iPhone6、19日発売へ

米アップルは9日(日本時間10日未明)、腕時計型の端末「アップルウオッチ」を来年初めに売り出すと発表した。スマートフォンの新機種も同時に発表した。「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」で、米国や日本などで12日から予約受け付けを始め、19日に発売する。新型iPhoneの日本での価格は、携帯電話会社のプランと組み合わせない場合、税別で「6」が6万7800円、「6プラス」が7万9800円から。12日から予約受け付けを始め、19日発売する。色はそれぞれゴールド、シルバー、グレーの3色。

森和俊・京大教授 2氏にラスカー賞 

米ラスカー財団は9月8日、今年のラスカー賞基礎医学部門に、細胞内の器官の異常を解消する仕組みを解き明かした森和俊・京都大教授(56)ら2氏を選んだと発表した。ラスカー賞は米国でもっとも権威ある医学賞で、受賞者の2割以上がノーベル賞を受けている。米カリフォルニア大サンフランシスコ校のピーター・ウォルター教授との共同受賞。2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授も09年にラスカー賞を受賞している。

TOEICの国・地域別スコア 日本、48カ国・地域中40位

日本でTOEICを実施・運営する「国際ビジネスコミュニケーション協会」が2013年の各国・地域の平均スコアをまとめた。日本人の平均スコアは512点で48の国・地域中40位。1位はバングラデシュの895点。インド861点、カナダ819点と続く。逆に日本より下位の国・地域はタイ、ベトナム、モンゴル、マカオ、アラブ首長国連邦、インドネシア、チリ、アルバニアの8カ国・地域だった。地域別では高い方からヨーロッパ、アフリカ、北米、アジア、南米の順だった。

司法試験合格 239人減 合格率が最低

法務省は9月9日、2014年の司法試験に1810人が合格したと発表した。昨年より239人減り、06年以来8年ぶりに2千人を下回った。合格率は4.2ポイント減の22.6%で、現行試験が始まった06年以降で最低だった。予備試験経由の合格者は163人、合格率は66.8%で、どの法科大学院よりも高かった。政府は昨年7月、02年に閣議決定した「年間の合格者3千人」との目標の撤回を決めているが、200人を超える大幅な減少は受験生や法科大学院に波紋を広げるとみられる。今後、学生が予備試験に流れる傾向がさらに強まり、法科大学院の統廃合が加速しそうだ。

大阪府「進学指導特色校」を17年度まで継続

大阪府教育委員会は9月8日、2011年~14年度まで「進学指導特色校」に指定した府立高10校(北野、大手前、茨木、四條畷、高津、天王寺、生野、三国丘、岸和田、豊中)で、進学者数の増加などの成果があったとして、引き続き17年度まで指定を続けると発表した。指定された10校では、大学で行うような課題研究を義務づけるなどし、今年3月、指定後に入学した生徒が初めて卒業した。卒業生3466人の進学先を調べたところ、京都大は前年度比で29人多い127人、神戸大は前年度比28人増の197人と、特に難関大の進学で一定の成果を上げたという。

聖徳大学附属女子中学校・高等学校 適性検査型入試を2015年度より実施

聖徳大学附属女子中学校・高等学校(千葉県松戸市)は、2015年度の入学者選抜試験から、従来の四教科(国語・算数・社会・理科)のペーパーテストに加えて、「適性検査型入試」を実施する。この適性検査型というのは、おもに公立中高一貫校の入学者選抜で採用されている試験の方法で、知識量をはかる学力検査ではなく、教科横断的に生徒の論理的思考力を問う試験のことだ。

同校が、この適性検査型入試の導入に至ったのは、「建学の精神である『和』を推進していくために、思考力、視野の広さ、表現力を兼ね備えた生徒にたくさん入ってきてほしい」からだと、萩原昇副校長は語る。

萩原 昇 副校長

萩原 昇 副校長

2013年度に同校は、社会に貢献できる力(体力/精神力/視野/言語力/好奇心・探究心)やリーダーシップを備えた心優しい日本女性を育てる特別クラス『S選抜クラス(Seitoku Superior Select Class)』を立ち上げた。そのS選抜クラスに適性検査型入試の合格者は在籍することになっている。S選抜クラスは、中学2年生までに中学の主要教科を修了し、中学3年生からは高校課程を履修することになっている。そして、高校2年生で高校の範囲を修了したあと、高校3年生では、受験対策講座(講座選択制)を導入し、国公立大学や難関私立大学を目指すためのプログラムが組まれる。また、外国の文化に触れるために大使館などに赴き、大使と対話する体験学習のプログラムや、修学旅行でオーストラリアに滞在するなど、グローバル人材育成にも力を入れる。

適性検査型入試の内容は、国語分野においては、文章を読む中で隠されたヒントを見つけ、その過程の中で答えを導き出す問題が出題され、算数分野は思考力、分析力を問う問題、社会科と理科は教科横断型の問題が出題される模様だ。また、広く受験生を募るため、同校と幕張メッセの2会場で同時に試験が実施されるほか、東京都の公立中高一貫校の受検者には、公立校の合格発表の翌日まで入学手続きの締め切りが延長される優遇措置も設けられる。

「適性検査型入試の準備をしていない方が受検されても、合格する可能性がある問題が出題されます。入試は午後に行われるため、読解力や作文力がある生徒ならば、午前中にある一般入試を受験した上で、午後も腕試しに受けてみるといった受検も可能です」と萩原副校長は話す。

また、今後は11月30日(日)と来年の1月10日に「適性検査入試問題解き方講座(要予約)」も同校で開催される予定となっている。

ベネッセ、情報漏洩は約2895万件 当初に比べて増

ベネッセホールディングスは9月10日、漏洩に至った経緯や今後の情報管理体制の強化について東京都内で記者会見を開き、原田泳幸会長兼社長は「ご心配をかけ、深くおわび申し上げる」と陳謝した。漏洩があった件数は当初に比べて増え、約3504万件(重複を除く実態の件数では約2895万件と推計)に上ったと説明した。10月下旬までに漏洩対象の顧客に手紙を送る。補償として500円分の金券を用意することも明らかにした。

東証、リクルートHDの上場を承認

東京証券取引所は10日、リクルートホールディングス(HD)の上場申請を承認した。10月16日に上場する予定。上場を機にM&A(合併・買収)などの成長戦略を推し進める。上場市場は東証1部か2部となる見通し。

アジアの学生版ダボス会議 東京に500人集う

慶応大や東大の学生らが、ハーバード大学が毎年アジアで開いている学生会議を東京に招致した。8月22~26日、慶応大を中心に講演会やセミナー、交流会などを開き、約50カ国・地域の学生500人超が集った。ハーバード大学アジア国際関係プロジェクト(HPAIR)はハーバード大の関連団体が主催するイベントで「学生のダボス会議」と呼ばれることもある。20年超の歴史があり、定期的に開かれる国際的な学生会議としてはアジア最大級だ。会議の期間中、三木谷浩史・楽天社長、ケビン・ラッド豪元首相らも講演した。

全国学力テスト「受けない方がいい」 静岡県知事が反論

静岡県の川勝平太知事は9月8日記者会見で、全国学力テストの実施要領に違反した場合に成績提供を制限する再発防止策を下村博文文部科学相が検討していることについて、「(文科省の)基準に合ってないから結果を出さないというなら何のために公金を使うのか。結果をもらえないようなテストなら受けない方がいい」と批判した。ただし来年度、実際に学力テストを受けるかどうかは「私が決めることではない」と述べ、県教育委員会の判断に委ねるとした。