ミャンマー CDM激化で地場大手銀行業務停止

 2月1日に発生したクーデターに抗議する市民不服従運動(CDM)の激化により、ミャンマーでは、銀行業務が中断されている。業務を放棄することで国軍当局に圧力をかけるため。地場大手銀行の支店が閉鎖され、企業が現金不足で決算不能となる事態も考えられる。

 CDM参加業種として、医療関係者に次いで多い銀行業界。現在、民間大手3行を含め、ほぼ全ての銀行の店舗が営業停止中。ミャンマー中央銀行前では連日、CDMに参加する銀行員の大規模デモが行われ、通常営業の見通しは立ってない。また、わずかに営業を続ける国営銀行には、デモ隊が押し寄せ、CDMへの参加を迫っている。
 オンラインバンキングは稼働しているが、手作業が部分的に必要な決済はできない。国連機関などによると、ミャンマーの銀行口座普及率は25%程度にすぎず、口座を持たない工場就労者などへの給与支給にも影響を及ぼすだろう。

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