情報経営イノベーション専門職大学(iU)は、経済産業省が発表した大学発ベンチャーに関する調査で、学生ベンチャー数が61社となり、全国9位に入ったと発表した。あわせて、同調査資料をもとに同大学が独自に算出した「起業率」では、3年連続で全国1位となった。
iUは、開学以来「在学中に全学生が起業にチャレンジする」ことを掲げてきた専門職大学。ICT、ビジネス、グローバルコミュニケーションを横断的に学びながら、学生が実際に事業立案や起業に挑戦する教育環境を整えている。
同大学によると、2025年度の1年間に学生が立ち上げた会社は35社で、全学生数655人に対する起業率は5.34%となった。この数値をもとに、3年連続で全国1位を達成したとしている。大学側は、起業が一部の学生だけの特別な挑戦ではなく、日常的な学びの一部として根付いていることを示す結果だと位置付けている。
経済産業省の調査では、iU発の学生ベンチャー数は61社とされ、全国9位にランクインした。1クラス40人という小規模教育の特長を生かし、学生一人ひとりの挑戦を支える体制が、起業実績の積み上げにつながっている。
iUは、起業家の育成だけを目的とするのではなく、起業を通じて社会で活躍するための力を身につけることを重視している。自ら事業を立ち上げる過程では、課題発見力、論理的思考力、行動力、チームで協働するコミュニケーション力などが求められるためだ。
学生は、4年間を通じて必修科目「イノベーションプロジェクト」などに取り組み、事業立案やプレゼンテーションに繰り返し挑戦する。失敗を経験しながら改善を重ねることで、社会を生き抜くアントレプレナーシップを養う。
学内には、学生の起業を支援する「デベロップメントセンター」や、起業塾「iUアクセラレーションプログラム」も設けている。専任教員、客員教員、職員が一体となり、学生のアイデアの具体化や事業化を支援する。
進路面でも、起業に限らず、就職や大学院進学など多様な選択肢を用意している。就職希望者に対する就職率は、2024年3月卒で97.5%、2025年3月卒で99.1%、2026年3月卒で98.1%となった。進学先には、東京大学大学院、北陸先端科学技術大学院大学、上智大学大学院、デジタルハリウッド大学大学院などがある。
副学長の古賀稔邦氏は、起業率3年連続全国1位について、ICT、ビジネス、グローバルな視点を学びながら挑戦する教育成果の表れだとコメントした。今後も学生一人ひとりの挑戦を支援していくとしている。
大学教育では、知識の習得に加え、課題を発見し、自ら行動して価値を生み出す力の育成が求められている。iUの取り組みは、起業を学習手段として位置付け、実践を通じてアントレプレナーシップを育む専門職大学のモデルとして注目されそうだ。



