都市部の新たな物流手段として、川の上を活用するドローン飛行の実証実験が7月7日、東京都中野区の神田川上空で行われた。中央大学の研究室と民間企業が協力し、住宅密集地でも安全に物資を届ける仕組みの実現性を検証した。
実験では、ビールを注いだジョッキ4杯分が入った箱をドローンに搭載。機体は川沿いから一気に約20メートル上昇し、周囲の人や鳥など障害物を確認しながら、建物間を縫うように飛行。最終的に高さ約30メートルのマンション屋上まで荷物を無事届けた。
都市部では、人や建物が密集することからドローン物流の実用化に課題が多い。今回のように川の上を「空の道」として利用することで、事故のリスクを低減させ、安全かつ効率的な運搬が可能になると期待されている。
今後、実験を行った研究室は、飛行音に関する住民の感じ方や受容度の調査を実施する予定。事業化に向けて、利用ニーズの把握や社会的な受け入れ態勢の整備も進めるという。
中央大学理工学部の手計太一教授は「都市部に多い建物の中でも安定した飛行が確認できた。今後は川の上を活用した物流ルートの確立を目指す」と話した。




