学研ホールディングス傘下でAI英会話アプリ「Talkful」を展開するベンド(東京都千代田区)は1月14日、同社が運営する「スキルアップ研究所」による「英語試験対策における勉強法に関する実態調査」の結果を公表した。それによると、英語試験対策に英語学習アプリを活用している人は全体の38.5%にとどまり、依然として過半数には達していないことが分かった。
調査は、英語試験の受験経験者200人を対象にインターネットで実施。アプリ利用率は一定の広がりを見せているものの、主流の学習手段とは言い切れない状況が浮き彫りとなった。
一方で、英語力レベル別に見ると傾向は大きく異なる。CEFR基準で「B1(中級)」や「B2(中上級)」に該当する層では、英語学習アプリの利用者が過半数を占めた。これに対し、「A1(初級)」や「A2(初中級)」の層では、アプリを利用していない人が多数派となっており、初級段階でのデジタル学習の浸透が課題として示された。
アプリを利用しなかった理由としては、「紙の方が集中できる」(43.9%)、「スマートフォンだと気が散る」(23.6%)といった学習環境に関する回答が上位を占めた。また、「アプリを知らなかった」「学習効果に不安がある」といった認知不足や品質への懸念も一定数見られ、サービス提供側の情報発信や信頼性構築の重要性が示唆される結果となった。費用面を理由に挙げた回答は約1割にとどまり、価格よりも学習体験の質が重視されていることがうかがえる。
同研究所では、英語学習アプリは特に「初級から中級へのステップアップ」や「中級レベルの維持」に有効なツールになり得ると分析。紙教材による深い学習と、アプリの即時性・反復性を組み合わせたハイブリッド型学習が、今後の英語試験対策市場における有力なモデルになると展望している。
英語試験の重要性が高まる中、学習手段の選択肢としてのアプリは一定の存在感を示しつつも、学習者のレベルや志向に応じた活用設計が、普及拡大の鍵となりそうだ。




