教育サービス業界で初、理念経営と仕組み化が高く評価
奈良県を拠点に学習塾運営や教育コンテンツ開発を手がけるKECグループ(小椋義則代表)が、2025年度「日本経営品質賞 優秀賞(グループ・連携部門)」を受賞した。教育サービス業界における同賞の受賞は初となる。
日本経営品質賞は、公益財団法人日本生産性本部が1996年に創設した表彰制度で、顧客価値創造に向けた継続的な変革に取り組む組織を評価するもの。2025年度は大賞2組織、優秀賞4組織など計11組織が選出された。
KECグループは「人間大事の教育」を理念に掲げ、学力向上にとどまらず「10年・20年先にも続く自信を育てる」ことを教育の軸としてきた。学習塾事業においては、教育とICT、エンターテインメント性を融合した独自の教育システムを構築。生徒・講師・社員が共通して活用するオリジナル手帳「ロードマップ」を通じて、目標設定から振り返りまでを習慣化するG-PDCAサイクルを組織全体に根付かせている点が評価された。
また、アルバイト講師を含む全スタッフが理念と仕組みを共有し、若手の抜擢や挑戦を促す人材育成制度を整備。外部機関による社員エンゲージメント調査では最高評価を複数年にわたり獲得するなど、組織風土の強さも特徴とされている。
小椋社長はインタビューの中で、「教育も経営も、人が育つ仕組みをつくることが最も重要」と語り、短期的な成果よりも、理念を軸にした長期視点の経営と、再現性のある仕組みづくりを重視してきた姿勢を強調している。こうした考え方が、学習塾という枠を超えた「生涯教育総合サービス企業」への挑戦や、BtoB事業を通じた教育ノウハウの外部提供にもつながっている。
教育サービス業界では、成果の見えにくさや人材依存度の高さが課題とされる中、KECグループの受賞は、理念経営と組織的な仕組み化によって持続的成長を実現できることを示す事例として注目される。
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