、千葉大、東京医科歯科大、日本赤十字看護大(東京都)で、定員は各大学2人ずつの合計10人の予定。5年一貫の博士課程で、来年4月に開設する。