ベネッセとコクヨ、大人の学びを継続させる3要因を特定「学ぶ理由の明確化」「最初の6日間」「朝型学習」が鍵に

 ベネッセコーポレーションとコクヨは、両社が提供する社会人向け学習サービスの利用データを共同分析し、大人が学習を習慣化するために重要な3つの要因を明らかにした。分析対象は数万件規模にのぼり、社会人の学びが続かない要因に対し、データに基づく具体的な示唆を提示している。

 両社は、人生100年時代を背景にリスキリングや学び直しの重要性が高まる一方で、「やる気が続かない」「時間が確保できない」といった理由から、多くの社会人が学習を継続できていない点に着目。ベネッセが展開するオンライン学習プラットフォーム「Udemy」と、コクヨのIoT文具「大人のやる気ペン」の利用ログを横断的に分析した。

 分析の結果、学習継続に影響を与える要因として、①学ぶ理由の明確化、②学習開始から最初の6日間の継続、③朝型学習の3点が浮かび上がった。

 第一の要因である「学ぶ理由の明確化」では、学習目的や理由を言語化している利用者ほど、連続学習日数が長くなる傾向が確認された。目標設定が学習行動を支える点は、子どもの学習支援で培われてきた知見と共通しており、大人の学びにおいても有効であることが示された。

 第二の要因は「最初の6日間」の重要性だ。利用開始後、2~6日間連続して学習したユーザーは、その後30日間の学習日数が増加する傾向が見られ、初期の短期間が学習を「自分事」として定着させるブースト期間になると分析している。

 第三の要因として、学習時間帯にも差が表れた。朝(午前中)に学習を行うユーザーは、夜型や不定期のユーザーに比べ、学習日数が多い傾向にあり、仕事や家庭の影響を受けにくい朝の時間帯が、学習継続を後押ししていると考えられる。

 両社は今回の分析結果について、「精神論ではなく、データに基づいた学習習慣化の指針」と位置づけており、今後も学習を続けやすい仕組みづくりやサービス改善に生かしていく方針だ。リスキリング需要が高まる中、学びの“量”だけでなく“続け方”に踏み込んだ知見として、企業研修や個人学習への応用も注目されそうだ。

みんなが私塾界!