Category: 月刊私塾界

月刊私塾界2022年4月号(通巻492号)

巻頭言

 今年の賃上げはどのようになっただろうか。
 大手製造業では3%以上の賃上げだったようだが、労働分配率が高い学習塾業界ではそうそう簡単には大幅な賃上げができなかったのではないだろうか。
 とはいえ従業員の生活を守るためにも、できる限りのことをしなければならない。
 春先から様々な物品の値上げが始まっている。今後はWTI原油先物価格の高止まりにより、本格的な物価上昇が到来しようとしている。
 この数十年間、日銀は経済成長率2%を目指してきた。しかし、果たすことはできず、1%前後で推移した。それどころかマイナス成長の年が複数回存在した。
 賃金は、労使ともに雇用の安定を優先してきたため、1人当たり現金給与総額は1997年を100とすると、2016年は89・7へと減少している。
 3%に満たないものの、多くの学習塾で社員の賃上げは実施したであろう。
 一方非常勤講師の時給はどうだろうか。
 ふた昔前までは、学習塾の非常勤講師の時給は世間相場より高かった。しかし、現在は他業種の時給が上昇したため、それほどの差がなくなってきた。
 しかも、拘束時間が長い、採点や補講に対する報酬が曖昧などと、学生の間で塾講師の評判は芳しくない。
 待遇に関し考慮を迫られている。
 最後に、今年度の授業料はどうされたのであろうか。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社あざみ 小中高の一貫教育を実現する東進のコンテンツ力
  • 8 CatchUp2 株式会社れんせい 学習塾とともに汗を流す企業姿勢が 新たな価値を共創する
  • 12 CatchUp3 株式会社CyberOwl テラコヤプラスがリリースから1年半で大幅リニューアル
  • 14 Special Report 進む教育のデジタル化、変化する先生の役割
  • 18 HOT TOPICS 【重大速報】2022年 東大・国公立大 入試の進化と対策ポイントとは?
  • 24 挑む私学 四天王寺高等学校・中学校 創立100周年の歴史を礎に文理融合の教育へ
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 56 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 57 【特集】高校指導要領改訂
  • 70 TOP LEADER Interview  同業他社との協働を進め、  学習塾業界のさらなる活性化を。 株式会社やる気スイッチグループ
  • 80 教育サービス業界 企業研究(113) 株式会社水王舎
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(338)
  • 84 疾風の如く(153) ポラリスアカデミア(大阪府) 学長 吉村 暢浩さん
  • 86 For Whom the 塾 Tolls(11)
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(107)
  • 90 白書界隈徘徊話(85) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(91) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(59)
  • 96 シン・ジュクジン(5)
  • 97 芸術見聞録(105)
  • 98 わが子、就学中(13)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(85)
  • 101 10¹⁵ PETA(13)
  • 102 1981(37)
  • 103 Opinion from School(34)
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(200)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(42)
  • 108 私塾界インサイト(49)
  • 110 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(5)
  • 114 咲かせよ桜(86) 小林哲夫
  • 118 論点2022(4) 教育における ビッグデータの利活用
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

教育サービス業界 企業研究Vol.112
株式会社 インフィニティライフ

〝学習塾専用〞M&Aを担う最高の架け橋 株式会社インフィニティライフ

 株式会社インフィニティライフが提供する『セカチャレ』は、学習塾専用M&A仲介サービスだ。同社は、もともと学習塾を運営していた。その規模を拡大するべく買い手として売り案件を探したときに、学習塾を売りたい人や企業が多いことに注目する。そこから生まれたのが『セカチャレ』だ。塾特有の売却の難しさなどを知り尽くした同社は、他のM&Aを仲介する企業とは一線を画す。

塾を購入する

 買い手にとってM&Aの一番のメリットは費用だ。例えばフランチャイズに加盟し、新しく教室を開校しようとすると莫大な資金が必要になる。しかし、同じ金額でM&Aをする場合、すでに生徒が2、30名いて、年の売上が1500万円から2000万円ぐらいの状態の塾を購入することも可能だ。

 では、塾のM&Aを考えたとき、買い手はどういう準備をすればいいのか?

 株式会社インフィニティライフが提供する学習塾専用M&A仲介サービス『セカチャレ』は、買い手の準備や手間を最小限に抑える。秘密保持契約を結び、希望の規模、地域などを伝えれば、同社から条件に合う案件の情報が送られてくるので、その中から選んでいくフローになっている。

株式会社インフィニティライフ 代表取締役の小嶋 勇輝氏

 また、『セカチャレ』の手数料は案件ごとに最初の段階で決まる。最終的に譲渡金額が変わったとしても追加費用はかからない。これも特徴の一つだろう。買い手に費用が発生するタイミングは、基本的に基本合意を結んだ時と譲渡契約を結んだときの2回のみ。非常に利用しやすいサービスになっている。 今、同社が力を入れているのは、購入後のコンサルティングサービスだ。『セカチャレ』の利用者の中には、生徒数10名だった塾をM&A後、1年間で130名にした人などがいる。そこで行われた業務改善のフローなどのノウハウを提供し、M&Aからその後の成長戦略までサポートすることで更なる価値を提供する。

塾を売却する

 塾の売却を考える人の理由はそれぞれだ。例えば経営不振。あるいは後継者がいない。別事業に注力するために売却を考える人もいる。しかし、いざ売却することを決めても、どうすればいいのかわからないことが多い。

 そこで『セカチャレ』は、買い手が気になるポイントをまとめて作った独自の「ヒアリングシート」を用意。これを用いて自塾のデータを作り、購入希望者の検討材料にする。その中には、売上や生徒と先生の人数、どんな授業を行っているかなど、収支の部分と運営の部分から買い主が塾の雰囲気をイメージできる内容が盛り込まれている。

 『セカチャレ』で売却を希望する塾は小規模なところが多い。その中で、

「売却を検討される方は、2つのパターンに分かれると考えています」と、学習塾M&A事業部担当役員の高木直人氏は言う。

 1つは経営者意識が強い人。そういう人に対して、

「温度感の高い方だけを最終的に面談に上げるので、お忙しい方にとって、それに至る手間を我々が一手に引き受けることはメリットになると考えています」と高木氏は続ける。買い手候補とのスケジュール調整を始め、細かなやりとりは基本的に同社が一手に引き受けてくれるので心強い。

 もう1つは、教育者意識が強い人。これまで培ってきた教室の色、育ててきた生徒を大事に引き継いでくれることを重視する人がこれに当てはまる。

 『セカチャレ』で塾の購入を考える人や企業は、経営する学習塾の店舗拡大や事業拡大を目指すだけではなく、全くの異業種からの参入も多い。教育という業界に魅力を感じ、ビジネスだけでなく社会貢献として子供の成長に寄与したいと考える人たちだ。

「『セカチャレ』は塾専門のサービスだからこそ、ビジネスだけではなくその想いを引き継いでくださる方とのコミュニティ形成を可能にしました。その中から厳選して買い手をご紹介できるので、教育者意識の高い方のご要望に応えられると考えています」と高木氏は語る。

譲渡した後も教室の様子を教えてくれる

 売り手は、基本的には完全無料で『セカチャレ』を利用できる(ただし、申し込みから譲渡までを2ヶ月以内に済ませる場合はスピード料金として譲渡金の10%の支払いが必要)。首都圏以外は交通費など諸費用がかかるが、それ以外の費用は一切発生しない。また、売却の相談をしても、考えが変わった場合は無料でキャンセルができる。

 売却したあと、今でも買い手と連絡を取り続けて、残った生徒がどういう進路に進んだかなどの報告を受けている人もいるそうだ。高木氏は言う。

「残す生徒のその後が気になり、売却を躊躇する方が多いのは事実です。『セカチャレ』は、きちんと連絡を取り合える環境を残しつつ、むしろよりよくしてもらえる方をご紹介するので、その点でも安心して取引ができます」

 教育事業はお金では語れない部分が多い。生徒が一人でもいる限り教室を閉めないと言う人もいる。一方で、年齢の問題など限界を感じている経営者もいる。その中で、お金だけでなく、自身が作った塾、見守ってきた生徒の将来も含めてサポートしてくれるインフィニティライフは、買い手と売り手の最高の架け橋となってくれるだろう。

企業データ

  • 会社名:株式会社インフィニティライフ
  • 創業:2016年4月
  • 資本金:805万円
  • 本社所在地:東京都新宿区四谷4-3エクシーナ四谷1001
  • URL:https://infinitylife.co.jp
  • TEL:03-6380-5894
  • 事業内容:学習塾専門M&A仲介サービス、事業用店舗仲介事業

月刊私塾界2022年3月号(通巻491号)

巻頭言

 脳研究者の池谷裕二氏は脳の特徴について次のように述べる。脳は情報の入力と定着を同時にできない不器用なところがある。寝ないと、情報を整理整頓する猶予が与えられない。
 特に寝る直前に勉強した内容は記憶の定着がよくなる。
 昼間でもボーッとすることがある。あの瞬間、脳が整理整頓をしている。休憩時間にゲームやテレビ、音楽でリラックスしたくなるところだが、この行為は入力モードになる。ただひたすらボーッとする。寝ることと同じ効果がある。アイドリング思考といい、これも勉強の一環だ。
 入力した内容を思い出すプロセスも重視する。古代からさまざまな勉強法があるが、出力による定着に勝る方法が今のところ見つかっていない。
 そして、試験で大切なことは、どれだけ思い出せるかだ、と。
また、出力は記憶の定着だけでなく、緊張への耐性を生み出す、と受験生を励ます(2月13日付朝日新聞参照)。
 筆者が大学受験した頃は「四当五落」(4時間しか寝ないで勉強すれば合格し、5時間寝てしまうと不合格になる)と云われていた。まだ脳の研究があまり進んでいなかった頃だ。
 読者諸氏も睡眠中の情報整理やアイドリング思考を実体験したことがあるのではないだろうか。
 自分は意識的にウォーキングをすることにより、アイドリング思考を取り入れている。この原稿も情報を整理し、定着させ、出力している。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 トーゼミ 東進の「夢・志を育み人財を育てる」コンテンツで、生徒のマインドが変化
  • 8 CatchUp2 一般社団法人教 アライアンスネットワーク(NEA) 塾の持続的発展をもたらすNEAの深化
  • 12 挑む私学 桃山学院中学校高等学校 自由の深化を進める異色の進学校
  • 15 目次・巻頭言
  • 16 NEWS ARCHIVES
  • 42 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 43 【特集】 株式公開企業塾2022年2・3月期 第3四半期決算を読む
  • 54 HOT TOPICS 【重大速報】大学入学共通テスト〈2022〉にみる 3つの新傾向化と、来年度入試予想問題 大公開!
  • 60 教育サービス業界 企業研究(112) 株式会社インフィニティライフ
  • 63 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(337)
  • 64 疾風の如く(152) エース進学塾(宮城県) 塾長 伊藤 大樹さん、菅野 賢さん
  • 66 For Whom the 塾 Tolls(10)
  • 68 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(106)
  • 70 白書界隈徘徊話(84) 西村克之
  • 72 自ら動き出すチームにする方法(90) 中谷彰宏
  • 74 塾の家計簿(58)
  • 76 シン・ジュクジン(4)
  • 77 芸術見聞録(104)
  • 78 わが子、就学中(12)
  • 79 塾長の机
  • 80 為田裕行の「教育ICT行」(84)
  • 81 10¹⁵ PETA(12)
  • 82 1981(36)
  • 83 Opinion from School(33)
  • 84 林明夫の「歩きながら考える」(199)
  • 86 新・授業改革を目指して(125) 石川幸夫
  • 88 私塾界インサイト(48)
  • 92 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(4)
  • 94 咲かせよ桜(85) 小林哲夫
  • 98 論点2022(3) 非認知能力
  • 102 編集後記
  • 104 Book Review
  • 106 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年2月号(通巻490号)

巻頭言

 昨年12月中旬には、猛威を振るった新型コロナウイルス禍もいよいよ終息かと思われた。しかし、暮れから新規感染者数が増加し始め、年明けには爆発的にオミクロン株が増え始めた。幸い重症化率は低いようだが、先が見通せない不安感が世の中を包む。

 入試日程に変更はなかったが、コロナ禍拡大を前に、国立大学の追試日程が加えられた。それも受験機会の公平性を担保する目的から、複数用意された。そのため例年大学入学者決定は年度末の3月31日と大学入学者選抜実施要項に定められているが、これが4月以降になることも可とすることとなった。

 昨年は横浜国立大学の2次募集において大混乱をきたし、その反省からであろう(理工学部の2次募集が始まったのが3月28日。出願の締め切りは29日まで、合格発表は30日18時であった)。

 また、新型コロナウイルス禍は新自由主義の負の部分を露わにした。

新自由主義の下で、企業をめぐるステークホルダーのうち、株主にばかり配当として多くのお金が回り、現場では低賃金の非正規雇用が増え、格差が拡大してきた。コロナ禍でも、彼ら・彼女らが真っ先にクビを切られ、困窮した。コロナ禍で多くの労働者が苦しむ現実が白日の下に晒された。 このような中、最前線で働く人々にもっと光を当て、報いていかなければならないと多くの人たちが感じ始めた。そうでなければ持続可能な社会にはならないからだ。

(如己 一)

目次

  • 6 SPECIAL REPORT① 第28回 東進衛星予備校全国大会 独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する
  • 10 CatchUp1 株式会社ヒューマレッジ 木村塾SEED(中学受験部)が 「SDGsカリキュラム」を関西で初めて導入!
  • 12 CatchUp2 株式会社京進 自由度が高いからこそ塾の姿勢が問われる
  • 14 CatchUp3 日経教育グループ 沖縄の教育熱を高める東進のコンテンツ力
  • 16 SPECIAL REPORT② 未来に向けて、2022年に学習塾が取り組むべき課題
  • 20 HOT TOPICS 朝日小学生新聞 作文コンクール
  • 24 挑む私学 仙台育英学園 秀光中学校 真の魅力はIBではない
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 54 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 55 【特集】 『学習塾白書2021』を読む
  • 70 TOP LEADER Interview 私学の認知度をさらに上げて、 中学受験マーケットの拡大へ。 株式会社日能研関東
  • 80 教育サービス業界 企業研究(111) gaスクール株式会社
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(336)
  • 84 疾風の如く(151)エース進学塾(宮城県) 塾長 伊藤 大樹さん、菅野 賢さん
  • 86 For Whom the 塾 Tolls(9)
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(105)
  • 90 白書界隈徘徊話(83) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(89) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(57)
  • 96 シン・ジュクジン(3)
  • 97 芸術見聞録(103)
  • 98 わが子、就学中(11)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(83)
  • 101 10¹⁵ PETA(11)
  • 102 1981(35)
  • 103 Opinion from School(32)
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(198)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(41)
  • 108 私塾界インサイト(47)
  • 112 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(3)
  • 114 咲かせよ桜(84) 小林哲夫
  • 118 論点2022(2) 小学校高学年 「教科担任制」導入
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年1月号(通巻489号)

巻頭言

 新しい年が始まった。

 貴塾は新機軸を打ち出せているだろうか。毎年何らかの改良、改善を加えたり、新たな取り組みをしなければ、衰退していく。

世の中は常に変化している。その変化に対応しなければならない。そうでなければ、相対的に変化から遅れてしまう。

 新商品(講座、教材、カリキュラム、教え方等々)の開発はなされているであろうか。

 一昨年、昨年と新型コロナウイルス禍に見舞われた。学習塾業界は他の業界に比べ、その影響が小さかった。回復も早かった。

 それはひとえに読者諸氏がコロナ禍の変化に機敏に、適切に対応できたからである。賞賛に値する。

 日本では幸いなことにコロナは落ち着いているように見える。しかし、いつまた新たな変異株が猛威を振るわないとも限らない。

 また、ニュー・ノーマルにも対応し続けなければならない。もう完全にコロナ以前に戻ることはない。これも肝に銘じておく必要がある。

 いよいよ受験本番である。我々にとりこれは日常業務の一つだ。しかし、生徒や保護者にとってはそうではない。初めての経験の方も多いはずだ。学習だけでなく、体調管理から精神的安定を保つ術まで、丁寧に対応しなければならない。

 そして、大きな喜びを達成させてあげて欲しい。 是非健康に留意し、最後の追い込みに励んでいただきたい。

(如己 一)

目次

  • 16 CatchUp1 株式会社エデュライン シングルサインオンの魅力最先端のLMSでICTコンテンツを一元管理へ
  • 18 CatchUp2 、株式会社YPスイッチ 『プログラミング教育HALLO』が子供たちの宝石を見つけ輝かせることができる理由
  • 20 CatchUp3 株式会社ウイングネット 第5世代 「スーパーウイングネット」体制の始動で網羅性と機能性が向上
  • 24 挑む私学 智辯学園奈良カレッジ中学部・高等部 小学生の時から豊かな人間性を育み、一人ひとりの夢を実現する
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 54 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 55 【特集】 編集部が選んだ 2021年重大ニュース 注目のキーワード2022
  • 68 CatchUp4 株式会社言楽舎 全科目指導と年間学習計画で志望大学合格へ
  • 70 CatchUp5 株式会社マイクコーポレーション 早めの打診でスムーズに事業を継承
  • 74 TOP LEADER Interview SDGsの世界的な諸問題は誰も正解を持っていない。 だからこそ非認知スキルを鍛え、新発想で解決策を導き出すことが重要。 サマデイグループ
  • 88 教育サービス業界 企業研究(110) 株式会社メディアオーパスプラス
  • 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(335)
  • 92 疾風の如く(150) 次世代型個別学習塾 FORTUNE(静岡県) 代表 菊地 泰則 さん
  • 94 For Whom the 塾 Tolls(8)
  • 96 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(104)
  • 98 白書界隈徘徊話(82) 西村克之
  • 100 自ら動き出すチームにする方法(88) 中谷彰宏
  • 102 塾の家計簿(56)
  • 104 シン・ジュクジン(2)
  • 105 芸術見聞録(102)
  • 106 わが子、就学中(10)
  • 107 塾長の机
  • 108 為田裕行の「教育ICT行」(82)
  • 109 10¹⁵ PETA(10)
  • 110 1981(34)
  • 111 Opinion from School(31)
  • 112 林明夫の「歩きながら考える」(197)
  • 114 新・授業改革を目指して(124) 石川幸夫
  • 116 私塾界インサイト(46)
  • 120 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(2)
  • 122 咲かせよ桜(83) 小林哲夫
  • 126 論点2022(1) 学校外教育費の実態
  • 130 編集後記
  • 132 Book Review
  • 134 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2021年12月号(通巻488号)

巻頭言

 新型コロナウイルス感染症新規感染者数が激減した。これから冬期行事に向かう学習塾業界にとり朗報である。

 感染症の専門家は第6波が襲来すると警告を発している。努努感染対策を怠るということは無かろうと考えるが、生徒さんを預かる身として、慎重に対応していただきたい。

 ところでニューノーマルへの対応は如何だろうか。緊急事態宣言下ではそれなりの対応をとられていたと想像する。しかし、宣言が解除されて以降はどうなっているだろうか。

 従業員の出勤状況、会議や研修の実施方法などなど。また、授業のあり方や通塾頻度などはどうなっているであろうか。一度総点検する必要性がありそうである。

 例えば保護者のワークスタイルは大きく変化しているはずだ。そのことが考慮されているだろうか。事程左様に気を配らなければならない。

 貴塾ではリモートワークがどのように、どの程度導入されているのだろうか。そして、リモートワークが広がったことで、働き方の効率性が向上し、柔軟性も生まれているだろうか。こうしたニューノーマルワークスタイル下で、どのように従業員のパフォーマンスを引き出すのか、どのように評価していくのかが問われている。こうした仕組みを整えた会社とそうでない会社、変化に対応できた会社とそうでない会社では、今後、大きな差が生まれるだろう。 だからこそ総点検をしていただきたいと申し上げた。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 個別指導塾Only 生徒から学生講師までもが学ぶ、世界に一つだけの個別指導塾
  • 8 CatchUp2 Kids English Club 安心のサポート体制で子供を成長へと導く、オンライン英会話の「OLECO」
  • 10 CatchUp3 株式会社アルファブライト 続々と登場する有益な東進コンテンツが成績向上へと導く
  • 12 CatchUp4 株式会社ユナイトプロジェクト 塾選びのポータルサイト『塾シル』が新たなステージへ
  • 16 挑む私学 平安女学院中学校・高等学校 時代に合った緩やかな校風と新たな組織体制で再注目
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49 【特集①】 緊急リモート座談会 新常態の1年を振り返る
  • 62 【特集②】  株式公開企業塾 2022年2・3月期  第2四半期(2Q)決算を読む
  • 72 HOT TOPICS① 『スタディサプリ』担う学校現場のDXの今
  • 74 HOT TOPICS② 学習塾の未来の姿を語る Lacicuが「EdTech企業代表の緊急対談」を実施
  • 80 教育サービス業界 企業研究(109) tanQ株式会社
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(334)
  • 84 疾風の如く(149) R塾(東京都) 代表 宮本 智 さん
  • 86 For Whom the 塾 Tolls(7)
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(103)
  • 90 白書界隈徘徊話(81) 西村克之
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(87) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(55)
  • 96 シン・ジュクジン(新連載)
  • 97 芸術見聞録(101)
  • 98 わが子、就学中(9)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(81)
  • 101 10¹⁵ PETA(9)
  • 102 1981(33)
  • 103 Opinion from School(30)
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(196)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(40)
  • 108 私塾界インサイト(45)
  • 112 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(新連載)
  • 114 咲かせよ桜(82) 小林哲夫
  • 118 論点2021(12) 生徒の多様性に対応する通信制高校
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

【お詫びと訂正】月刊私塾界2021年11月号スペシャルレポートでの訂正について

 月刊私塾界2021年11月号でのP.70-71Special Report『塾教材DX化最前線 〜英俊社×idea spot×エプソンの事例から〜』の記事中に、誤字など誤りがありました。下記の記事のとおり訂正させていただきます。

Web記事版:https://www.shijyukukai.jp/?p=20882 『塾教材DX化最前線 〜英俊社×idea spot×エプソンの事例から〜』

PDF版:『塾教材DX化最前線 〜英俊社×idea spot×エプソンの事例から〜』

 読者の皆様、並びに、関係者の方にご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。

塾教材DX化最前線 〜英俊社×idea spot×エプソンの事例から〜

2021年10月28日、29日に配信を行った私塾界リーダーズフォーラムONLINE 2021 A/W。第1部はICT教材を販売する企業2社と、それを活用する学習塾1社が登壇した。ICT教材からは、セイコーエプソン P事業推進部の原基彰氏、英俊社の金子直純氏、学習塾からはidea spot(イデアスポット) 代表の竹山隼矢氏が参加した。三者が協働して取り組んだ事業の課題と、成果とは?

収録の様子

課題返却までのタイムラグを短縮

――まずは皆様の簡単な自己紹介をお願いいたします。

英俊社 金子直純氏

竹山 2016年創業のイデアスポットは京都に2教室展開しています。

金子 大阪が本社の英俊社は「赤本」でお馴染みの過去問がメインの出版社で、近年は赤本のデータを使って自由にプリント教材ができる「カワセミライト」を提供しています。

 プリンタなどの製品を展開しているセイコーエプソンは近年、教育事業にもアプローチしています。例えばイデアスポットさんには、英俊社さんのカワセミライトと、オンライン印刷できる当社の「エプソンコネクト」を組み合わせたサービスを、1年間トライアル運用いただいています。

――カワセミライトとエプソンコネクトを組み合わせたサービスは、どのようにして誕生したのでしょうか。

 エプソンコネクト自体が誕生したのは7〜8年前。当時はまだ使い方の提案までしていなかったのですが、私がある大手予備校でチューターをしていた経験があり、教育には思い入れがあったんです。そうしたなか、エプソンコネクトは教育に活用できるとにらみ、コロナ禍前から英俊社の金子さんに相談していました。

――現在はトライアル中とのことですが、イデアスポットさんでのご使用状況をお聞かせください。

竹山 小学生の家庭にプリンタ本体を送り、イデアスポットはカワセミライトでオリジナルの課題を作成してデータ送信。プリンタから課題を出力して解いた生徒は、解き終わったものをスキャンして塾に返送します。これまでは家で解いたノートでやり取りしていたので、解いてから返却するまでに2〜3日かかっていましたが、この方法だとその日にフィードバックが可能。課題に対する生徒の熱が冷めないうちに返却できますし、コロナ禍でも演習量を減らさずに済んでいます。

受験で大成功を収めるなど効果を実感

――トライアルをしてみての感想をお願いします。

idea spot 竹山隼矢氏

竹山 まずカワセミライトについてですが、掲載されている過去問題は全て著作権処理がされているので、安心感があるのが1つ。
 しかも、赤本に基づいているため必ず効果は出るだろうと確信していました。間違った問題に対する類題を他校の入試問題から選び出し、生徒がやりきれる量を調整しながらタイムリーに送りました。そうすることで生徒の負担感を軽減させ、例年よりも多く演習量を確保することができたのは大きかったですね。おかげで今年の受験では大成功を収めています。
 エプソンコネクトを使うことで、この仕組みが実現できたということは、まさしくDXだと思います。

 量販店で売っているプリンタでもエプソンコネクトは使用できますし、インクは1瓶で4000枚ほど刷れるボトルタイプを採用。1年間、インクの交換は1件も発生しておらず、ランニングコストは相当抑えられると思います。

――コスト面の心配が少ないのは嬉しいですね。

竹山 また家庭にもたらすインパクトも大きいものがありました。というのも実際の紙がプリンタから出てくるので、保護者は手に取って見ることができます。麻布や開成といった首都圏の難関中学の問題を手に「我が子はこんな難しい問題を解いていたのか」と、感動してくれていました。

教育事業者に参画してもらいたい

――反対に課題に感じたことをお聞かせください。

セイコーエプソン 原基彰氏

竹山 カワセミライトで問題を作り、ダウンロードしてデータ送信するという手間が大変だなと… 問題が異なれば一括送信ができず、1学年8名のイデアスポットだからできますが、大人数だと難しいと思います。
 また当初はデータが届いたかどうか家庭と塾がお互いに不安で、確認の電話が鳴り止みませんでした。でもカワセミライトの最新版は管理画面が設置され、それが解消されています。

――教育の未来、塾経営の未来に期待することをお聞かせください。

竹山 タブレットが普及しているとはいえ、今現在、テストは紙でおこなわれています。それを考えると、指導においても紙を意識すべきだと考えます。またコロナ禍以前にこのお話をいただいた時は、海外での指導を想定していましたので、海外在住者にも教えられる仕組みを構築したいです。
 それから今回、2つのシステムを掛け合わせることで、新しいサービスが生まれることを実感しました。塾業界にはいろいろな教材がありますが、それぞれの接続性が高めることで選択肢が増え、個別最適化にも役立つと思います。

金子 当社としては今回、赤本の活用範囲を広げられたのは前進だったと感じるものの、反対に過去問しかないので、教科書に準じたものも提供できたらと思います。そういう意味でも他社の皆様もエプソンコネクトに参画していただけたら、盛り上がるのではないかと思います。

 エプソンコネクトはオープンなシステムなので、ほかの教育事業者さんの参画はウェルカムですし、今後は接続性をもっとよくしていきたいですね。
 あと幼少期の学習は紙がメインなので、学習履歴をオープンにすることで、「この生徒は小さい時、こういう勉強をしていた」といった情報を中高の塾に提供し、サポート役に回れればと思います。

竹山 私も生徒の正誤を手作業で分析していましたが、とても煩雑な作業です。紙の学習履歴はデータ化しにくい部分なので、自動化されることを期待しています。

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■動画アーカイブ

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https://www.shijyukukai.jp/2021/08/20336

■参考URL

月刊私塾界2021年11月号(通巻487号)

巻頭言

 今年のノーベル文学賞を受賞したアブドゥルラザク・グルナ氏はタンザニアのザンジバル出身で、イギリスで活躍する小説家だ。94年、ブッカー賞候補となってからは、英語圏での代表的作家の一人とされるようになった。

残念ながら筆者は全く存じ上げなかった。自分が知らないことは、自身の不明を恥じれば済むことだ。

 ところが邦訳された出版物が皆無ということは、少々次元が異なる。日本は世界から周回遅れとなっているようである。

 7月号本欄では、平均賃金や購買力平価がG7で最下位と記した。

 現政権が発足し、漸く賃上げに取り組むとしているが、具体策は明確ではない。

 これらのことから、もしかすると周回遅れどころか、先進国とは呼べないところまで落ちてしまっているのかも知れない。

 また、ノーベル物理学賞は、日本人(国籍はアメリカ)の真鍋淑郎氏が受賞した。90歳の氏は人生の半分以上をアメリカで研究し、頭脳流出などと揶揄された。

 我が国では卒業後の就職難から、理系の大学院博士課程への進学者が減少し続けている。科学立国を名乗れない時代が近付きつつある。

 翻ってPISA2018の結果だ。参加78ヶ国・地域中、数学的リテラシーで6位、科学的リテラシーで5位であった。どうにか面目を保っている。

 何とか面目躍如しているうちに、有効な手を打たなければならない。

 学習塾が大きな役割を担わなければならないのではないだろうか。         

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社シルヴァンブリーズ かき方は〝きちんとやる〟ことを教える最大のメソッド
  • 8 CatchUp2 株式会社ワッセイ・ソフトウェア・テクノロジー 設定が簡単! 生徒の様子がよくわかる! オンライン授業専用システム「ティーチャービュー」
  • 10 CatchUp3 FLENS株式会社 業務をスリム化し、塾生保護者を「ファン化」するアプリ
  • 12 CatchUp4 株式会社アビリティ 透明度と信頼度の高いOLECOが子供の英語力をメキメキ伸ばす
  • 16 挑む私学 関西大倉中学校・高等学校 「まなざしをこころざしへ」で、大学受験のその先を目指す
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 48 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 49 【特集】 塾リスクマネジメント
  • 60 TOP LEADER Interview  スピード感をもった変化と、優秀な人材が成長の決め手。 進学プラザグループ
  • 70 Special Report 私塾界リーダーズフォーラム ONLINE 2021 A/W
  • 88 教育サービス業界 企業研究(108) 株式会社EnglishCentral JAPAN
  • 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(333)
  • 92 疾風の如く(148) 進学塾クレスタ(大阪府) 代表 岡田 尚巳 さん
  • 94 For Whom the 塾 Tolls(6)
  • 96 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(102)
  • 98 白書界隈徘徊話(80) 西村克之
  • 100 自ら動き出すチームにする方法(86) 中谷彰宏
  • 102 塾の家計簿(54)
  • 104 新米塾長のための「部下とサシで行きたいごはん屋さん」(最終回)
  • 105 芸術見聞録(100)
  • 106 わが子、就学中(8)
  • 107 塾長の机
  • 108 為田裕行の「教育ICT行」(80)
  • 109 10¹⁵ PETA(8)
  • 110 1981(32)
  • 111 Opinion from School(29)
  • 112 林明夫の「歩きながら考える」(195)
  • 114 新・授業改革を目指して(123) 石川幸夫
  • 116 私塾界インサイト(44)
  • 120 未之知也(101)
  • 122 咲かせよ桜(81) 小林哲夫
  • 126 論点2021(11) 注目を集める高専卒生
  • 130 編集後記
  • 132 Book Review
  • 134 塾長のためのガジェット講座

【購読者限定】私塾界リーダーズフォーラム ONLINE 2021 A/W

1. 塾教材DX化最前線 〜英俊社×idea spot×エプソンの事例から〜

ICT教材を販売する企業2社と、それを活用する学習塾1社が登壇。ICT教材からは、セイコーエプソン P事業戦略推進部の原基彰氏、英俊社の金子直純氏、学習塾からはidea spot(イデアスポット) 代表の竹山隼矢氏が参加した。三者が協働して取り組んだ事業の課題と、成果とは?

2. 人生100年時代の学びを考える

社会情報大学院大学 教授の川山竜二氏、KEC近畿教育学院 代表の木村剛氏、東京都立大学 教授の宮本弘曉氏をお招きした第2部、「人生100年時代の学びを考える」と題してトークセッションをおこなった。学び直しである「リカレント教育」が叫ばれるなか、どうすればそれが可能になるかを語ってもらいました。

3. 地域密着塾が進化するICTの使いどころ

第3部は「地域密着塾を進化させるICTの使いどころ」と題し、ICTを上手に活用している学習塾1社と、ICT教材を提供している企業2社の代表、計3名でのトークセッション。学習塾として登壇したのは、ベスト個別学院を展開するGlobal Assist 代表の井関大介氏。ICT教材企業からは、速読サービスを提供するSRJ 代表の堀川直人氏と、記憶アプリを提供しているモノグサ 代表の竹内孝太朗氏が登壇。それぞれの立場から、貴重な意見が寄せられました。

1.日本の教育改革とやる気スイッチグループの取り組み

2日目の第1部はやる気スイッチグループ 代表の髙橋直司氏と、私塾界 代表の山田未知之がトークを繰り広げます。テーマは「幼児教育と英語学童で変わる塾経営」。近年、新ブランドの開発で目覚ましい成長を遂げているやる気スイッチグループには、ブランドを立ち上げるうえでの確固たる哲学があることが明らかとなりました。

2. 教育DXがもたらす未来の教室とは

第2部は産官学からゲストをお招きし、「教育DXがもたらす未来の教室とは」というテーマについて議論を交わしてもらいました。登壇したのはリクルート 教育・学習事業担当 執行役員の山口文洋氏、武蔵野大学中学校・高等学校 学園長の日野田直彦氏、早稲田アカデミー 専務執行役員の伊藤誠氏、NTTコミュニケーションズ まなびポケット プロダクトオーナー・デジタル庁 プロジェクトマネージャーの稲田友氏の4名。話題となっているDX化について、各立場から様々な意見が寄せられました。