「SDGs QUESTみらい甲子園2026」、9月24日から募集 全国24エリアで地区大会

 未来教育株式会社(札幌市、水野雅弘代表取締役)は、全国47都道府県の高校生を対象とする探究学習コンテスト「SDGs QUESTみらい甲子園2026」のエントリーを9月24日から受け付ける。全国24エリアで地区大会を開催し、社会課題の解決に向けた高校生の探究活動や提案を募集する。

 同大会は、高校生がSDGsを起点に、気候変動、人口減少、地域活性化、エネルギー、教育、福祉などの課題を探究し、解決策を提案する取り組みである。2019年に始まり、2026年度で8年目を迎える。主催者によると、国連広報センターと文部科学省、全国47都道府県の教育委員会が後援し、大学、企業、自治体、地域金融機関、メディアなどが各地域の運営や高校生の活動支援に関わる。

 各地区大会の最優秀チームは、2027年に開催予定の全国大会「Future Session2027」に招待される。また、テーマ別に選ばれたチームには、JICAとの「国際協力みらい賞」発表会をはじめ、企業や大学、自治体との連携イベントで探究成果を発表する機会を設ける。

 2026年度からは、ファイナリストと各賞の受賞チームに、1EdTechのOpen Badge規格に準拠したデジタルバッジ「Sustainable Passport」を授与する。社会課題に取り組んだ経験や探究活動の成果をデジタル上で示すもので、参加チーム全員には従来通り参加証明書を発行する。

 地区大会では、山陰と山陽の両エリアを統合した「中国エリア大会」を岡山県で開催する。従来の上越エリア大会は、新潟県、群馬県、栃木県を対象とする「新潟・北関東エリア大会」に変更する。熊本県大会には肥後銀行が新たに共催として加わり、同行の「くまもとSDGsミライパーク」を会場とする。

 参加校は、探究学習動画プラットフォーム「EDUCAL.TV」を無料で利用できる。社会課題を扱った教材や、過去の高校生によるプレゼンテーション、社会での実践につながった事例などを配信し、探究テーマの設定や活動に活用できるようにする。大会公式サイト

リソー教育グループ、熊本県に義援金500万円 被災地の復旧・復興を支援

 株式会社リソー教育グループ(東京都豊島区、天坊真彦代表取締役社長)は8月24日、「令和8年熊本地震」の被災者支援と被災地の復旧・復興に向け、熊本県へ義援金500万円を寄付したと発表した。寄付は8月21日、熊本県の義援金受付口座を通じて実施した。

 同社グループでは、子会社の株式会社名門会が熊本県内で「名門会 熊本校」と「TOMEIKAI 熊本校」を運営している。日頃から地域の支援を受けて事業を展開していることから、地域社会への貢献の一環として寄付を決めた。

 リソー教育グループは、進学個別指導塾「TOMAS」をはじめ、家庭教師派遣、幼児教育、学校法人向けの学習システム・教育プログラム導入支援、教育旅行などの事業を展開している。同社は今後も、教育事業などを通じた地域社会への貢献を続けていくとしている。

スピーク、法人向けAI英会話にビジネス英語2コース 発話重視の研修を強化

 スピークジャパン合同会社(東京都渋谷区、ヤン・キンジュシェンコ日本法人代表)は8月24日、法人向け英語学習サービス「スピーク for Business」に、実務での英語コミュニケーションを想定した2コースを追加した。知識の習得だけでなく、AIとの会話を通じて発話量を確保し、職場で英語を使う力の育成につなげる。

 新設したのは、初級者向けの「職場コミュニケーションの基礎」と、中級者向けの「自信を持った職場でのコミュニケーション」である。

 初級者向けコースでは、自己紹介、業務の依頼、スケジュール調整など、職場で日常的に発生する場面を扱う。中級者向けコースでは、会議での意見交換、プロジェクトの合意形成、上司や同僚との1対1の面談などを題材に、業務を進めるための表現や応答を練習する。

 「スピーク for Business」のレッスンは、講師による動画と発声練習で表現を学び、ドリル形式で繰り返し声に出した後、AIとの対話で活用する3段階で構成する。利用者は業界や職種、会議、交渉、プレゼンテーションなどの状況を設定し、実務に合わせた会話練習も行える。サービスサイトによると、初心者からビジネスレベルまでの教材を用意し、米国で使われる表現を踏まえてコンテンツを制作している。

 法人管理者向けのポータルも備え、受講者の追加、教材のカスタマイズ、利用状況や学習進捗の確認に対応する。専任のカスタマーサクセス担当者が、利用開始から継続学習までを支援する。

 同社は「スピーク」について、利用開始から最初の7日間に、利用者が平均1,000文を発話する学習設計としている。また、同社発表では「スピーク for Business」は世界500社以上の企業・組織が導入し、平均アクティブ利用率は85%だという。今回のコース追加により、企業研修における英語学習を、知識の習得から実際に話す訓練へ広げ、グローバル人材の育成を支援する。

J PREP Kids、山形・庄内で4日間の英語キャンプ 教室で学んだ英語を体験へ

 J PREP株式会社が運営する小学生英語塾「J PREP Kids」は8月4日から7日まで、山形県庄内地方で塾生向けの「J PREP Kids English Camp in Yamagata」を開催した。対象は小学3〜4年生。教室で身につけた語彙や表現を、実際の生活や体験の中で使うアウトプットの場として企画した。

 キャンプでは、4日間の全行程を英語で過ごす「オール・イングリッシュ」の環境を設けた。中心となったのは、チームで制作する英語劇である。子供たちは3日間にわたって、小道具や背景の制作、せりふの練習に取り組み、役割を分担しながら最終日の発表に備えた。単に用意された英文を読むのではなく、仲間と相談し、英語で表現する共同作業として実施した。

 地域の自然や施設を活用した体験活動も組み込んだ。鶴岡市の全天候型児童教育施設「BahnFusion SORAI」では工作や遊具遊びに取り組み、「東北エプソンアクアリウムかもすい(鶴岡市立加茂水族館)」ではチームで課題を解くミッションを実施した。遊佐町の海岸では磯遊びやカニ釣りを体験したほか、天体観測、料理教室、スカベンジャーハント、スポーツ、サイエンスプロジェクトなどにも取り組んだ。

 ブルーベリーマフィンを作る料理教室や、手掛かりを探して課題を解決する活動では、英語で相談しながら作業を進めた。最終日の夜には英語劇を発表し、キャンプファイヤーを囲んで、アメリカのキャンプで親しまれている菓子「スモア」作りも体験した。

 参加者の中には、保護者のもとを離れて宿泊行事に参加するのが初めての児童もいた。同社によると、当初は緊張していた児童も、プログラムが進むにつれて自ら発言するようになり、うまくいかない場面では仲間と相談し、役割を分担しながら解決策を考える姿が見られたという。集団生活と課題解決を通じ、自分の考えをどのように伝えるかを考えながら、教室で学んだ英語を実際のコミュニケーションにつなげる機会とした。

 J PREP Kidsは小学1〜4年生を対象とし、日本語母語講師によるフォニックスなどの指導と、英語母語講師によるCLIL教材を使った授業を組み合わせている。通常授業は週1回、日本語母語講師と英語母語講師が各1時間を担当し、30分の宿題確認や音読練習も実施する。東京都内7校、神奈川県内2校の計9拠点を展開しており、小学5年生からは「J PREP」のカリキュラムへの接続を目指す。

静岡大など、マイクロプラスチックを蛍光染色するタンパク質を開発

 静岡大学大学院博士課程2年の橋野嘉仁さん、同大学農学部・グリーン科学技術研究所の中村彰彦教授、東海大学の広瀬慎美子教授らの研究グループは、プラスチック表面を認識し、マイクロプラスチックを蛍光染色できるタンパク質を開発した。

 研究では、本来キチンに結合するタンパク質「PfChBD2」にアミノ酸変異を導入。ファージディスプレイ法を用いて、PETへの結合性を高める一方、キチンやセルロースへの結合を抑えた変異体を選抜した。なかでも「VFF」と名付けた変異体は、PETへの結合性を維持しながら、天然多糖への結合性を大幅に低減した。

 VFFと赤色蛍光タンパク質を融合させ、駿河湾で採取した試料を処理したところ、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレンの粒子を蛍光染色できた。今後は、材質をより選択的に認識するタンパク質や、小さな粒子を高感度で検出する蛍光プローブの開発を進める。成果は8月17日、国際学術誌「ACS Synthetic Biology」に掲載された。

神戸学院大、AIの「不確かさ」を捉える研究を紹介 技術と社会をつなぐ人材育成

 神戸学院大学は、教員の研究や教育内容を発信する特設サイト「Social in ~地域社会とともに~」で、経営学部経営学科の金澤拓也准教授によるAI研究を紹介した。

 金澤准教授は、AIの予測結果がどの程度の曖昧さや誤差を含み、どこまで信頼できるかを数理的に評価する「不確実性推定」を研究している。特定の用途に限定せず、医療、金融、物流、教育など幅広い分野で組み合わせて使える汎用的な基礎技術の構築を目指す。また、巨大化やブラックボックス化が進むAIに対し、利用者が仕組みを理解し、必要に応じて調整できる「中身が見えるAI」にも関心を寄せる。

 ゼミでは、AIやデータサイエンス、統計の基礎、機械学習モデルの構築を学ぶ。分析結果をどう解釈し、意思決定につなげるかを議論するほか、グループワークや発表を通じて、技術を社会で活用する力の育成を重視している。

将棋日本シリーズ北陸・信越大会 佐々木勇気八段と近藤誠也八段が対局

 日本将棋連盟などが主催する「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」の二回戦第二局・北陸信越大会が8月22日、石川県金沢市の石川県産業展示館3号館で開催される。今大会初登場となる佐々木勇気八段と、一回戦で服部慎一郎七段を破った近藤誠也八段が対局する。

 両者が同公式戦で顔を合わせるのは初めて。これまでの対戦成績は佐々木八段の4勝、近藤八段の6勝で、角換わりや矢倉など居飛車の戦型を中心に対局してきた。対局は15時25分開演予定で、「ABEMA」が生中継する。大盤解説は郷田真隆九段、聞き手は宮宗紫野女流二段、読み上げは伊藤明日香女流初段が務める。

 同じ会場では、子供たちが棋力に応じて対局する「テーブルマークこども大会」も開催される。大会参加者や事前抽選で当選した観戦者は、トップ棋士による公開対局を会場で観戦できる。

教育測定研究所、AI単語学習「うぐ単」を無料提供 英検®約5000語に対応

 EduLabのグループ会社である株式会社教育測定研究所は8月1日、英語学習サービス「UGUIS.AI」に、AI英単語学習機能「うぐ単(ウグタン)」を追加し、ベータ版の無料提供を開始した。

 英検®準1級から5級までの約5000語を収録。単語の意味を選ぶ段階から、日本語を英語に置き換える、スペルを書く、文中で使用する、和文英訳に取り組むまで、5段階で学習する。AIが学習状況を分析し、すでに知っていると推定した単語を候補から外す一方、復習が必要な単語や未習得の単語を優先して出題する。1回の学習は10問で構成する。

 UGUIS.AIの無料会員は、ベータ期間中、追加料金なしで利用できる。学校や学習塾などの団体利用にも対応し、授業や課題、家庭学習に活用できる。学習した単語を同サービスのライティング、スピーキング学習につなげる構成で、今後は利用者や教育現場の意見を踏まえて機能を拡張する。

糸魚川市と2大学、地域課題を学ぶフィールドワーク 事業計画の策定へ

 糸魚川市、立教大学法学部箕浦ゼミ、開志専門職大学事業創造学部庄司ゼミは、同市をフィールドとした地域課題解決型の学習に取り組んでいる。地域の課題を捉え、事業者と連携した事業計画を策定することが目的だ。2回目のフィールドワークを8月4日から7日まで実施した。

 初日は、糸魚川市駅北広場「キターレ」と糸魚川ビジネス共創拠点「Catalo」を訪問。2016年の糸魚川市駅北大火からの復興や、人口流出、学習機会、新産業の創出などについて地域事業者から話を聞いた。その後、市役所で久保田郁夫市長や各部署の職員にヒアリングを実施。人口減少を前提に地域の充実を図る「縮充」や、関係人口を増やす施策について意見を交わした。

 開志専門職大学からは学生4人が参加した。今後、フィールドワークで把握した課題と地域事業者の取り組みを結び付け、2027年1月に地域活性化に向けた事業計画を発表する予定だ。

慶應義塾大学と東急不動産、渋谷に新研究拠点 スタートアップ・エコシステムの「SHIBUYAモデル」構築へ

 東急不動産と慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(KMD)は、渋谷にスタートアップ・エコシステムに関する研究拠点を設置した。東急不動産が運営する「SAKURA DEEPTECH SHIBUYA(SDS)」と連携し、広域渋谷圏におけるスタートアップ支援や産業集積の実態を分析する。

 SDSは、2025年1月に渋谷サクラステージ内に開業した、ディープテック分野のスタートアップを支援するグローバルなコミュニティ拠点。今回の新拠点では、SDSを基盤に、スタートアップ、投資家、大企業、研究機関などの関係性を可視化し、渋谷発のスタートアップ・エコシステムの構造化を進める。

 研究では、社会ネットワーク分析、グラフ理論に基づく中心性分析、機械学習などのデータサイエンス手法を活用する。支援施策と資金調達、事業成長との関係を定量的に検証するほか、企業情報やインタビュー記録などの非構造化データについても、自然言語処理や深層学習を用いて、技術領域、成長課題、支援ニーズなどの抽出・分類を検討する。

 東急不動産は、渋谷駅から半径約2・5kmの「広域渋谷圏」をまちづくり戦略上の重点エリアと位置付けている。新産業や最先端事業の創出を通じた「価値創造力」の強化を目指し、スタートアップの成長支援、実証実験、企業連携などを進めてきた。

 KMDは、データサイエンス領域の学術研究成果を社会応用し、学術研究、政策提言、社会発信を進める。産学連携やアントレプレナー教育を通じた人材育成にも取り組み、実際のシード投資や社会実装にも関与することで、研究成果の社会還元を図る。

 両者はこれまでも竹芝地区で、コンテンツとテクノロジーが集積する国際ビジネス拠点づくりに取り組んできた。今回の渋谷での新拠点設置により、ディープテックを起点とした次世代産業の創出と、日本発のエコシステムモデル構築につなげられるかが注目される。