ベネッセ、早産児発達支援研究に教材提供

富山大学付属病院のプログラムで「こどもちゃれんじbaby」活用

 ベネッセコーポレーションが展開する幼児向け教育・成長支援ブランド「こどもちゃれんじ」は、富山大学付属病院周産母子センターが実施する早産児対象の発達支援プログラム研究に教材を提供する。研究の趣旨に賛同し、「こどもちゃれんじbaby」を割引提供する。

 同研究は、出生週数が32週未満、または出生体重1500グラム未満のハイリスク早産児を対象に、子ども向け玩具・教材を活用した親子でのグループワークが、子どもの発達にどのような影響を与えるかを検証するもの。あわせて、保護者の育児ストレスや子どもへの気持ちに与える影響も調べる。検証期間は3年間を予定している。

 研究では、玩具・教材を活用する時期による発達への影響を比較し、発達介入の適切なタイミングを検討する。前期群は1歳1か月から1歳6か月号まで、後期群は1歳7か月から1歳11か月号まで「こどもちゃれんじbaby」を毎月活用し、1歳6か月時点と3歳時点で発達評価を行う。

 早産児をめぐっては、医療の進歩により救命率が向上している一方で、個人差はあるものの、言葉や社会性の発達に遅れが見られる場合がある。特に1歳以降の生活環境や学習環境が発達に与える影響については、さらなる知見の蓄積が求められている。

 今回の研究で使用される「こどもちゃれんじbaby」は、月齢に応じた玩具や教材を家庭で活用できる点が特徴だ。全国どこでも入手しやすく、親子の関わりを継続的に支える教材として採用された。

 富山大学付属病院周産母子センター長の吉田丈俊氏は、1歳6か月時の発達検査の場面で、保護者から「こんな遊び方があったのですね」と驚く声が多く聞かれたことが研究開始のきっかけだったと説明する。子どもとの遊び方や関わり方に不安を持つ家庭が少なくないことを実感し、親子でのグループワークを通じた支援の必要性を感じたという。

 同センターの心理士、小暮奏氏は、「こどもちゃれんじ」が月齢の発達段階に合わせて作られている点や、毎月定期的に教材が届く点が研究目的と合致したとする。乳児期の発達に沿って、継続的に刺激を与えられることを評価している。

 ベネッセの「こどもちゃれんじ」事業責任者である中村晋一良氏は、子ども一人ひとりの成長に寄り添う教材開発を続けてきた立場から、本研究の趣旨に賛同したとコメントした。早産児とその家族にとって、日々の関わりが安心や前向きな実感につながることを期待している。

 「こどもちゃれんじ」は1988年に開講し、0〜6歳向け教材を中心に、英語教材、テレビ番組、コンサートなど、乳幼児の成長を支援する商品・サービスを展開している。ブランドキャラクター「しまじろう」とともに、家庭での遊びや学びを支える教材として広く利用されてきた。

 今回の教材提供は、教育サービス企業と大学病院が連携し、乳幼児期の発達支援に取り組む事例といえる。研究を通じて得られる知見が、早産児だけでなく、先天性心疾患児など発達リスクを抱える子どもたちへの支援にも広がるかが注目されそうだ。

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