生野区の子供たちが英語でプログラミング体験

当日は約60名の小中学生が参加した

大阪市生野区は、7月31日から8月4日までの5日間、小学5、6年生と中学1から3年生を対象に「世界に飛び出そう! 英語でプログラミング体験事業」を実施した。
 同区の体験事業は毎年開催されており、今年で4年目になるが、英語でプログラミング体験は初めて開催する。
 講座は、同区から受託した株式会社イングが行った。基本的には、小学生と中学生は別々の時間帯に講座が開かれたが、8月2日は合同で参加し、学年の垣根を越えて、交流しながら学んだ。

ネイティブの英語教師が英語でプログラミングを教えた

 8月2日は、これまで受講した内容を元に、ネイティブスピーカーの講師が持つ英語の質問カードを引き、その質問にグループが英語で答える時間が設けられた。質問に答えるとカードが手渡され、どれだけ質問に答えたかをグループごとに競い順位を決めるゲーム形式の学びになっていた。
 プログラミング講座では、ロボットカーを決められたコースを走らせ、きちんと停止するように、子供たちは二人一組でプログラミング。ゴールにはボウリングのピンが置かれ、倒した数を競う競技会の形で行われた。
 個体により、左右のタイヤのバランスが違うため、同じ回転数ではまっすぐ走らない。また、カーブを曲がるためのプログラミングをしなくてはいけない。二人で試行錯誤しながら、適切な回転数を導き出し走らせる。時に外国人講師と英語で話しながら、子供たちは夢中で競技に取り組んでいた。
「英語とプログラミングを同時にするのは私たちにとっても新たな試みでしたが、子供たちの適応力に驚いています」と株式会社イング英語教育事業の萩原葉子氏は言う。

ダイセン電子工業の田中宏明代表

 レッスンの前には、ロボットプログラミングキットを提供した株式会社ダイセン電子工業代表取締役の田中宏明氏が「プログラミング教育と今後」について、子供たちに講演した。
「英語、プログラミングはこれからの時代で必須です。そして、勉強をすることで将来の選択肢が増えます。ぜひ、色々なことを吸収していってください」と子供たちに語りかけた。
 子供たちからは、なぜ社長になったのか? といった質問も寄せられ、英語やプログラミングだけでなく、キャリア教育の場としても機能していた。生野区は今後も様々な形の教育事業を推進していく。

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