Category: 塾ニュース|大学

埼玉大、理工系の修士課程定員を拡充

埼玉大学は大学院理工学研究科の修士課程の定員数を拡充する。2018年度の定員数を13年度比で6割増やす計画で、学部・大学院の一貫教育カリキュラムを取り入れて社会で通用する人材を育成する。予算を重点配分する戦略的研究部門も新設し、理工系シフトを鮮明にする一方、少子化を踏まえて、教育学部の18年度の定員数は2割削減する。

私大、経費増で 学生1人あたり1.8万円 増

日本私立学校振興・共済事業団(東京)が、今春の消費増税の影響で、全国の私立大学が支出する経費が年間367億円増えるとの試算をまとめた。全国の592大学の2011年度決算を分析。全大学の支出総額3兆2130億円のうち、消費税が課税される科目の経費について増税の前後を比較。研究機材などを整備する「教育研究経費支出」が197億円、「管理経費支出」が55億円、「施設・設備関係支出」が115億円増えることが分かった。大学にとって、学生1人あたり同1.8万円の経費増となる計算。

香川大  農学部開発のワイン 渋みが少なく人気

香川大学の開発した赤ワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」は、抗酸化作用があるとされるポリフェノールを通常のワインに比べて2~3倍多く含む。渋みが少なく、日ごろあまりワインを飲まない人々の間で人気が高まっている。原料のブドウは農学部付属農場が開発したオリジナル品種「香大農R―1」を使用する。720ミリリットル入りで2160円。県内の百貨店やスーパー、香川大の生協などで販売する。現在の生産量は年7000本程度だが、順次増産する計画だ。

宮崎大産業動物防疫リサーチセンター

宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター(宮崎市)は2011年10月、国内での感染防止や防疫技術の研究、防疫人材の育成を目的に設立された。センター設立のきっかけは10年4月に宮崎県内で発生した口蹄疫。30万頭近い牛や豚が殺処分され、同県の畜産業は大きなダメージを受けた。感染症を防ぐことは県内への貢献だけでなく、日本の食糧供給にも重要な課題だ。鳥インフルエンザや豚流行性下痢(PED)などの家畜伝染病が国内で相次いで発生している中、国際的な拠点としても存在感を高めている。

信州大 、AOKIとスーツ開発

信州大学繊維学部(長野県上田市)は、紳士服メーカーのAOKIと共同で着心地の良さを追求した「プレミアムライトスーツ」を開発、今年4月に発売した。繊維学部の西松豊典教授の研究室は、人間が身につけたときに快適さを感じる繊維製品を研究している。2002年以降、AOKIと15の商品を共同で開発してきた。新商品は薄い肩パッドや軽い素材を採用し、一般的な春夏スーツに比べて17%軽く、AOKIのスーツの中では最も軽い。夏場でもスーツを着るビジネスマンの需要を見込む。

北大が「国際食資源学院」を設立

北海道大学は大学院「国際食資源学院」を、2017年度にも設立する方針を決めた。約30人の教員の半数は海外の大学から招請する。16年度中に文部科学省の審議会の認可を受け、1学年約30人前後の大学院生を募集する。5年制の新大学院は、食資源や水資源、食の安全について総合的に理解できる人材を育成する。授業は英語で行い、研究者に加え、国際機関や多国籍企業で活躍できる実務家の養成を目指す。食や環境を巡る国際情勢などを学んだ後、世界各地の農業現場や大学などで半年から1年間の実習・研究を行う。

京大、学びを共有出来るラーニング・コモンズを設置

京都大は学生同士が課題を討論したり、教員の指導を受けたりできる共同学習スペース「ラーニング・コモンズ(学びの共有の場)」を付属図書館1階に整備した。京都府内では同志社、立命館、京都産業各大学などが開設。京大のラーニング・コモンズは455平方メートルで、約100人が同時に利用できる。

同志社、医学部申請を見送り

学校法人同志社(京都市)は22日、医学部の設置について、5月に締め切られる文部科学省への申請を見送ると発表した。文科省が昨年、東北地方の大学1校に限り、医学部の設置を認める方針を示したのに対し、東北での医学部開設も視野に、学生・教員の確保や、付属病院経営の課題などを検討し、「現段階では困難」と判断。

大和大学が開学

4年制大学「大和(やまと)大学」が大阪府吹田市片山町に開学し、初めての入学式が4月12日に行われた。教育、保健医療の2学部3学科の学生と保護者らが参加した。式典では、田野瀬良太郎学長が「みなさんを迎え、感慨もひとしお。日本を代表する一大総合大学を目指したい」とあいさつ。各学部の学生の代表者が「教員になるため、勉強に精進したい」「1期生としての誇りを持ちながら努力する」などと宣誓した。

同志社大で「飲酒文化」授業

同志社大学今出川キャンパス(上京区)で、「飲酒文化」について学ぶユニークな授業が、11日から始まる。1年間開講する正規科目で、単位も取得可能。農学部などで食品としての酒を研究することはあるが、文化的な側面について通年で授業するのは珍しい。担当するのは、中京区の日本酒バー「あさくら」店主の朝倉康仁さん(38)で、講義名は「飲酒文化概論 日本酒(清酒)を中心に」。学生が主体的に課題解決に取り組む「プロジェクト科目」として開講する。