徳島大学に農系学部

徳島大学は来春、農学系学部「生物資源産業学部」を新設する。入学定員100人。微生物の医療への活用などを研究する「応用生命」、機能食品の開発などの「食料科学」、1次産業の効率化や6次産業化を学ぶ「生物生産システム」の3コースを設け、工学部などと同じ徳島市の常三島キャンパスで講義を行う。食品の機能性や生薬を研究する医薬系学部と連携する一方、起業・経営教育も導入し、従来の農学部との違いを打ち出す。幅広い知識と技術を身につけ、国際的な視野を持って活躍できる人材の育成を目指す。

東京都内私立中182校 2万5751人募集 来年度

東京都は10月6日、都内私立中学校の2016年度の募集要項を発表した。募集校数は182校で、募集人員は前年度より177人少ない2万5751人だった。

 内訳は、男子校32校(募集人員6137人)▽女子校73校(同1万435人)▽共学校77校(同9179人)。他に特別支援学校3校が13人を募集する。15年度は特別支援学校を除き13万77人から応募があり、倍率は5.0倍だった。

国大セミナー「株式会社 国大グループホールディングス」に社名変更

株式会社国大セミナー(さいたま市浦和区・小倉康司代表)は10月1日、創業30周年を迎えた。これを機に社名を『株式会社国大グループホールディングス』に変更し、グループ8社のホールディングス体制を構築した。同社の設立挨拶文には次のような決意表明が綴られている。

「このようなものが世の中にあればいいな」や「もっと理想的なものにした方がいいな」という「あったらいいな」をカタチにし多くの事業を世の中に提供し続けてまいります

そのためには顧客の『夢』『希望』に対して『信頼』を与え続けることが一番大切な使命であると考えます

これからも世界中の子どもたちの輝く未来へあったらいいな」を実現しかかわる全ての人が幸せになる国大グループとして一致協力して社業の発展のため精励努力いたす所存でございます

ノーベル賞 日本の受賞者23人に

ノーベル賞はダイナマイトを発明したスウェーデンの実業家、アルフレッド・ノーベルの遺言によって1901年に創設された。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の6賞でそれぞれ一度に最大3人まで選ばれる。日本人は経済学賞のみ受賞していない。

2014年までの自然科学分野3賞の日本人受賞者は、1949年の湯川秀樹氏(物理学賞)に始まり、米国籍の南部陽一郎氏(2008年、同賞)、中村修二氏(14年、同賞)を含めると19人。大村智氏は20人目の受賞になる。14年までの国別受賞者では米国が断トツで250人。次点は英国の78人。ドイツが69人で続く。日本は5位だ。ノーベル財団によると、文学や平和、経済学を含めると1901年から2014年までに全世界で889の個人と団体が受賞した。

ラグビー・サモア戦、2500万人視聴 国・地域別でW杯史上最多

ワールドラグビー(WR)は10月5日、ワールドカップ(W杯)イングランド大会1次リーグB組で3日に行われた日本対サモア戦を日本国内で2500万人がテレビで視聴し、1国・地域内ではW杯史上最多を記録したと発表した。これまでの最多は2007年フランス大会準決勝のフランス対イングランド戦で、フランスの国内視聴者数で2070万人だった。WRのゴスパー最高経営責任者は「日本の一般の人々がラグビーと日本代表の素晴らしいパフォーマンスを評価してくれたことを示している」とコメントした。

言葉遣い「ゲーム影響」47%

文化庁の2014年度「国語に関する世論調査」で、「子供の言葉遣いに与える影響が大きい人やもの」を複数回答で聞いたところ「ゲーム機」との答えが約半数の47.5%に上った。同じ質問をした2000年度調査では34.1%、07年度調査では45.2%で、「インターネット」(14年度39.2%)とともに増加傾向にある。最多だった「テレビ」(81.4%)や「母親」(72.3%)、「父親」(67.8%)はいずれも07年度調査から減った。調査は今年1、2月に全国の16歳以上の男女1942人に聞いた。

奨学金の返還額、所得連動を検討 マイナンバーで年収把握 文科省

日本学生支援機構による奨学金制度をめぐり、文部科学省は10月2日までに、マイナンバーを使って年収を把握し、返還額を柔軟に変える「所得連動返還型奨学金」の導入に向けた検討を始めた。文科省は、マイナンバーを使い、被貸与者の年収を把握。一定の年収を上回った段階で返還が始まり、年収の増加に応じて返還額も増える制度を想定している。有識者会議で年度内に報告を取りまとめ、2017年度の大学進学者から導入を目指す。

学研とアーテックがロボットプログラミング講座を開設へ

株式会社学研エデュケーショナルと学校教材を提供する株式会社アーテックが、ロボットプログラミング講座「もののしくみ研究室」の展開を始める。全国の学習塾・学校等を会場にして、2016年4月開講を目指す。

熱心にプログラミングの動作確認をする生徒。

熱心にプログラミングの動作確認をする生徒。

この講座は、国内企業2社の協業で行われ、アーテックが開発したマイコンとブロックロボットを使用し、「身近なもののしくみ」を構造とプログラミング双方から研究し、商品開発なども大きなテーマとして扱う。

アーテックが開発したマイコンのプログラム環境は、視覚的にプログラミングを学べる「Scratch(スクラッチ)」ベース。ロボットだけでなく、信号機や踏切、自動ドアなどの身近にある機器を題材にし、メカニズムやセンシング技術、プログラムによる制御を学び、思考錯誤を経ながら、目的の機器を製作できるように育成するのが狙いだ。

テキストには、プログミングに必要なデータを自分で調べ、記述する項目もある。

テキストには、プログミングに必要なデータを自分で調べ、記述する項目もある。

テキストは、STEM教育(Science=科学, Technology=技術, Engineering=工学, Math=数学)を意識した内容になっており、信号機や自動ドアなど複雑な機器をその本質まで深く掘り下げた解説が掲載される。巻末には国内のものづくり企業の技術者へのインタビューを入れるなど、子供たちが自分で制作したものと社会との繋がりを意識できるように工夫されている。

対象は、小学校3年生~中学1年生(講座は無学年)。3年間のカリキュラムになっており、月2回90分の授業で33テーマの内容となっている。21世紀型スキルの修得も意識され、ICTスキルからプレゼンテーション、コラボレーションなども指導に加えられている。

また、教材は中途入会を可能にできるようになっており、途中からでも無理なくすべてのカテゴリーが学習できるように工夫されているなど、学習塾などの運営リスクに配慮されているのも特徴のひとつだろう。そして、国内企業のコラボレーションよる初のロボットカリキュラムとして、海外にも販路を広げることも視野に入れている。グローバル社会を生き抜く中で、プログラミング学習が注目されている。今後は、プログラミング講座を開設する学習塾も増えていくとみられる。

近大マグロの幼魚養殖、沖縄でも

クロマグロの「完全養殖」事業を近畿大学とともに手がける豊田通商は9月15日、沖縄県名護市で準備を進めてきた幼魚の養殖を始めると発表した。幼魚まで育てる施設は、長崎県五島市に続いて2カ所目。来春以降に出荷する予定だ。全額を出資して運営会社「ツナドリーム沖縄」を設立。卵から孵化させた体長5センチほどの稚魚を五島市の施設などから持ってきて、30センチほどの幼魚(ヨコワ)に育てる。その後、さらに成魚まで育てる業者などに出荷する。2016年に1万匹、20年には5万~6万匹を養殖する計画だ。

野球・ソフトなど5競技 東京五輪組織委が追加案 来夏決定

2020年東京五輪の組織委員会は9月28日、開催都市に認められた追加種目の提案で、野球・ソフトボール、空手、スポーツクライミング、スケートボード、サーフィンの5競技18種目を選んだと発表した。来年夏にリオデジャネイロで開かれる国際オリンピック委員会(IOC)総会に諮られ、採用されるか決まる。正式に決まれば、野球・ソフトは08年北京以来の五輪復帰、その他の4競技は初実施となる。