国立教育政策研究所の調査によると、2014年度にインターンシップ(職業体験)を実施した公立中学校は全体の98%、公立高校は79%だった。商店や事業所で2~3日間働くプログラムが多く、文部科学省もキャリア教育の一環として1995年ごろから推進。実施率は調査を始めた05年度に比べ中学で6ポイント、高校で20ポイント上昇した。中学校では総合的学習の授業として原則、生徒全員が参加するケースが多い。一方、高校では希望制だったり実施しない学科があったりするため、在学中に参加した生徒は35%にとどまる。
ベネッセ教育総合研究所(東京)は1月28日、家庭や塾など学校外での学習時間が高校生は増加に転じ、小学生は過去最長になったことを発表した。授業を除く平日の学習時間を尋ねたところ、小学生は平均で95.8分、中学生は90.0分、高校は84.4分で、いずれも前回を上回った。高校生は初回の90年(93.7分)から減少が続いたが、初めて増加。小学生は過去最長だった90年(87.2分)を上回った。同研究所は「『脱ゆとり』などで学校が指導を強め、宿題を増やしている側面が大きい」と分析している。
調査には昨年6~7月、公立校に通う小学5年生2601人(33校)、中学2年生2699人(20校)、高校2年生4426人(18校)が回答。これまで90年、96年、2001年、06年にも調査し、今回も含めおおむね同じ学校が答えた。
愛媛銀行の調査研究部門「ひめぎん情報センター」(松山市)が、大学や専門学校などに通う子どもを持つ県内の家庭に教育費について聞いたアンケートの結果を公表した。1世帯あたりの学費と生活費を合わせた年間総費用は、平均171万9千円で、調査を始めてから過去最低の額となった。また、受験時にかかった総費用(受験料・宿泊代・交通費など)の平均21万2千円も過去最低だった。進学先を決定する際に重視したこと(複数回答)では、「経済的事情」の25・1%も過去2番目に高い数字だった。
調査は1996年から続けており、今回は昨年11月中旬に愛媛銀行の顧客など800世帯を対象に聞き、31・4%にあたる251世帯から回答があった。