Category: 塾ニュース|受験

全国学力テスト始まる 学校別の成績公表が可能に

小学6年生と中学3年生を対象とする文部科学省の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)が22日、全国の各学校で一斉に始まった。全員参加方式は2年連続で、国公私立計3万643校の約224万1千人がテストを受けた。結果は8月ごろにまとまる予定。文科省は昨年11月に学力テストの実施要領を見直し、今回から市区町村教育委員会の判断で学校別の成績を公表できるようにした。一方で学校の序列化への懸念から、成績を一覧表にすることや順位をつけることは認めていない。

慶応大 秋入学の新プログラムを発表

慶応大は4月15日、2016年から経済学部に全授業を英語で行う秋入学の新プログラムを設けると発表した。募集枠は約100人で、外部の試験や高校の成績で選抜する。16年9月入学の第1期生の出願は15年秋以降に複数回受け付ける。独自の筆記試験は行わず、米国の大学進学適性試験「SAT」や、「国際バカロレア」などの成績で学力を判定。英語能力はTOEFLなど外部のテストを活用して測る。今後、英国や中国の現地事務所を通じて海外でも新プログラムを広報し、志願者を募集する。世界で活躍するリーダーを育てるのが狙い。

国際学力テスト 問題解決能力、日本3位

経済協力開発機構(OECD)は4月1日、加盟国など44カ国・地域の15歳男女を対象に実施した2012年の国際学力テスト「学習到達度調査(PISA=ピザ)」の「問題解決能力」分野で日本の平均得点は3位と好成績だった。調査にはOECD加盟国28カ国を含む44カ国・地域が参加。日本は全国181校の高校1年生約6300人が受けた。

医学部初の飛び入学 京大で2016年春入学から

京都大は2016年春入学の試験から、医学部医学科に高校2年からの「飛び入学」制と推薦やAO(アドミッション・オフィス)の「特色入試」概要を発表した。「飛び入学」制の対象は国際科学オリンピック(数学、物理、化学、生物)の日本代表として世界大会に出場した生徒。英語力や小論文、面接の成績を総合判定とし募集人員は最大5人。合格した生徒は高校3年次を履修せずに大学1年になれる。「特色入試」概要も発表しており、募集人員は全10学部110人程度となる。大学入試センター試験のほか、高校時代の入試科目以外の成績や課外活動を評価に加える。

「達成度テスト(仮称)」は複数の教科を融合・横断するかもしれない

中央教育審議会(中教審)高大接続特別部会は、大学入試センター試験に代わる「達成度テスト(仮称)」について、教科ごとに分かれている現行のセンター試験の出題形式を見直し、複数の教科を融合・横断するような問題を中心とする報告案が24日、明らかになった。25日の同部会で取りまとめられる見通し。同部会で審議するのは、達成度テストのうち、大学入学の合否を判定する観点で実施する「発展レベル」。別の部会では高校在学時に学習到達度を測る「基礎レベル」について審議している。

私立大志願者数、近大が初首位

大学通信の調べによると2014年度の私立大一般入試の志願者数で、近畿大(大阪府)が10万5890人となり、初めて首位になることがわかった。2013年度に比べ7400人余り多く4年連続首位だった明治大や早稲田大を抜いて首位に出た。東京以外の私立大が志願者数トップになるのも初。近畿大は13年度から紙の願書からの脱却。今年からはネット出願だけにした。

山形大医学部に「地域枠」

山形大医学部は2月24日、2015年度入試から県内出身者を対象とした「地域枠」を創設すると発表した。医学科の6人前後で、卒業後に山形県内の公的医療機関で一定期間働くことなどが条件。同大はこれまで、入試の公平性や透明性を確保するため、旧帝大を除く国立大で唯一、地域枠を設けていなかった。受験資格は、県内高校の出身者か、保護者の県内在住期間が出願時までに3年以上の者で、卒業後は同大付属病院や県内の公的医療機関で働くことが要件。具体的な勤務期間などは6月に発表予定の募集要項に明記される。

都立高入試  欠席率5.4%

東京都教育委員会は2付く24日、全日制173校で実施した2014年度の都立高校一般入試の受験状況を発表した。3万1693人の募集(終了済みの帰国生徒対象を除く)に対し、4万5148人が受験。倍率は1.42倍で、入試制度を変えた1994年度以降では5番目に高い。欠席率は現行制度で2番目に低い5.4%だった。

早大、文・理工系学部、慶大法学部も追試へ 大雪での欠席者対象

早稲田大学は、今月15日の大雪の影響で文、基幹理工、創造理工、先進理工の各学部の一般入試(16、17日実施)を欠席した受験生を対象に、追試験を行うと2月22日発表した。すでに追試験の実施を明らかにしている法学部も含めて、5学部とも3月7日に行う。追試験の詳しい案内は欠席者全員に郵送する。同大学によると、5学部の志願者計2万8126人のうち計2232人が欠席した。

都立高で一般入試 倍率1.50倍

東京都立高校の一般入試が2月24日、一斉に実施された。全日制173校では、3万1801人の募集に対し、4万7850人が応募。最終平均倍率は1.50倍と、6年連続で1.5倍以上の高倍率が続いている。合格発表は28日。男子の倍率が2.99倍と、9年連続で最も高い日比谷高校(千代田区)には、午前7時20分すぎから、制服姿の受験生が緊張した面持ちで続々と到着。保護者や塾の講師から声を掛けられ、試験会場に向かった。