野又学園、松前町、東急不動産がGX人材育成で協定

 学校法人野又学園、北海道松前町、東急不動産は、「GX人材育成及び地域連携に関する協定」を締結した。松前町が持つ風力などの地域資源を活用し、再生可能エネルギー、脱炭素、観光、一次産業などを題材とした教育・研究活動を展開する。三者の連携により、次世代のGX人材育成と地域社会の発展を目指す。

 松前町は、全国でも有数の風資源に恵まれた地域で、地産地消型の再生可能エネルギー拠点づくりを進めている。東急不動産は2019年から同町で「リエネ松前風力発電所」の運転を開始し、町と連携してまちづくり計画や再エネ教育に取り組んできた。

 2026年3月には、松前町、松前町教育委員会、北海道松前高校、東急不動産が、小中高一貫の再生可能エネルギー教育に向けた産学官連携の枠組み「RE100まつまえSXパートナーズ」を発足させた。今回の協定は、これまでの取り組みを高等教育分野へ広げる位置づけとなる。

 野又学園は、函館エリアで大学、短期大学、高校などを運営している。協定により、同学園の学生を対象に、松前町での現地見学、体験学習、講義、演習、フィールドワーク、探究学習などを実施する。東急不動産が運営する地域共生型施設「リエネウィンドファーム松前」や「TENOHA松前」も活用する。

 学習内容には、風力発電をはじめとする再生可能エネルギー、脱炭素、GXに加え、町内の一次産業の現場体験なども含まれる。地域資源を教材として活用し、エネルギーや環境を単独のテーマとして学ぶだけでなく、地域経済、産業、観光、暮らしとの関わりを実践的に学ぶ機会を提供する。

 また、都市部在住の高校生などを対象にしたGX関連の見学機会や学習機会の提供も連携事項に盛り込んだ。地域外の若者が松前町を訪れ、再生可能エネルギーや脱炭素の現場を学ぶことで、地域理解や将来の人材交流につなげる狙いがある。

 協定に基づく取り組みは、産学官連携プラットフォーム「まつまえMIRAI」とも連動して進める。同プラットフォームには、松前町、松前高校、清水建設、東急不動産、関電工、シーメンス・エナジー・ジャパン、日本気象協会、三菱電機、東急コミュニティーなどが参画し、地域と企業、人が一体となって持続可能な未来を共創する活動を広げている。

 「まつまえMIRAI」の公式ロゴも作成された。松前町の海や風を表す青いラインと、未来の山や大地を表す緑のラインを交差させ、エネルギー、人、自然、文化が無限に循環する姿を表現している。

 GX人材の育成には、知識としての環境教育だけでなく、地域の現場で課題を捉え、解決策を考える実践的な学びが欠かせない。今回の協定は、再生可能エネルギーの現場を教育資源として活用し、地域課題の解決と人材育成を結び付ける取り組みとして注目されそうだ。

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