赤本の教学社、第11回「受験川柳」受賞作を発表

 大学受験参考書「赤本」で知られる教学社(京都市左京区)は、第11回「受験川柳」の結果を発表した。現役受験生やその家族、かつての受験生などから寄せられた応募総数は2,877句に上り、試験本番の緊張や学習過程での葛藤、時代を映す視点を捉えた作品の中から、最優秀賞を含む7作品が選ばれた。

 最優秀賞には、志望校判定に悩む心情を漢文の句形になぞらえて表現した「諦める?いつも答えは反語形」(しおり・17歳)が選出された。選考では、受験生特有の心理と学習経験を巧みに結びつけた点が評価されたという。

 このほか、高校生特別賞にはAI時代の学習環境を背景にした「自分よりAI様が受かりそう」(zako・17歳)、中学生特別賞には受験勉強への気持ちの揺れを描いた「気が乗らずその前にまず部屋掃除」(まっちゃ・15歳)が選ばれた。優秀賞には、選択問題や参考書の量、焦燥感など、受験期の日常を切り取った4作品が並んだ。

 選考は川柳家の尾藤川柳氏(女子美術大学特別招聘教授)と教学社が担当。教学社は、受験川柳について「受験という一つの体験を、世代や立場を越えて共有できる文化的な試み」と位置づけている。

 あわせて、尾藤氏による「川柳入門」講座を赤本ブログで公開。作句の基礎や表現のポイントを解説し、言葉を通じた学びの広がりを提案している。

 教学社はすでに第12回「受験川柳」の募集も開始しており、2026年9月24日を締切として、幅広い層からの応募を受け付ける。受験をテーマにした言語表現の場として、今後も継続的な取り組みを進める方針だ。

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