松江工業高等専門学校の浦川聖太郎准教授が参加する研究チームは、すばる望遠鏡の公開アーカイブデータから、ネウイミン彗星の核表面が太陽光を反射する特性を精密に測定した。地上観測による彗星核表面の反射特性の精密測定は世界初となる。
研究チームは、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「HSC」が2016年3月7日に撮影した画像を分析した。ネウイミン彗星は、太陽と地球の間の距離の10倍以上、太陽から離れた位置にあり、核を覆うガスや塵の雲「コマ」が発生していなかった。このため、通常は観測が難しい彗星核を直接捉えることができた。
分析の結果、同彗星は太陽光を正面から受ける位置で、小惑星よりも多くの光を反射して明るくなることが分かった。彗星核と小惑星では、表面を構成する粒子の大きさや、粒子間の隙間の状態が異なる可能性を示している。
浦川准教授は、公開画像から彗星や小惑星の位置と明るさを測定するアプリケーション「COIAS(コイアス)」を開発しており、同彗星が画像に捉えられているかを検証した。成果は8月25日付の日本天文学会欧文研究報告に掲載された。



