徳島大学は来春、農学系学部「生物資源産業学部」を新設する。入学定員100人。微生物の医療への活用などを研究する「応用生命」、機能食品の開発などの「食料科学」、1次産業の効率化や6次産業化を学ぶ「生物生産システム」の3コースを設け、工学部などと同じ徳島市の常三島キャンパスで講義を行う。食品の機能性や生薬を研究する医薬系学部と連携する一方、起業・経営教育も導入し、従来の農学部との違いを打ち出す。幅広い知識と技術を身につけ、国際的な視野を持って活躍できる人材の育成を目指す。
株式会社国大セミナー(さいたま市浦和区・小倉康司代表)は10月1日、創業30周年を迎えた。これを機に社名を『株式会社国大グループホールディングス』に変更し、グループ8社のホールディングス体制を構築した。同社の設立挨拶文には次のような決意表明が綴られている。
「このようなものが世の中にあればいいな」や「もっと理想的なものにした方がいいな」という「あったらいいな」をカタチにし多くの事業を世の中に提供し続けてまいります
そのためには顧客の『夢』『希望』に対して『信頼』を与え続けることが一番大切な使命であると考えます
これからも世界中の子どもたちの輝く未来へあったらいいな」を実現しかかわる全ての人が幸せになる国大グループとして一致協力して社業の発展のため精励努力いたす所存でございます
ノーベル賞はダイナマイトを発明したスウェーデンの実業家、アルフレッド・ノーベルの遺言によって1901年に創設された。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の6賞でそれぞれ一度に最大3人まで選ばれる。日本人は経済学賞のみ受賞していない。
2014年までの自然科学分野3賞の日本人受賞者は、1949年の湯川秀樹氏(物理学賞)に始まり、米国籍の南部陽一郎氏(2008年、同賞)、中村修二氏(14年、同賞)を含めると19人。大村智氏は20人目の受賞になる。14年までの国別受賞者では米国が断トツで250人。次点は英国の78人。ドイツが69人で続く。日本は5位だ。ノーベル財団によると、文学や平和、経済学を含めると1901年から2014年までに全世界で889の個人と団体が受賞した。
株式会社学研エデュケーショナルと学校教材を提供する株式会社アーテックが、ロボットプログラミング講座「もののしくみ研究室」の展開を始める。全国の学習塾・学校等を会場にして、2016年4月開講を目指す。
この講座は、国内企業2社の協業で行われ、アーテックが開発したマイコンとブロックロボットを使用し、「身近なもののしくみ」を構造とプログラミング双方から研究し、商品開発なども大きなテーマとして扱う。
アーテックが開発したマイコンのプログラム環境は、視覚的にプログラミングを学べる「Scratch(スクラッチ)」ベース。ロボットだけでなく、信号機や踏切、自動ドアなどの身近にある機器を題材にし、メカニズムやセンシング技術、プログラムによる制御を学び、思考錯誤を経ながら、目的の機器を製作できるように育成するのが狙いだ。
テキストは、STEM教育(Science=科学, Technology=技術, Engineering=工学, Math=数学)を意識した内容になっており、信号機や自動ドアなど複雑な機器をその本質まで深く掘り下げた解説が掲載される。巻末には国内のものづくり企業の技術者へのインタビューを入れるなど、子供たちが自分で制作したものと社会との繋がりを意識できるように工夫されている。
対象は、小学校3年生~中学1年生(講座は無学年)。3年間のカリキュラムになっており、月2回90分の授業で33テーマの内容となっている。21世紀型スキルの修得も意識され、ICTスキルからプレゼンテーション、コラボレーションなども指導に加えられている。
また、教材は中途入会を可能にできるようになっており、途中からでも無理なくすべてのカテゴリーが学習できるように工夫されているなど、学習塾などの運営リスクに配慮されているのも特徴のひとつだろう。そして、国内企業のコラボレーションよる初のロボットカリキュラムとして、海外にも販路を広げることも視野に入れている。グローバル社会を生き抜く中で、プログラミング学習が注目されている。今後は、プログラミング講座を開設する学習塾も増えていくとみられる。