Archive for: 3月 2022

月刊私塾界2022年4月号(通巻492号)

巻頭言

 今年の賃上げはどのようになっただろうか。
 大手製造業では3%以上の賃上げだったようだが、労働分配率が高い学習塾業界ではそうそう簡単には大幅な賃上げができなかったのではないだろうか。
 とはいえ従業員の生活を守るためにも、できる限りのことをしなければならない。
 春先から様々な物品の値上げが始まっている。今後はWTI原油先物価格の高止まりにより、本格的な物価上昇が到来しようとしている。
 この数十年間、日銀は経済成長率2%を目指してきた。しかし、果たすことはできず、1%前後で推移した。それどころかマイナス成長の年が複数回存在した。
 賃金は、労使ともに雇用の安定を優先してきたため、1人当たり現金給与総額は1997年を100とすると、2016年は89・7へと減少している。
 3%に満たないものの、多くの学習塾で社員の賃上げは実施したであろう。
 一方非常勤講師の時給はどうだろうか。
 ふた昔前までは、学習塾の非常勤講師の時給は世間相場より高かった。しかし、現在は他業種の時給が上昇したため、それほどの差がなくなってきた。
 しかも、拘束時間が長い、採点や補講に対する報酬が曖昧などと、学生の間で塾講師の評判は芳しくない。
 待遇に関し考慮を迫られている。
 最後に、今年度の授業料はどうされたのであろうか。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社あざみ 小中高の一貫教育を実現する東進のコンテンツ力
  • 8 CatchUp2 株式会社れんせい 学習塾とともに汗を流す企業姿勢が 新たな価値を共創する
  • 12 CatchUp3 株式会社CyberOwl テラコヤプラスがリリースから1年半で大幅リニューアル
  • 14 Special Report 進む教育のデジタル化、変化する先生の役割
  • 18 HOT TOPICS 【重大速報】2022年 東大・国公立大 入試の進化と対策ポイントとは?
  • 24 挑む私学 四天王寺高等学校・中学校 創立100周年の歴史を礎に文理融合の教育へ
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 56 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 57 【特集】高校指導要領改訂
  • 70 TOP LEADER Interview  同業他社との協働を進め、  学習塾業界のさらなる活性化を。 株式会社やる気スイッチグループ
  • 80 教育サービス業界 企業研究(113) 株式会社水王舎
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(338)
  • 84 疾風の如く(153) ポラリスアカデミア(大阪府) 学長 吉村 暢浩さん
  • 86 For Whom the 塾 Tolls(11)
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(107)
  • 90 白書界隈徘徊話(85) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(91) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(59)
  • 96 シン・ジュクジン(5)
  • 97 芸術見聞録(105)
  • 98 わが子、就学中(13)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(85)
  • 101 10¹⁵ PETA(13)
  • 102 1981(37)
  • 103 Opinion from School(34)
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(200)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(42)
  • 108 私塾界インサイト(49)
  • 110 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(5)
  • 114 咲かせよ桜(86) 小林哲夫
  • 118 論点2022(4) 教育における ビッグデータの利活用
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

神戸山手女子中高、「グローバル選抜探究コース」を新設 学校改革の旗印に

 幾多の学校改革を推し進めてきた平井正朗氏が、2021年度から校長として赴任している神戸山手女子中学校高等学校(兵庫県)は2023年度より、「グローバル選抜探究コース(Gコース)」を新設する。
 近年、学校改革を行っている学校では、グローバル教育を掲げた先鋭的な新コースを創設し、いわゆる上位層の受け皿として位置づけが多い。しかし、同校の「グローバル選抜探究コース」は、上位層だけではなく、地域性を重んじながら、より幅広い層に門戸を開いた独自のコースとして創設された。
「学力到達度の高い生徒たちだけではなく、いわゆるボリュームゾーンの生徒たちにもこれからのグローバル化、DX化に対応できる力を身につけてもらいたいと考え、新設しました」と、平井校長はその狙いについて語った。

平井正朗校長


 また、同校が位置する神戸は、国際都市であり、来日した外国人の子供たちや帰国子女が数多く暮らす。様々な事例を調査・研究した上で、進路指導は国内の大学のみならず、海外の大学も視野に入れ、College BoardのAPプログラム(Advanced Placement)の導入なども検討しているという。
「グローバル選抜探究コース」の特色は大きくわけて2つある。一つは英語教育だが、他校と違うのは英語に触れる“時間”だ。中1から高3まで全てのクラスで、1週間の授業+課外活動で10時間以上を確保し、授業は基本、英語で英語を学ぶ。さらに、週10時間以上の英語授業とは別に、英語と音楽、美術、家庭科、理数系教科等と組み合わせたイマ-ジョン教育を導入する。
 そしてもう一つの特色が、グローバル教育。例えば、これまで同校で実施されてきた探究の時間は、『グローバル探究』としてリニューアルする。
「様々な課題解決と社会貢献のための文理共創の地平を、科学的な側面から押し上げていくのと同時に、知識集約型の学習を見据え、将来、日本を含む世界の発展に貢献するための取り組みを産官学協同で行なっていきます」と、平井校長は語る。夏期・冬期休暇中には、グローバル・イングリッシュ・キャンプ(校内外での実施含む)、集中講座としては、関西国際大学との連携やオンラインによる留学も進める予定だ。
 平井校長は「グローバル選抜探究コース」が目指す姿について次のように述べる。
「コミュニケーションツールである英語は、最低10時間以上学ぶ。一方で、地球市民という発想で、ダイバーシティを受け入れ、日本文化を発信できる背景知識を身につけ、海外の人と対等に特定のテーマについて議論・協働できる力をつけるグローバル教育を推し進める。この力を両方身につけていくことは、大学入試改革のコンセプトの一部と同じであり、相乗効果が期待できると考えています」
 2024年に100周年を迎える神戸山手女子中学校高等学校。改革1年目にして、早くも大学進学実績が昨年度よりも大幅に向上するなど成果が生まれている。今後も『グローバル選抜探究コース』の新設にとどまらず、改革を推進していく。

1日1時間以上家庭学習する児童の割合が約2倍に 吉岡町立明治小学校が『スタディサプリ』活用の成果を報告

 群馬県北群馬郡吉岡町立明治小学校は2020年11月より導入している「スタディサプリ」活用の成果を報告した。株式会社リクルート(東京・千代田区、北村 吉弘 代表取締役社長)が提供している『スタディサプリ』において、ICT活用による教員の指導方法の変化とともに、児童の基礎学力や家庭学習時間、学習意欲に関する成果が見えた。

 明治小学校では、これまで実施してきたNRT(相対評価による標準学力検査)・CRT(絶対評価による標準学力検査)および全国学力・学習状況調査の結果、知識や思考に課題があり、学力最上位層に当たる児童も少ない傾向にあった。そのため、児童の基礎学力を全体的に底上げするとともに、学力上位層の児童の学力をさらに高められるよう「個別最適な学び」を実現する必要があった。
 一方で、基礎学力の向上だけでなく、学びに向かう力・人間性や思考力・判断力・表現力などを含めた「生きる力」を育むために、知識のインプットに充てる授業時間を減らしその分アウトプットに充てる授業時間を増やす「協働的な学び」の実施も求められていた。

『スタディサプリ』を活用した授業改善を実施
「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に実現するため、明治小学校では、『スタディサプリ』を活用した授業改善を実施した。

1. 知識のインプットは『スタディサプリ』を活用し家庭学習で補充
2. 学びの多様性と楽しさ伝える取り組み
3. 児童同士の話し合い、自ら考える時間を増強

児童の自主性・学習時間に加え、学力向上にも兆し
授業改善を通じて、先生の意識が「何を教えるか」ではなく「どのように学びを促すか」に変化。その結果、児童にも変化が見えてきた。

1. 自主学習の習慣が身に付き、児童の約9割が平日1時間以上の家庭学習を実施
2. 児童の学習姿勢が変化、学力向上にも好影響の兆し

 これらの学習姿勢の変化の影響は学力にも表れ始めている。小学5年生時点および小学6年生時点で実施したCRTテスト(目標の達成状況を観点別に測定する絶対評価型のテスト)において、小学5年生時点の点数より小学6年生時点の点数の方が高い結果が出てきた。また、小学5年生時点、小学6年生の5月時点、小学6年生の1月時点の3定点で実施したアンケート調査において、通塾率は低下傾向(通塾する児童が14%低下し、対象児童全体の約7割が通塾なし)にあることから、『スタディサプリ』を活用した授業改善が学力向上にもつながっていると考えられる。

高校教科書検定、「コロナ」も登場したが「固有の領土」徹底されず 「従軍慰安婦」「強制連行」使用も

 文部科学省は29日、令和5年度から高校で使用される教科書の検定結果を公表した。北方領土、竹島、尖閣諸島について「地理探究」「政治・経済」ではすべてで「固有の領土」と記述。昨年の閣議決定で用語使用が不適切とされた「従軍慰安婦」などの記述が一部で残った。申請241点のうち教科書会社からの取り下げをのぞく239点が合格した。北朝鮮による拉致問題に関しての内容は薄く、自国への主権・人権侵害に関する意識低下が懸念される。地理歴史・公民の多くの教科書で「慰安婦」を取り上げた。朝鮮半島から日本本土への労働者動員に関して政府見解に反する「強制連行」の用語が使用されたほか、強制性をうかがわせる表記も残った。 2018年に改訂された学習指導要領を反映して、新たな選択科目も導入されており、暗記だけではなく主体的・対話的で深い学びを実現するため「日本史探求」や「世界史探求」など「探求」というキーワードが入った科目が新設された。学校生活に大きく影響を与えた新型コロナが国語や社会、生物など様々な教科で取り上げられた。東京オリンピックで旗手も務めたバスケットボールの八村塁選手が英語の教科書で取り上げられたほか、「鬼滅の刃」が国語の教科書に登場。音楽の教科書には人気アーティスト・Official髭男dismの「Pretender」も登場している。

NASAの23年度予算 バイデン政権が過去最大を要求 有人火星探査に本腰

 バイデン米政権は3月28日、議会に2023会計年度(22年10月~23年9月)の予算教書を提出した。航空宇宙局(NASA)によると、NASAの予算として過去最大の260億ドル(約3・2兆円)を要求した。

 NASAは、2025年に初の女性や非白人飛行士の月面着陸を目指すアルテミス計画や、2040年までに人類が火星を歩く、有人火星探査計画があり、これらに多くの予算が使われる。

 アルテミス計画をベースとする深宇宙探査に76億ドル、月へ向かう新型有人宇宙船「オリオン」や打ち上げロケットの開発に47億ドル、月面着陸船を開発する企業の募集に15億ドルが計上された。

 また、2030年に運用を終了する国際宇宙ステーション(ISS)の後継開発を、民間企業と連携して進めるための予算も盛り込まれている。

モリサワ 「Google Fonts」へユニバーサルデザインに配慮した「BIZ UDフォント」を提供

 株式会社モリサワ(大阪市・浪速区、森澤 彰彦 代表取締役社長)は、Google の提供するフォントサービスライブラリ Google Fonts へ、ユニバーサルデザインに配慮した「BIZ UDフォント」を提供する。

 BIZ UDフォントは、「文字の形がわかりやすい」「文章が読みやすい」「読み間違えにくい」をコンセプトに開発されたユニバーサルデザイン(UD)フォント。読みやすく使いやすいように設計されており、ユーザ評価に基づく読みやすさのエビデンスを取得している。ICT化が進む教育現場やビジネスでの書類作成をはじめ、正確な情報伝達が必要な場面で使用できる。2017年からモリサワが展開する、日常的なビジネス文書作成のためのUDフォントソリューション「MORISAWA BIZ+」で初めて提供が開始されたフォント。Google Fonts に導入され、 Google Workspace でも利用できるようになることで、データ互換性が高い文書が作成できるようになる。
  Google Fonts への提供により、Chrome OS™ や Google Workspace でも「BIZ UDフォント」を利用できるようになる。また今回は「SILオープンフォントライセンス」として提供され、そのライセンスに基づいて利用することが可能となる。

提供開始日
2022年4月1日(予定)

提供書体
BIZ UDゴシック Regular
BIZ UDPゴシックRegular
BIZ UDゴシック Bold
BIZ UDPゴシック Bold
BIZ UD明朝 Regular
BIZ UDP明朝 Regular
BIZ UD明朝 Bold(2022年11月以降提供開始予定)
BIZ UDP明朝 Bold (2022年11月以降提供開始予定)

「夢を叶えるグローバル教育と英語4技能」ウェビナーを4/23(土)開催
(主催: ZOOM日本法人 / 協力: 旺文社・サインウェーブ )

 株式会社サインウェーブは、株式会社旺文社と協力しZOOMを日本国内で提供するZVC Japan株式会社が主催する「夢を叶えるグローバル教育と英語4技能」ウェビナーを開催する。

【「夢を叶えるグローバル教育と英語4技能」ウェビナー 4/23(土)13:00〜14:30】
■対象
・学校・塾の経営者、運営者、教師・講師の方々
・その他様々な形で教育に関わる方々
・子どもの進路を考える保護者の方々

■主な内容
・昭和女子大学理事長・総長 坂東 眞理子氏による基調講演
「”グローバルキャンパス” 夢を実現する力をつける」
・東進ハイスクール 安河内 哲也氏による特別講演
「英語4技能を身につける」
・これからの英語教育についてのパネルディスカッション
 埼玉県立春日部高等学校 英語科教諭 中川 未来 先生
 東洋大学京北中学高等学校 国際教育推進部長・英語科主任 今橋 伸悟 先生
 安河内 哲也 先生
・ZOOM日本法人、旺文社、サインウェーブ からの情報提供

【背景】
 社会基盤となってきたテック企業のZOOMが主催となり、英単語学習や英検®︎対策で業界をリードし教育へのテクノロジーの活用も牽引する株式会社旺文社、AIによるスピーキング自動採点やライティング自動添削などの英語学習アプリで注目を集めるEdTech企業の株式会社サインウェーブが協力し、ウェビナーを開催する。

日時:2022年4月23日(土) 13:00〜14:30
会場:ZOOMによるオンラインセミナー形式
参加料:無料
お申込先: https://success.zoom.us/webinar/register/WN_Z-grVPsXQfCfdpf_hMJMJw

【プログラム詳細】
—第1部(40分)—
1.はじめに(5分):新常態の学習環境とZOOM
 ZOOM日本法人代表 佐賀 文宣 / ZOOM日本法人 セールスマネージャー 島方 敏
2.基調講演(20分):”グローバルキャンパス” 夢を実現する力をつける
 昭和女子大学理事長・総長 坂東 眞理子 先生
3.特別講演(15分):英語4技能を身につける
 一般財団法人実用英語推進機構 代表理事 / 東進ハイスクール・東進ビジネススクール 英語科講師
 安河内 哲也 先生

—第2部(50分)—
4.これからの英語教育について パネルディスカッション(25分)
 埼玉県立春日部高等学校 英語科教諭 中川 未来 先生
 東洋大学京北中学高等学校 国際教育推進部長・英語科主任 今橋 伸悟 先生 / 安河内 哲也 先生
5.これからの英語学習環境と教育事業について(20分)
 旺文社/サインウェーブ 事業・教材開発担当より
6.おわりに・総評(5分)
 旺文社代表取締役社長 粂川 秀樹
 サインウェーブ代表取締役社長 赤池 雅光
 安河内 哲也先生

熊本市とInspire Highが、不登校生向けオンライン学習支援に関する連携協定を締結

 熊本市教育委員会と株式会社 Inspire Highは、熊本市内の不登校状態にある児童生徒に向けて、世界中の多様な生き方や価値観を知り、一人ひとりに眠る創造性を引き出す探究型オンラインプログラム『Inspire High』を提供していく。
 熊本市は、2020年のコロナ禍の一斉休校時に、市内全ての小中学校をオンラインに移行し、2022年度からは、不登校生を対象とした「教育ICTを活用したオンライン学習支援」を本格開始する。この連携は、その取り組みの一環として行われるもの。

 Inspire Highは、世界とつながる探究的な学びを手軽に教室やオンラインで実践できるプログラム。主に中学校・高校で「総合的な探究・学習の時間」「特別活動」「道徳」「公共」などの授業や、各校独自のキャリア教育やSDGs教育などに幅広く利用されている。

 今回の連携で熊本市の不登校生に対してオンラインでInspire Highを提供することで、多様な大人の生き方や価値観にふれ、広く全国の同年代の考え方を知ることで、自らの主体性や創造性、学習の内発的動機を高めることを目指す。同時に、熊本市内の中学、高校に対して様々な形でInspire Highの活用を促し、その効果を検証する。

■連携協定における連携事項
(1)熊本市の不登校児童生徒を対象としたオンラインによる学習支援(フレンドリーオンライン)に関すること
(2)熊本市におけるキャリア教育、創造性教育、探究学習に関すること
(3)熊本市の教職員のICTプログラムの実施支援に関すること
(4)熊本市内の学校に対する探究型EdTechプログラムの提供に関すること
(5)その他双方が協議して必要と認める事業に関すること

■Inspire Highとは
 Inspire Highは、世界中の創造力と10代をつなぐEdTechプログラム。ICTを活用して、世界とつながる探究的な学びを手軽に教室で実践できることが特徴だ。主に中学校・高校で「総合的な探究の時間」「特別活動」「道徳」「公共」などの授業での活用や、各校独自のキャリア教育やSDGs教育などに幅広く利用されている。

■プログラム例
台湾デジタル担当大臣オードリー・タンと考える「社会はどう変えられる?」
詩人 谷川俊太郎と考える「言葉ってなんだろう?」
お笑い芸人 渡辺直美と考える「自分らしさをどう見つける?」
マサイ族長老と考える「アイデンティティってなんだろう?」
国連職員と考える「平和ってなんだろう?」
オーストラリアの消防士と考える「気候変動をどう食い止める?」
失敗研究者と考える「失敗は怖いもの?」

他、起業家、科学者、ロボット開発者、漁師、消防士、映画監督、ファッションデザイナーなど多様な方々が登場する。

中高生向け勉強アプリ「Carry Campus(キャリーキャンパス)」がiPadにも対応

 コクヨ株式会社(大阪市、黒田 英邦 社長)は、中高生向けに、ノートを撮影し、テストの予定と紐付けて管理できる勉強アプリ「Carry Campus」のiPad対応版を3月28日(月)にリリースする。
「Carry Campus」は、教育のデジタル化が進展する中、学びにおける体験価値向上のため、デジタルとアナログの接続によって中高生の学習を支援する勉強アプリ。
 2022年1月にスマートフォン利用をメインとしたiOS版で提供を開始する中、約14%(2022年1月31日~3月15日のデバイス別ダウンロード数より算出)のユーザーがiPadから利用。また、GIGAスクール構想による児童生徒1人1台の端末利用実現が進む中、iPadの利用も拡大している。
 今回、より快適に使えるよう、iPadにも最適化されたアプリをリリースする。

【アプリ概要】
[ アプリ名 ]Carry Campus|ノートとテストをつなぐ勉強アプリ
[ 配信日 ]2022年3月28日
[ 対応OS ]iOS 14以降
[ App Store ]https://apps.apple.com/jp/app/id1573691187
[ サービス紹介ページ ]https://www.kokuyo-st.co.jp/app/carrycampus/

株式会社COMPASS EdTech導入補助金の実証自治体・学校の募集を開始

 AI型教材「Qubena(キュビナ)」を開発・提供する株式会社COMPASS(東京・文京区、小川 正幹 代表取締役)は、経済産業省が実施する「EdTech導入補助金2022」における実証自治体・学校の募集を開始し、それに伴い「Qubena 小中5教科」のサービスおよびEdTech導入補助金への応募についてのオンライン説明会を開催することを発表した。EdTech導入補助金では、EdTech事業者である株式会社COMPASSを通して応募すると、補助金交付対象に採択された場合に、対象期間中「Qubena 小中5教科」を無償で利用できる。

 AI型教材「Qubena 小中5教科」は、児童生徒一人ひとりの習熟度や定着度に合わせて最適な問題を出題するアダプティブラーニング(個別最適化)教材。現在、全国100以上の自治体の小中学校約1,800校に導入され、約50万人に利用されている。

 小中学校の算数/数学・英語・国語・理科・社会の5教科に対応しており、タッチパネルに対応したPCやタブレット端末とインターネット環境があればどこでも学習が可能で、先生用の管理画面では児童生徒の学習履歴をリアルタイムに管理できる。2018年度より3年連続で経済産業省「未来の教室」実証事業に採択、東京都千代田区立麹町中学校で行われた実証では授業時間を約半分に短縮、成績向上や学習意欲向上などの成果が出ている。

 EdTech導入補助金は、Society5.0時代における教育現場での個別最適な学びの実現と、プログラミング教育をはじめとする創造性を喚起するSTEAM学習環境の構築のため、EdTechツールの学校等教育機関への導入を促進し、学校等設置者等と教育産業の協力による教育イノベーションの普及を後押しすることを目的として交付される。GIGAスクール構想によって一人一台環境が実現されたことでハードウェアでの差がなくなった一方で、今後は各自治体・学校においてEdTechツールを含めたソフトウェアの整備状況が子どもたちの教育の格差に直結するとも言え、早急な整備が期待されている。

<EdTech導入補助金 実証自治体・学校の募集について>
◆募集対象: 自治体の教育委員会・学校
◆対象サービス: 「Qubena 小中5教科」
◆応募方法:
以下のオンライン説明会へご参加ください。説明会参加後、導入計画等について協議させていただくため株式会社COMPASSよりご連絡させていただきます。
◆本募集についてのお問い合わせ先: info@compass-e.com

<オンライン説明会について>
◆対象者: 教育委員会・学校のご担当者様
◆内容: 「Qubena 小中5教科」のサービス・EdTech導入補助金への応募についてのご説明
◆開催日時・申し込みフォームURL: 
  ※各回の内容は共通です。ご都合の良い日時の申し込みフォームよりお申し込みください。
 ① 4月4日(月)16:00~17:00
   https://peatix.com/event/3199905/view
 ② 4月8日(金)16:00~17:00
   https://peatix.com/event/3199927/view
 ③ 4月11日(月)16:00~17:00
   https://peatix.com/event/3199930/view
 ④ 4月15日(金)16:00~17:00
   https://peatix.com/event/3199933/view
◆注意事項:
オンラインでの開催。
開催日時の追加などのお知らせがある場合には、以下のページにて随時発表がある。
EdTech導入補助金に関するお知らせページ: https://qubena.com/blog/pr-20220328/