朝鮮学校への補助金、再考促す 文科省、都道府県に通知

文部科学省は3月29日、朝鮮学校への自治体の補助金について再考を促す通知を学校のある28都道府県に出した。通知は、学校の教育内容や人事に在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が影響していることを指摘したうえで、「補助金の公益性、教育振興上の効果」を検討するよう促した。名古屋市が今月、補助金を一部停止する方針を示した動きなども念頭に、子どもへの影響にも「十分に配慮」することも求めた。この補助金を巡っては、北朝鮮の拉致問題への対応などを理由に、自民党が停止などを求めている。

人工知能ホワイト・ジャック、医師の診療支援 自治医大

自治医科大(栃木県下野市)と医療機器メーカーなど5社が3月28日、人工知能(AI)が医師の診療を支援するシステムを開発したと発表した。患者の症状などを入力すると、人工知能は考えられる病名とその確率を計算する。システムは主に、ロボットも活用して電子カルテに入っている多数の患者の診療データなどを集約したビッグデータの医療データバンクと、それを使って個々の患者の病気の候補を挙げる人工知能からなる。新年度にも自治医大で運用試験を始める。

東工大生の作った腸内細菌ボードゲーム商品化

東京工業大の学生、教員らが考案したのがボードゲーム「バクテロイゴ」の舞台はヒトの腸内を見立てた縦横12マスのボード。プレーヤーは4種類から好みの細菌を選び、手持ちのカードを切りながら、腸内勢力の拡大をめざす。「分裂」のカードを使えば数を増やせるし、「抗生物質」なら他の細菌を倒せる。6ターンを終えた時、最も数が多い細菌が勝者だ。例えば酸が強い乳酸菌の一種ビフィドバクテリウムは、ゲームでは他の細菌への攻撃力が強い。食中毒の原因となるウェルシュ菌は「下痢」カードでエリア内の細菌を一掃できる。

糖質控える「ロカボ」食品続々

糖質をとり過ぎず、緩やかに減らす「ロカボ」は、血糖値の上昇を抑えるなど生活習慣病の予防効果があるとされ、健康志向の若い女性や中高年層に人気だ。ロカボは「ローカーボハイドレート」の略で、緩やかな糖質制限の意味で使われる。近年、医師らの一部が提唱し、広まってきた。糖質はコメや小麦、砂糖に多く含まれ、摂取量が多すぎると血糖値の上昇や肥満につながり、糖尿病など生活習慣病のリスクが高まるとされる。コンビニや食品メーカーも注目し、相次いで新商品を投入している。

「ひとり親」自立支援 厚労省

厚生労働省は離婚や死別などで父親か母親のいずれかがいない「ひとり親世帯」の自立支援策を4月から拡充する。低所得の親が介護福祉士や保育士などを目指して専門学校に入れば入学準備金、資格を取得したら就職準備金をそれぞれ貸し付ける。これらの職種で5年以上働けば返還を免除する。通学中の生活支援も拡充し、育児との両立の難しさから雇用が不安定な世帯の自立を後押しする。

竹中平蔵氏が東洋大教授に

竹中平蔵・慶応義塾大学教授(65)が、4月から東洋大学・国際地域学部の教授に就任する。今年1月に東洋大に新設されたグローバル・イノベーション学研究センターのセンター長も兼務する予定。慶応大は3月末で定年退職になる。東洋大は2014年、文部科学省が大学の国際化へ重点支援する「スーパーグローバル大学(SGU)」に選ばれ、国際化教育に力を入れる。17年4月には現在の国際地域学部を改組して国際学部(仮称)などを新設し、竹中氏は来春以降は国際学部の教授に就く予定だ。

リヒトラブ、小中学生向け文具に参入

オフィス文具のリヒトラブは、小中学生向け文具に参入する。第1弾として学習ノートを4月上旬に発売する。従来より若い世代にブランドを訴求し、中長期に自社製品を使う顧客を開拓する。新製品「究極の学習帳」はB5判で小学校高学年向けと中学生以上向けがあり、価格はいずれも470円(税別)。科目ごとに区切れる用紙を付けて、1冊で全教科をまとめられるようにした。用紙を金属のリングから取り外して、苦手な分野だけ繰り返し学びやすいようにした。

月刊私塾界2016年4月号(通巻420号)

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巻頭言

2017年4月、消費税が10%になる予定だ。多くの業種、製品や商品において様々な価格戦略が採られるだろう。貴塾もそれに向け、準備しなければならない。
 複雑で難しい世の中なので、単純な値上げは受け入れられない。しかし、増大するコストを適正に価格に反映させなければ、事業の継続に支障が出る可能性さえある。価格と購買頻度が相関関係―-価格がが2分の1になると、購買頻度が4倍になる――にあった時代ではない。「スタディサプリ」が出たと思ったら、通年授業料無料の学習塾が現れた。もう単純な低価格競争では勝てない。
業態として検討する必要がある。
以下に、菊地唯夫ロイヤルホールディングス社長の発言を引く。参考にされたし。「日本は人口減少局面に入り、一億総中流から二極化が進展しています。そういう意味では、一つの事業、一つの業態だけで対応していくのは難しい時代になりました。(中略)こうした複雑な市場に、当社ではポートフォリオで対応していこうとしています。少子高齢化で高齢者の絶対数は増えていくので、低価格~中価格マーケットの『てんや』は新規出店を進め規模を拡大します。一方で、高価格帯の『ロイヤルホスト』は客層が先細りする可能性があるので、規模拡大ではなく質を充実させていきます。そのぶん単価をたくさん払ってもらえるようにしたい」(ダイヤモンドオンライン・2月5日)
これから半年、熟考願う。是非自塾の体質改善を図るチャンスにして欲しい。

(如己 一)

目次

  • 挑む大学 ミネルバ大学
  • CatchUp1 mpi松香フォニックス
  •    大阪府教委と株式会社mpi松香フォニックスが、小学生向け英語学習プログラム『DREAM』を共同開発

  • CatchUp2 タマイインベストコミュニケーションズ
  •    子どものためにICTを活用し、バージョンアップし続ける「玉井式」の現状とこれからの展望

  • CatchUp3 CKCネットワーク
  •    自学自習をするために必要なこと ナビ個別指導学院
    教育サービス業界 企業研究(42) デビューコミュニケーションズ株式会社

  • 目次・巻頭言
  • NEWS ARCHIVES
  • 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 【特集】
  •   2年連続で受験者増、入試傾向に異変あり?
      2016 首都圏・近畿圏中学入試分析

  • 【TOP LEADER】
  •   わが社は、個人塾と個人経営者の集合体。独自の取り組みで拠点を拡大。
       株式会社ヒューマン・ブレーン

  • 挑む私学 洗足学園中学高等学校
  • CatchUp4 GUTS
  •    発達障碍を持った子供たちに寄り添う

  • CatchUp4 FCEエデュケーション
  •    学習塾、学校と協働して子供たちのリーダーシップを育む

  • 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(268)
  • HOT TOPICS  グローバル人材を育成するために必要なこと
  • 疾風の如く(81)
  •   鴻鵠塾(東京都)
      代表理事 上田 圭祐さん

  • 好機到来(12) ダングループ 代表 重見 彰則さん
  • 短期集中連載「自立学習」を超えて!(2) 山田徹雄
  • 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(33)
  • 白書界隈徘徊話(13) 西村克之
  • 自ら動き出すチームにする方法(19) 中谷彰宏
  • 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(33)
  • 芸術見聞録(33)
  • 高校生からの子育てハイウェイ(12)
  • クロスワードパズル「塾長の机」
  • 為田裕行の「教育ICT行」(12)
  • 塾ソムリエの講師研修指南 西村 則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(6)
  • 林明夫の「歩きながら考える」(128)
  • 未之知也(いまだこれ知らざるなり)(37)
  • 論点2016(4) 高大接続改革の行方
  • 編集後記
  • Book Review
  • 塾長のためのガジェット講座
  • 【休載のお知らせ】今月の〈咲かせよ桜〉は都合によりお休みいたします。

「卓越研究員制度」若手研究者の就職支援

優秀な若手研究者の雇用を確保する国の新制度「卓越研究員制度」について、大学や企業などからの受け入れ表明が想定を超える約300件に上ったことが分かった。同制度は、博士号を持つ来年4月1日現在で40歳未満の若手研究者が対象。同省が「新たな研究領域の開拓が期待できるか」などを書類と面接で審査、150人程度を「卓越研究員」に選び、大学や企業など受け入れを表明した機関への就職につなぐ。原則として終身雇用が条件だ。若手研究者に国のお墨付きを与え、就職を支援する取り組みといえる。

定期試験の問題漏洩で高校教諭、出勤停止

大分県中津市の私立東九州龍谷高校を運営する扇城学園(同市)が、定期試験の問題を漏洩した疑いがあるとして、50代の男性教諭を出勤停止にしていたことがわかった。同学園は、弁護士ら6人による第三者委を設け、詳しい経緯を調べた上で、出勤停止とは別に正式な処分を検討する。同学園は職員の副業を禁止していない。教諭は約20年前から自宅で塾を営み、数人の中高生に数学を教えていた。同校では数学を担当し、クラスの定期試験の問題を作成。塾生には担当クラスの生徒もいたという。