有識者でつくる調査・改善委員会は8月22日、都教育委員会に対し再発防止に向けた改善策を提言した。採点ミスの原因として、入試から合格発表までが「中3日」しかなく「時間的な圧力が採点者と点検者に多大な影響を与えた」と指摘。改善策は記号選択問題でのマークシート方式の導入に加え、採点・点検日数を1日増やし、複数の教員が読み合わせる形で採点と点検を行うことを示した。合格発表後、希望者に採点済みの答案を返却し、自己採点できるようにもする。都教委は来年度入試から改善策を反映させる。
宮城県教育委員会は7月1日、2015年度の公立高校入試で「前期選抜」(全日制)の定員を4828人にすると発表した。前年より1230人多く、募集全体に占める割合は8・5ポイント増の32・4%になる。前期選抜は13年度入試から導入された。各高校が示す基準を満たせば出願できる。県教委は「受験機会を増やす」として15年度から募集割合の上限を引き上げる。普通科は20%から30%に、農業や工業など専門学科は30%から40%にする。
生徒数が減ったため学校・学科再編を進めており、募集定員は75校157学科で計1万5920人(前年度比160人減)となった。前期選抜の試験は来年2月3日、後期選抜は3月5日にある。
詳しくは県教委ホームページ(http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/koukyou/)。