スプリックス、プログラミング教育関連2社を完全子会社化へ 「QUREO」と「プログラミング能力検定」を一元化

 総合教育サービスを展開するスプリックスは、サイバーエージェントおよび同社連結子会社のCA Tech Kidsとの間で、プログラミング教育関連事業を展開する2社の株式譲渡契約を締結し、完全子会社化することで合意した。対象となるのは、プログラミング検定事業を行うプログラミング総合研究所と、小学生向けプログラミング教材「QUREO」を展開するキュレオの2社。

 あわせてスプリックスは、CA Tech Kidsからキュレオの事業に関連する販売代理事業、教材開発・保守運用事業の一部を譲り受ける。本取引の完了により、これまでスプリックスグループとサイバーエージェントグループが共同で展開してきたプログラミング教育事業は、スプリックスに一本化される。

 スプリックスは2019年のキュレオ設立以来、サイバーエージェントグループと共同出資や業務提携を通じて、小学生向けプログラミング教材「QUREO」の普及を進めてきた。QUREOは全国の学習塾などを通じて展開され、プログラミング教育プラットフォームとして規模を拡大してきた。

 今回の再編の背景には、教育現場を取り巻く環境変化がある。2025年から大学入学共通テストで「情報」が導入され、公教育や学習塾におけるプログラミング・情報教育の需要は高まっている。さらに生成AIをはじめとするテクノロジーの進化により、教材開発や学習支援には、これまで以上のスピードと柔軟性が求められている。

 スプリックスは、事業を一元化することで、教材開発、マーケティング、加盟教室の獲得に関する意思決定を迅速化する。生成AIの進化に対応した新コースの開発や、海外展開を機動的に進める体制を整える狙いだ。

 また、提携塾へのサポート体制も一元化する。スプリックスが展開する森塾、湘南ゼミナールなどの塾ネットワークや学校チャネルへの展開力を生かし、キュレオ提携教室、スプリックス提携教室に対する教務支援やマーケティング支援を強化する。

 プログラミング総合研究所は、「プログラミング能力検定」などの開発・運営を担う。キュレオは、小学生向けプログラミング教材「QUREO」の開発・運営・販売や、「QUREOプログラミング教室」の展開を行っている。今回の完全子会社化により、教材、教室展開、検定を一体的に運営できる体制となる。

 スプリックスの常石博之社長は、サイバーエージェントグループと共に育ててきたQUREOとプログラミング能力検定を100%グループに迎えることについて、教育現場ネットワークと事業展開力を生かし、AI時代に即した教材開発や海外市場への挑戦を進める考えを示した。

 キュレオおよびCA Tech Kidsの上野朝大社長は、教育環境が急速に変化する中で、教育現場を熟知し展開力を持つスプリックスに事業を一元化することが、QUREOのさらなる成長にとって最良の選択だとコメントしている。

 小学校でのプログラミング教育必修化、大学入試における情報科目の導入、生成AIの普及により、情報教育市場は新たな段階に入っている。今回の再編は、学習塾ネットワーク、教材開発、検定事業を結び付け、プログラミング教育を国内外へ広げる体制づくりとして注目されそうだ。

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