「すらら にほんご」、14言語対応へ拡充 日本語指導が必要な児童生徒の主要言語をカバー

 株式会社すららネットは7月14日、日本語学習ICT教材「すらら にほんご」の対応言語を、従来の3言語から14言語へ拡充した。新たにウズベク語、シンハラ語、スペイン語、タイ語、タガログ語、中国語、ネパール語、ベトナム語、ベンガル語、ポルトガル語などに対応し、英語、インドネシア語、クメール語と合わせて、計14言語で利用できるようになった。

 背景には、日本語指導が必要な児童生徒の増加がある。文部科学省の令和7年度調査では、公立学校で日本語指導が必要な外国籍児童生徒は7万3313人となり、過去最多を更新した。中国語、ポルトガル語、フィリピノ語、ベトナム語、ネパール語、スペイン語の6言語で全体の7割超を占めており、多様な母語に対応した教材の必要性が高まっている。

 「すらら にほんご」は、日本語能力試験(JLPT)N5・N4レベルに対応したICT教材。学習者は母語で意味や内容を確認しながら、日本語の基礎を段階的に学ぶことができる。アニメーションによる対話型レクチャーやドリル、書写機能、ゲーミフィケーション要素を取り入れ、初学者でも自分のペースで学びやすい構成としている。

 AIが理解度を分析し、苦手な内容に応じた復習問題を自動で出題する機能も備える。教員は学習履歴を確認できるため、一人ひとりの日本語力に応じた支援に活用しやすい。

 同教材は、国内の夜間中学校、小中学校、高校、日本語学校、学習塾などで導入が進んでいるほか、海外では日本での就労を目指す職業訓練校や送り出し機関でも利用されている。今後は翻訳品質の向上に加え、JLPT N3レベルへの対応も進める。

 日本語指導が必要な児童生徒の増加に伴い、学校現場では教員や支援人材の不足も課題となっている。多言語対応のICT教材は、対面指導を補完し、学習者の母語や理解度に応じた学びを支える手段として注目されそうだ。

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