Category: バックナンバー

月刊私塾界2025年11月号(通巻535号)

巻頭言

「忙しいから、『結論』から話してくれ」と、「暴言」を吐いてはいないだろうか。
「そう言ってはいるが、暴言とは何だ」と、お怒りと思われる。
 敢えて「暴言」と言わせていただいた理由を以下に述べる。
 ここで言う「結論」の定義は何だろうか。とどのつまり「相手(多くの場合、上司)が一番知りたいこと」であろう。「結論から言え、と言った本人が知りたいこと」である。言い換えると、「自分が結論から伝えるべき相手の、一番知りたいことこそが『結論』だ」という、まるで循環参照(循環参照とは、複数の情報や物体が互いに参照し合い、ループ状になっている状態)のような話なのだ。
 その「結論」は、「目の前の人が知りたがっていること」なので、それは相手によって異なる。だからどのような話であっても不正解の可能性がある。
 そして、もう一つ問題なのは、「結論から言え」と言っている相手(上司)が、「結論とは何か」を理解しているのか、である。結論が本人の中で曖昧なままだとそれは、「自分が知りたいことを最初に話せ」と言っているだけに過ぎない。
 さらに「最初に話せ」の内容は、「要点」だったり「感想」だったりする。しかも相手(上司)はそれを明文化せずに求めている。かなりハイコンテクスト(コミュニケーションにおいて文脈や状況、文化的な背景といった要素が重視される状態)な話なのである。
 お分かりいただけただろうか。事程左様に言語化は難しい。諸氏、ご注意を。 

(如己 一)

目次

6 CatchUp1 SoRaStars株式会社 地域に根ざす学びが未来をつくる──〝まち〟と子どもをつなぐ塾の挑戦
10 HOT TOPICS 1 練成会グループの「オールインワン」DX ──6000名展開が生んだ「価値時間」
14 塾長の決断 株式会社 TOMONI 代表取締役社長 岩佐 史生 氏〝人で勝つ塾〟 を掲げた塾長の決断
16 挑む私学 和洋国府台女子中学校高等学校
19 目次・巻頭言
20 NEWS ARCHIVES
48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
49 【特集】「どこまで使える? 塾とAI」
76 HOT TOPICS 2 第32回興学社大学『君よ、教育改革を推進する真の教育者たれ!』
84 TOP LEADER Company 社員のやりがいを創出し、 ビジョン実現に向かう熱き教育集団へ。 株式会社 城南進学研究社
96 企業研究(151) コクヨ株式会社
99 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(381)
100 疾風の如く(195) 株式会社ポラリス(神奈川県) 代表取締役 石塚 和 さん
102 現代学習塾経営概論(32)
104 For Whom the 塾 Tolls(51)
106 自ら動き出すチームにする方法(134) 中谷彰宏
108 One Target(11) 的場一成
110 PAPER REVIEW(20) 浅見貴則
112 シン・ジュクジン(48)
113 芸術見聞録(148)
114 わが子、就学中(56)
115 塾長の机
116 為田裕行の「教育ICT行」(128)
117 10¹⁵ PETA(55)
118 キクチカラ(11) 菊地香江
119 Opinion from School(76)
120 林明夫の「歩きながら考える」(243)
122 新・授業改革を目指して(147) 石川幸夫
124 私塾界インサイト(92)
128 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(48)
130 咲かせよ桜(128) 小林哲夫
134 論点2025(11) こども性暴力防止法
138 編集後記
140 Book Review
142 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2025年10月号(通巻534号)

巻頭言

人財獲得は上手く行っているだろうか。
「能力が高い人を採用できない」、「欠員をなかなか補充できない」などの声をよく聞く。
 アメリカで構築された人材獲得の手法(ジョブ型雇用)を真似することが、一時期提唱された。しかし、多くの企業で導入が進んでいない。
 ではどうするか。
 ポテンシャル採用を検討してみてはどうだろうか。
 「伸びしろ(=ポテンシャル)」を評価するのである。経験・知識・スキルやコンピテンシー(好業績者に共通する行動特性)よりも深く人に埋め込まれている、「人間の器」のようなイメージだ。
 ポテンシャルは好奇心・洞察力・共鳴力・胆力という四つの因子から構成される。中でも好奇心は最も重要な役割を果たすとし、他の三つの因子を育む土壌となる。
 ただしポテンシャルを評価することは難しい。
 一つの解決方法は、人の素の姿が現れているエピソードを面接で引き出すのだ。例えば小学校低学年頃の話を聞き出すこと。面接の場で、小野壮彦氏が著書「世界標準の採用」で薦める質問は、「将来役に立たなさそうなのに、すごく熱中したことは何ですか?」だという。
 日本企業に特徴的なメンバーシップ型雇用とポテンシャル評価との親和性は高く、この手法を磨き上げれば、独自の強みとなる可能性がある。
 如何だろうか。一度検討してみていただきたい。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 SoRaStars株式 地域に根ざす学びが未来をつくる──〝まち〟と子どもをつなぐ塾の挑戦
  • 10 【新連載】塾長の決断 学習塾PEG 塾長 永濱 茂夫 氏 優れた先見性で自立学習を一早く導入
  • 12 挑む私学 明星Institution中等教育部
  • 15 目次・巻頭言
  • 16 NEWS ARCHIVES
  • 44 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 45 【特集】国語教育の多様な形を一望する
  • 62 TOP LEADER Company 社員がまず本気になって、生徒の本気を引き出す。株式会社 早稲田アカデミー
  • 72 企業研究(150) 株式会社オトバンク
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(380)
  • 76 疾風の如く(194)社会科専門塾sky(東京都)塾長 道向 洋平 さん
  • 78 現代学習塾経営概論(31)
  • 80 For Whom the 塾 Tolls(50)
  • 82 自ら動き出すチームにする方法(133) 中谷彰宏
  • 84 One Target(10) 的場一成
  • 86 PAPER REVIEW(19) 浅見貴則
  • 88 シン・ジュクジン(47)
  • 89 芸術見聞録(147)
  • 90 わが子、就学中(55)
  • 91 塾長の机
  • 92 為田裕行の「教育ICT行」(127)
  • 93 10¹⁵ PETA(54)
  • 94 キクチカラ(10) 菊地香江
  • 95 Opinion from School(75)
  • 96 林明夫の「歩きながら考える」(242)
  • 98 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(63)
  • 100 私塾界インサイト(91)
  • 104 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(47)
  • 106 咲かせよ桜(127) 小林哲夫
  • 110 論点2025(10)学習指導要領改訂 論点整理素案
  • 114 編集後記
  • 116 Book Review
  • 118 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2025年9月号(通巻533号)

巻頭言

高校野球の季節。連日熱戦が繰り広げられる。
 ところが筆者は高校野球があまり好きではない。それは、絶対的な監督と生徒という縦社会の象徴とも言え、選手の一挙手一投足に監督が指示を出し、それに唯々諾々と選手が従う姿に違和感を抱いているからだ。
 しかし、そのような甲子園にも新しい風が吹き始めている。
 青森県代表の弘前学院聖愛高校である。その特徴は「ノーサイン野球」だ。試合中、監督は作戦を指示するサインを出さない。高校野球では、送りバント、盗塁などの指示が1球ごとに出されるのが一般的だ。だが聖愛では選手が状況を判断し、自ら考えて動く。
 また「エンジョイ・ベースボール」を掲げて23年の夏の甲子園を制した慶応義塾高校なども含め、変化の芽は出てきている。従来の慣習にとらわれず、一人ひとりの力を引き出しながら成長を目指す。
 これら指導者の試行錯誤から、ビジネスの現場におけるマネジメントや人材育成の要諦を探ることができる。
 社員一人ひとりの裁量や自立を重視する風潮はビジネスの現場でも強い。ただ、やり方を間違えればそれは「放置」にもつながりかねない。一人ひとりが自ら考えて動くには信頼関係の構築と、価値観の共有が欠かせない。
 監督が選手と価値観を共有し、選手の考えを聞きながら成長を後押しする。そのようなスタイルが、個を尊重しつつ成果を上げていくという現代の経営現場にも生きるのではないだろうか。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社志学門 生徒・家族・地域とともに歩む学び舎 志学門の挑戦
  • 8 CatchUp2 けいおう学院 教室ごとの個性を活かす教材づくり──けいおう学院のKAWASEMI活用術
  • 10 CatchUp3 株式会社日本コスモトピア+進学塾MUGEN 成功事例から学ぶ自立学習のススメ
  • 14 【特別企画】Yoreo Paritto
  • 16 挑む私学 目白研心中学校・高等学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 50 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 51 【特集①】 株式公開企業塾 2026年2・3月期 第1四半期(1Q)決算を読む
  • 62 【特集②】小学生を集めるコンテンツ
  • 76 TOP LEADER Company チャレンジを称賛するような文化を醸成。 NSGグループ
  • 88 企業研究(149) アイード株式会社
  • 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(379)
  • 92 疾風の如く(193) 大学受験pispis(東京都) 塾長 山本 晃嗣 さん
  • 94 現代学習塾経営概論(30)
  • 96 For Whom the 塾 Tolls(49)
  • 98 自ら動き出すチームにする方法(132) 中谷彰宏
  • 100 One Target(9) 的場一成
  • 102 PAPER REVIEW(18) 浅見貴則
  • 104 シン・ジュクジン(46)
  • 105 芸術見聞録(146)
  • 106 わが子、就学中(54)
  • 107 塾長の机
  • 108 為田裕行の「教育ICT行」(126)
  • 109 10¹⁵ PETA(53)
  • 110 キクチカラ(9) 菊地香江
  • 111 Opinion from School(74)
  • 112 林明夫の「歩きながら考える」(241)
  • 114 新・授業改革を目指して(146) 石川幸夫
  • 116 私塾界インサイト(90)
  • 120 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(46)
  • 122 咲かせよ桜(126) 小林哲夫
  • 126 論点2025(9) 学校から地域へ── 広がる部活動の「地域展開」。
  • 130 編集後記
  • 132 Book Review
  • 134 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2025年4月号(通巻528号)

巻頭言

奨学金支援と教育の未来

 近年、日本の労働市場において若者の定着率向上が課題となっている。その解決策の一つとして、企業や自治体が奨学金の肩代わり制度を導入し、若者を呼び込む動きが広がっている。この制度は、学生にとっては学費負担の軽減、企業にとっては人材確保という双方にメリットのある仕組みである。
 海外に目を向けると、ドイツや北欧諸国では大学の授業料が無償化されており、学びの機会が広く提供されている。一方、アメリカでは学生ローンの負担が大きく、債務問題が社会問題化している。
 日本も奨学金返済が若者の経済的負担となっている現状を踏まえれば、今回の奨学金肩代わり制度は、学びを支える新たなモデルとして期待される。
 とはいえ、課題も多い。企業や自治体による支援は、特定地域や業種に偏る可能性があり、支援を受けられる学生とそうでない学生の間で格差が生じる懸念がある。
 また、若者が奨学金返済の条件に縛られ、キャリアの自由度が制限されるリスクも指摘される。
 支援が真に教育機会の拡大につながるよう、制度設計の精緻化が求められる。
 奨学金の返済支援は今後の教育と労働市場を結びつける重要な施策である。と同時に、教育機関としては、学費負担の軽減だけでなく、学生がより広い視野でキャリアを描ける支援体制を整えることが求められる。学びと働くことが密接に関わる時代において、教育サービス業界もまた、若者の未来を支える役割を果たしていかなければならない。

(如乙 一)

目次

  • 6 CatchUp 株式会社ショウイン
  •   吉田松陰の志を受け継ぐ「萩明倫館高等学校」誕生 
  • 10 HOT TOPICS①
  •   人間力と学力を大巾に伸ばす 東進個別がいよいよ始動!
  • 12 HOT TOPICS② 【NEWS】2025年9月25日
  •  「浜学園 中高一貫 AO・推薦合格指導館 Since1988」を開校 株式会社浜学園 中高生対象の 総合型・学校推薦型選抜専門コースを新設
  • 16 挑む私学 瀬戸SOLAN小学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 50 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 51 【特集】
  •    私塾界Outsight2025
  • 72 企業研究(144) リハコンテンツ株式会社
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(374)
  • 76 疾風の如く(188) MIND UP(東京都) 代表取締役 佐田 マキ さん
  • 78 現代学習塾経営概論(25)
  • 80 For Whom the 塾 Tolls(44)
  • 82 自ら動き出すチームにする方法(127) 中谷彰宏
  • 84 One Target(4) 的場一成
  • 86 PAPER REVIEW(13) 浅見貴則
  • 88 シン・ジュクジン(41)
  • 89 芸術見聞録(141)
  • 90 わが子、就学中(49)
  • 91 塾長の机
  • 92 為田裕行の「教育ICT行」(121)
  • 93 10¹⁵ PETA(49)
  • 94 キクチカラ(4) 菊地香江
  • 95 Opinion from School(69)
  • 96 林明夫の「歩きながら考える」(235)
  • 98 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(60)
  • 100 私塾界インサイト(85)
  • 104 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(41)
  • 106 咲かせよ桜(121) 小林哲夫
  • 110 論点2025(4) 次期ICT環境整備
  • 114 編集後記
  • 116 Book Review
  • 118 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2025年3月号(通巻527号)

巻頭言

教育の無償化と未来への課題

 日本政府は、高校授業料の無償化を拡大し、大学では第3子以上の授業料を無償とする新たな政策を打ち出した。これにより、教育の機会均等がさらに進み、家計負担の軽減が期待される。一方で、この制度が持続可能な形で機能するのか、政治と教育の関係についても考える必要がある。
 教育無償化の恩恵は、すでに海外の事例からも明らかである。ドイツや北欧諸国では大学の授業料が無料または低額に抑えられており、高等教育の普及率が高い一方で、イギリスのように大学無償化を実施した結果、財政負担の増大により後に授業料が引き上げられた例もある。教育費の公的支援拡大には、単なる費用負担軽減だけでなく、学習の質や就職との接続をどう確保するかが重要な視点となる。
 国内では、大阪府や東京都が独自に授業料支援制度を強化し、教育の格差是正に取り組んでいる。特に東京都は、私立高校の授業料も含めた無償化を進め、より多くの学生に学びの機会を提供している。これらの取り組みは、公教育の充実だけでなく、民間教育機関にも大きな影響を与えている。
 教育の無償化が進む中で、民間教育の役割は変化していく。単なる学習補助ではなく、個別最適化された教育支援や探究型学習の提供が求められる時代である。公教育と民間教育が相互補完しながら、社会全体の学力向上を目指すことが、これからの教育界にとってさらに重要な課題となる。

如乙 一

目次

  • 10 HOT TOPICS① 学習塾の課題解決に貢献する全国組織「NEA」の最新動向
  • 12 HOT TOPICS②【特別掲載】約40年間の研究を経ていよいよリリース 偏差値に代わる「新指標」がニューノーマルになる時代
  • 16 挑む私学 岩田中学校・高等学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49 【特集①】株式公開企業塾2025年2・3月期  第3四半期決算を読む
  • 60 【特集②】『学習塾白書2024』を読む
  • 74 TOP LEADER Interview 九州地方に学びの選択肢と場の提供を。  株式会社 個別教育舎
  • 84 企業研究(143) 株式会社アグニス
  • 87 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(373)
  • 88 疾風の如く(187) リザプロ株式会社(東京都) 代表取締役 孫 辰洋さん
  • 90 現代学習塾経営概論(24)
  • 92 For Whom the 塾 Tolls(43)
  • 94 自ら動き出すチームにする方法(126) 中谷彰宏
  • 96 One Target(3) 的場一成
  • 98 PAPER REVIEW(12) 浅見貴則
  • 100 シン・ジュクジン(40)
  • 101 芸術見聞録(140)
  • 102 わが子、就学中(48)
  • 103 塾長の机
  • 104 為田裕行の「教育ICT行」(120)
  • 105 10¹⁵ PETA(48)
  • 106 キクチカラ(3) 菊地香江
  • 107 Opinion from School(68)
  • 108 林明夫の「歩きながら考える」(235)
  • 110 林明夫の「歩きながら考える」(234)
  • 112 私塾界インサイト(84)
  • 116 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(40)
  • 118 咲かせよ桜(120) 小林哲夫
  • 122 論点2025(3) 次期学習指導要領に向け振り返る
  • 126 編集後記
  • 128 Book Review
  • 130 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2025年2月号(通巻526号)

巻頭言

信頼される教育サービスの構築に向けて

 年始早々に明らかになった大学受験予備校ニチガクの経営破綻は、受験生やその家庭に多大な不安と困難をもたらした。特に受験直前期という時期の選択は生徒第一の教育現場として極めて遺憾である。このような事態を二度と繰り返さないためにも、教育サービス業界全体として透明性と経営の健全化を徹底することが求められる。

 一方で、次期学習指導要領の改定が見込まれる2030年に向けて、文部科学省に諮問する中央教育審議会が動き出した。具体的な議論はまだ先になるが、「新しい学習モデルの共創」に応じ、民間の教育機関としても柔軟で創造的な対応が求められる。

 不確実な時代に求められる教育は、知識の習得だけでなく、課題解決能力や主体的な学びの姿勢が重視される。そのため、塾や予備校は従来の指導スタイルを見直し、探究型学習やICTを活用した新しい学びの形を取り入れることが不可欠である。

 子供たちの未来を支える教育サービスには、信頼性と先進性が同時に求められる。透明性を高めた運営体制を整えつつ、新しい学習の潮流に即したサービスを提供することで、子供たちや保護者の信頼を得ることが業界の成長に繋がる。教育サービス業界が一丸となり、未来を切り拓く学びを共に創り上げるべきである。

(如乙 一)

目次

  • 6 CatchUp① セナミ学院 東進が新設する「東進個別」で学力中間層の生徒ニーズに応える
  • 8 CatchUp② 翔栄学院 現場で欲しかった教材を手早く、カタチに!
  • 12 HOT TOPICS 【先行情報公開】教育業界の新しい職業「AOエキスパートPRO」で激変する塾経営
  • 16 挑む私学 松本秀峰中等教育学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 50 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 51 【特集】Seminar Report
 私塾界PREMIUM SEMINAR 2024
  • 62 TOP LEADER Interview「ステキな大人が増える未来をつくる」 人の一生を支援する企業へ。 株式会社 京進
  • 72 企業研究(142) 株式会社インターエデュ・ドットコム
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(372)
  • 76 疾風の如く(186)尾形塾(兵庫県) 塾長 尾形 一夫さん
  • 78 現代学習塾経営概論(23)
  • 80 For Whom the 塾 Tolls(42)
  • 82 自ら動き出すチームにする方法(125) 中谷彰宏
  • 84 One Target(2) 的場一成
  • 86 PAPER REVIEW(11) 浅見貴則
  • 88 シン・ジュクジン(39)
  • 89 芸術見聞録(139)
  • 90 わが子、就学中(47)
  • 91 塾長の机
  • 92 為田裕行の「教育ICT行」(119)
  • 93 10¹⁵ PETA(47)
  • 94 キクチカラ(2) 菊地香江
  • 95 Opinion from School(67)
  • 96 林明夫の「歩きながら考える」(234)
  • 98 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(59)
  • 100 私塾界インサイト(83)
  • 104 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(39)
  • 106 咲かせよ桜(119) 小林哲夫
  • 110 論点2025(2) 今後の教育課程、学習指導、学習評価の在り方
  • 114 編集後記
  • 116 Book Review
  • 118 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2024年12月号(通巻524号)

巻頭言

過去最多倒産件数となる塾業界の今後 
 2024年、学習塾の倒産件数が過去最多水準で推移している。東京商工リサーチと帝国データバンクの両社が調査結果を発表した。それによると、今年1月から10月の倒産件数は前年同期比で28%増加し、通年では19年の過去最多水準に並ぶ可能性がある。少子化による生徒数の減少、保護者の教育費負担増、無料オンライン学習コンテンツの普及が競争を激化させている。特に中小規模塾が打撃を受け、大手も含む業界全体で淘汰が進行しているという。
 主な要因の一つは、生徒数の減少とそれに伴う授業料収入の減少である。6歳から18歳の人口はこの10年間で約9%減少しており、少子化の影響が顕著である。
 今年の出生数は70万人を割り込むとも見られており、あと10年足らずで性との対象年齢となる子供の数は現在より2割以上減少するのは確実だ。
 さらに、コロナ禍での支援策終了後に訪れる融資返済負担が中堅塾を圧迫している。これにより、負債を抱えた事業者は倒産や他社への事業譲渡を余儀なくされている。
 このような厳しい環境下で、生き残りをかけた業界再編が加速することは避けられない状況である。しかし、子供の学びに対するニーズが多様化していることも事実で、学習塾がいち早くその変化を的確に捉え、柔軟に対応することで、新たな成長機会を創出する可能性が広がることには期待したい。

(如乙 一)

目次

  • 6 CatchUp① 志學舎 生徒だけではなくスタッフの夢志を育む重要性
  • 8 CatchUp② 熊本ゼミナール 地域で根強い人気を獲得する理由とは
  • 10 CatchUp③ 英俊社 オンデマンド教材作成の現場を探る   
  • 18 HOT TOPICS 1 小学校高学年の英語教育 ICT活用の重要性
  • 20 HOT TOPICS 2 「塾の日シンポジウム2024大阪大会」が盛大に開催
  • 22 HOT TOPICS 3 ウイングネット秋セミナー2024
  • 24 HOT TOPICS 4 浜学園のDX推進とWebスクールの未来展望
  • 26 HOT TOPICS 5 ★塾・予備校経営者必読!教育ビジネスの新領域〈シリーズ第3回〉 AI特許エンジン「H100」による新次元の教育は「生き方の発明」にあり
  • 32 挑む私学 開星中学校・高等学校
  • 35 目次・巻頭言
  • 36 NEWS ARCHIVES
  • 64 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 65 【特集①】 株式公開企業塾 2025年2・3月期 第2四半期(2Q)決算を読む
  • 76 【特集②】 塾の研修
  • 88 Special Report 全国模擬授業大会 in 名古屋 教育の力 2024
  • 92 TOP LEADER Interview この先、塾業界が生き抜くために 塾講師の社会的立場の向上を。
  • 株式会社 日能研関西
  • 102 現代学習塾経営概論(21)
  • 104 企業研究(140) 産経ヒューマンラーニング株式会社
  • 107 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(370)
  • 108 疾風の如く(184) 松下理数教室(大阪府) 代表 松下 周二 さん
  • 110 PAPER REVIEW(9)
  • 112 For Whom the 塾 Tolls(40)
  • 114 自ら動き出すチームにする方法(123) 中谷彰宏
  • 116 シン・ジュクジン(37)
  • 117 芸術見聞録(137)
  • 118 わが子、就学中(45)
  • 119 塾長の机
  • 120 為田裕行の「教育ICT行」(117)
  • 121 10¹⁵ PETA(45)
  • 122 Opinion from School(65)
  • 124 林明夫の「歩きながら考える」(232)
  • 126 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(58)
  • 128 私塾界インサイト(81)
  • 132 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(37)
  • 134 咲かせよ桜(117) 小林哲夫
  • 138 論点2024(12) どうなる? 公立学校教員の給与
  • 138 編集後記
  • 144 Book Review
  • 146 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2024年11月号(通巻523号)

巻頭言

増加する学校外教育費
 ソニー生命保険が今年3月に発表した子どもの教育資金に関する調査によると、子供1人あたりの学校外教育費が過去最高を記録した。特に未就学児の習い事への支出が増加しており、9年前の約2倍に達している。物価上昇に伴う月謝の値上げや複数の習い事の掛け持ちが要因として挙げられている。保護者の約8割が教育資金に不安を感じており、家庭の負担は年々増加している。
 物価上昇の影響で保護者の教育資金への不安が広がる中、早期教育や学習塾に多額の費用をかけることがリスクであると、専門家は警鐘を鳴らす。特に中長期的な視点での資金計画が必要であり、過度な出費は将来的な経済負担を招きかねない。教育サービス業界においては、よりコストパフォーマンスの高い学びを提供することが急務である。
 加えて、公共サービスの充実が不可欠である。一部の自治体や地域では、スタディクーポンなどの取り組みがスタートしているが、学校外教育に高額な費用をかけられない家庭の子供が不利にならないよう、地域や自治体による無料または低コストの学びの場を提供する仕組みが必要とされる。民間教育業界もこの課題に応じ、柔軟な料金体系や新たな学習支援プログラムを展開することで、様々な家庭に対応できるサービスを提供することが求められる。

(如乙 一)

目次

6 CatchUp 株式会社NOVAランゲージカンパニー GoogleMapに掲載する情報を充実させクチコミ集客向上に成功
14 Special Report 1 FLENS株式会社 FLENSカンファレンス2024 「塾生保護者のファン化」と「業務効率化」の実現に向けた  FLENS School Manager 活用事例共有会
18 HOT TOPICS 1  第12回ニュース作文コンクール・東京の部表彰式
22 HOT TOPICS 2 濱名山手学院創立100周年記念式典 新たな教育ミッションと次世代への挑戦
24 HOT TOPICS 3 新たな10年への挑戦が始まる 第31回興学社大学
28 HOT TOPICS 4 ★塾・予備校経営者必読!教育ビジネスの新領域〈シリーズ第2回〉 元祖AO・推薦合格指導館で開業メソッド大公開!
32 挑む私学 香里ヌヴェール学院中学校高等学校
35 目次・巻頭言
36 NEWS ARCHIVES
66 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
67 【特集】私塾界リーダーズフォーラム2024A/W
 【Generate】
86 TOP LEADER Interview 夢は、大学教育の星野リゾート。日本の英語教育全体の底上げに尽力。株式会社 J Institute
94 日本心理学会 第88回大会  学習塾におけるⅠCT活用と 心理支援の現場視点の研究発表
96 偏差値では測れない力の育成に学習塾が挑む! 「TanQゼミ甲子園2024」特別取材レポート
100 企業研究(139) 株式会社iGO(アクティメソッド)
103 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(369)
104 疾風の如く(183) 東大式個別指導塾 スタディコーチ(神奈川県) 代表 伊澤 航太郎 さん
106 現代学習塾経営概論(20)
108 For Whom the 塾 Tolls(39)
110 自ら動き出すチームにする方法(122) 中谷彰宏
112 シン・ジュクジン(36)
113 芸術見聞録(136)
114 わが子、就学中(44)
115 塾長の机
116 為田裕行の「教育ICT行」(116)
117 10¹⁵ PETA(44)
119 Opinion from School(64)
120 林明夫の「歩きながら考える」(231)
122  新・授業改革を目指して(141) 石川幸夫
124 私塾界インサイト(80)
128 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(36)
130 咲かせよ桜(116) 小林哲夫
134 論点2024(11) 幼児教育の在り方とは
138 編集後記
140 Book Review
142 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2024年10月号(通巻522号)

巻頭言

私大の定員割れとその対策

 2024年度、私立大学の定員割れが史上最悪の割合に達した。全国の私立大が354校、59・2%が該当し、三大都市圏でも定員充足率が100%を下回る事態に。少子化の影響が顕著であり、小規模校や地方校だけでなく、都市部の大学も厳しい状況に直面している。

 定員割れの背景には、18歳人口の減少が直接的な原因として挙げられる。入学者数の減少とともに、定員充足率も下降し、特に中小規模の大学でその傾向が顕著である。教育機関は、学生確保のための施策に躍起になっているが、状況は年々厳しさを増している。

 この問題の解決策としては、教育の質の向上と国際化の推進が不可欠である。高等教育のグローバルスタンダードへの適応、外国人学生の受け入れ拡大、産学連携による新たな学びの場の提供などが考えられる。また、地方創生と連動した大学の特色化や、オンライン教育の充実が求められるだろう。

 私立大学の存在意義を再確認し、時代に即した変革を進めること。それが、これからの高等教育機関が直面する課題への挑戦である。

 一方で、塾や予備校は進学指導だけでなく、生徒のキャリア形成をサポートする役割へとシフトする必要がある。教育内容の国際化、産学連携の促進、地方創生への貢献など、より広範な教育サービスを提供することが求められる。

(如乙 一)

目次

  • 6 CatchUp 1 むぎ進学教室 東進コンテンツを信じてやり抜く指導で成績も生徒数もアップ
  • 8 CatchUp 2 FLENS株式会社 スマホでできる「学習機能」をSchool Managerに搭載。学習に改革を起こす
  • 10 CatchUp 3 Be高等学院 赤ペンメンターが伴走するベネッセの通信制サポート校「Be高等学院」が来春開校
  • 16 HOT TOPICS ★塾・予備校経営者必読!教育ビジネスの新領域〈シリーズ第1回〉 元祖AO・推薦合格指導館でブルーオーシャンを切り拓け!
  • 20 挑む私学 成田高等学校・同付属中学校
  • 23 目次・巻頭言
  • 24 NEWS ARCHIVES
  • 52 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 53 【特集】 塾長の決断2024
  • 66 TOP LEADER Interview すべての人と社会に貢献できる企業へ。 VisualVisionグループ
  • 76 現代学習塾経営概論(19)
  • 79 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(368)
  • 80 疾風の如く(182) まつたに数学塾(京都府) 塾長 松谷 学 さん
  • 82 PAPER REVIEW(8)
  • 84 For Whom the 塾 Tolls(38)
  • 86 自ら動き出すチームにする方法(121) 中谷彰宏
  • 88 シン・ジュクジン(35)
  • 89 芸術見聞録(135)
  • 90 わが子、就学中(43)
  • 91 塾長の机
  • 92 為田裕行の「教育ICT行」(115)
  • 93 10¹⁵ PETA(43)
  • 95 Opinion from School(63)
  • 96 林明夫の「歩きながら考える」(230)
  • 98 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(57)
  • 100 私塾界インサイト(79)
  • 104 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(35)
  • 106 咲かせよ桜(115) 小林哲夫
  • 110 論点2024(10) 令和7年度 文部科学省概算要求のポイント
  • 114 編集後記
  • 116 Book Review
  • 118 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2024年9月号(通巻521号)

巻頭言

日本の多文化共生を支える日本語教育の展望

 文部科学省の調査によると、日本に住む外国籍の子どもたちの数は増加しており、多くが日本語教育の必要性を抱えているという。これは、公立学校に在籍する日本語指導が必要な子どもたちが過去最多を更新し、その数が6万9123人に達していることからも明らかだ。また、外国籍の子供たちの中には学校に通っていない不就学の可能性があるケースも8601人確認されている。

 この現状は、日本の教育システムにとって重大な課題となっている。民間の教育機関は、これらの課題に対して独自の解決策を提供することができるだろう。例えば、オンラインプラットフォームを活用した日本語教育や、多文化理解を深めるためのプログラムを導入することが考えられる。さらに、民間教育機関は、地域社会と連携して、これらの子供たちが社会に溶け込むための支援を強化することも可能だ。

 2040年に向けて、日本社会はさらに多様化していくことが予想される。この多様化を教育の場でどのように取り扱うかが、今後の教育政策の中心的なテーマの一つとなるだろう。日本に移住してくる家族や子供たちが直面する言語の壁を低減し、彼らが活躍できる環境を整えることは、教育機関の使命として今後確実に重要性を帯びてくる。

(如乙 一)

目次

  • 12 HOT TOPICS【一般選抜39.7%の衝撃!】大学受験の新たな成長市場「総合型・学校推薦型選抜のカリキュラム化」は、「幼・小・中」の低学年マーケティングで決まる!
  • 16 挑む私学 神戸星城高等学校
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 50 【特集①】株式公開企業塾 2025年2・3月期 第1四半期(1Q)決算を読む
  • 60 【特集②】2024生徒募集
  • 72 企業研究(138) 株式会社DeltaX
  • 75 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(367)
  • 76 疾風の如く(181) GoTo早慶MARCH塾(東京都)塾長 後藤 進一 さん
  • 78 現代学習塾経営概論(18)
  • 80 For Whom the 塾 Tolls(37)
  • 82 自ら動き出すチームにする方法(120) 中谷彰宏
  • 84 シン・ジュクジン(34)
  • 85 芸術見聞録(134)
  • 86 わが子、就学中(42)
  • 87 塾長の机
  • 88 為田裕行の「教育ICT行」(114)
  • 89 10¹⁵ PETA(42)
  • 90 Opinion from School(62)
  • 92 林明夫の「歩きながら考える」(229)
  • 94 新・授業改革を目指して(140) 石川幸夫
  • 96 私塾界インサイト(78)
  • 100 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(34)
  • 102 咲かせよ桜(114) 小林哲夫
  • 106 論点2024(9) 「学校教師の働き方」これからどうなる?
  • 110 編集後記
  • 112 Book Review
  • 114 塾長のためのガジェット講座