月刊私塾界2026年7月号(通巻543号)

巻頭言

 ビジネスの長期的な成功に創造性が不可欠であることは常識だが、多くのリーダーがその引き出し方に頭を悩ませている。
リーダーはどのようにして、自分自身やチームの発想力を引き出せばよいのか。
まず必要なのは、創造性に対する思い込みを捨てることだ。創造性は、アーティストやデザイナーなど、一部のクリエーターだけの特権ではない。
 また、孤独な時間や突然のひらめきに依存する「コントロール不可能なもの」でもない。人は誰もが本来、創造性を備えており、その力は意識的な訓練によって呼び覚まし、伸ばすことができる。創造性は日々の意思決定や戦略立案、イノベーションのプロセスに組み込める「実践的なスキル」なのだ。
 この創造性を養う上で、現代の課題に特に有効なのが「アナロジー(類推)思考」だ。これは、一見無関係に思える事象に構造的な類似点を見いだし、「発想の源」となる領域の知見を「発想の適用先」となる自社の課題解決に応用する手法である。
 アナロジー思考は単なるテクニックではない。人間の学習プロセスの中核をなすものである。ストーリーテリングからバイオミメティクス(生物模倣)、さらには科学的ブレークスルーに至るまで、多様な分野で活用されてきた。
 アナロジーを探る営みは、日常的な発想から距離を置き、一見無関係に見える事象のつながりに目を向けさせる。
 読者諸氏の思考法や如何に。


 (如己 一)

目次

  • 6 CatchUp 株式会社アイキューブ ブランド間が相乗効果を発揮する 理想的な塾の在り方とは
  • 10 HOT TOPICS 新たな高校教育改革と東京都の実践例
  • 14 塾長の決断(10) 株式会社 TricoLogic 世界へ羽ばたき日本の教育業界に恩返しを
  • 16 挑む私学 公文国際学園中等部・高等部
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49 【特集①】  進む通信制高校とサポート校の連携
  • 56 【特集②】 私塾界リーダーズフォーラム2026 S/S [Team It]
  • 72 TOP LEADER Interview 現場をよく見れば、まだヒントはある。 進学プラザグループ
  • 87 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(390)
  • 88 疾風の如く(204) 個別指導シェアスペース solve[株式会社勝木](東京都) 代表取締役CEO 勝木 啓文 さん
  • 90 現代学習塾経営概論(40)
  • 92 ぼくの糸島移住とプログラミング塾開塾史(2)
  • 94 自ら動き出すチームにする方法(142) 中谷彰宏
  • 96 One Target(19) 的場一成
  • 98 PAPER REVIEW(27) 浅見貴則
  • 100 シン・ジュクジン(56)
  • 101 芸術見聞録(156)
  • 102 わが子、就学中(64)
  • 103 塾長の机
  • 104 為田裕行の「教育ICT行」(136)
  • 105 10¹⁵ PETA(62)
  • 106 キクチカラ(19) 菊地香江
  • 107 Opinion from School(84)
  • 108 林明夫の「歩きながら考える」(251)
  • 110 新・授業改革を目指して(151) 石川幸夫
  • 112 私塾界インサイト(100)
  • 116 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(56)
  • 118 咲かせよ桜(136) 小林哲夫
  • 122 論点2026(7) 少子化で変わる塾の成長戦略 「教える場」から「学びを設計する場」へ
  • 126 編集後記
  • 128 Book Review
  • 130 塾長のためのガジェット講座

みんなが私塾界!