朝日新聞は3月12日、「塾立小、受験以外にも力 課外授業にバイオリン/『頭脳開発」で思考力養う』」のタイトルで片山学園と池田学園の塾立小学校を取り上げた。公立小学校とはひと味もふた味も違うその指導方法を紹介し、他の私立小学校も児童は減少している少子化の時代に、塾がつくる学校も、生き残りのために「受験に強い」以外の強みが欠かせなくなっているとまとめた。
学習塾ロジムはオンライン英会話スクールを展開する株式会社ぐんぐんと提携し、中高生クラスの英語カリキュラムにオンライン英会話を導入する。ぐんぐんの提供するオンライン英会話は、フィリピンのコールセンターに常駐するフィリピン人講師とスカイプを使ってレッスンするというもの。昨年ロジムはそれを試験的に利用し、今回本格採用が決定した。
ぐんぐんが提供するレッスンは1回につき15分だが、ロジムが実施する授業は1回30分。オンライン英会話レッスンを含めたロジムの英語クラスの授業料は、1万4700円(中1、中2、週2時間)、1万8900円(中3以降、週3時間)となる。レッスンの前にはロジムの講師が「今日はフィリピン人講師とどんな内容を話すか」を生徒と打ち合わせ、より効果的な授業を目指す。また、レッスン終了後はフィリピン人講師がロジムの講師へ、その日おこなった内容を即座にフィードバック。それを参考に、ロジム側は次回のレッスンの目標や課題を生徒と共有する。
こうしたレッスンを導入したのは、ロジムの指導する文法学習とオンライン英会話を組み合わせることで、「書く、読む、聞く、話す」力をバランスよく育んでいくためだ。それによって国内の大学受験対策のみならず、大学入学後の留学や、海外大学への進学にも役立てたい考えだ。また、現在は週1回の授業内での会話形式のレッスンだが、ロジム講師管理の元で365日毎日の宿題として会話レッスンを今後導入する予定だという。
ロジムの担当者は「トライアルで感じたのは、実際に外国人講師に教室で授業をおこなってもらうより、オンライン英会話のほうが確実に上達するということ。したがってコストが安いからというより、効果がより期待できるからオンラインを選んだ」と語る。また、実際にレッスンを受けている生徒からは「ロジム授業で習った言い回しや文法をオンラインで実際に使うことで、本当に身に付いたと実感できる」という評価が寄せられている。
全日本私塾教育ネットワーク(私塾ネット、湯口兼司理事長)は4月13日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で、全国塾長・職員研修大会を開催する。今年で12回目となる研修大会のテーマは、「まずは行動する。志を携えて。~志を携えて行動する人を、塾が育てる~」だ。
この日は、アジアで15年にわたって1万人以上の命を救った小児外科医の吉岡秀人氏を迎え「インプットに偏りがちな日本の教育観を、いかにアウトプット志向に変えて行くか、そのために何をすべきか」について記念講演をおこなう。吉岡氏は大学卒業後、大阪、神奈川の救急病院などで勤務の後、1995年から1997年まではミャンマーで活動し、その後は岡山病院小児外科、川崎医科大学小児外科講師を経て、2003年に再びミャンマーで医療活動を再開した。そして2004年に国際医療ボランティア団体「ジャパンハート」を設立。ミャンマー、カンボジア、ラオス、日本で医療支援活動を行う。
2011年3月11日に発生した、東日本大震災では緊急医療支援活動を行い、500名余りの医療者やボランティアを被災地に派遣した。同年12月、宮城県石巻市に「NPO法人ジャパンハートこども・内科クリニック」を開業し、現在でも医療支援活動を行っている。この記念講演には、塾に通う子どもたちや保護者も参加できる。
参加費は、懇親会まで含めて私塾ネット会員と賛助・協賛会員が1万2000円(追加1名につき1万円)、一般1万3000円、第一部(研修大会)のみは、私塾ネット会員と賛助・協賛会員が2000円、一般4000円となる。また、生徒・保護者の記念講演の参加費は、生徒(小中高生)が500円、保護者・大学生以上が1000円となっている。なお、第二部(懇親会)のみの参加は、いずれも1万円となる。
開催時間は、第一部(研修大会)が14時00分〜17時50分、このうち吉岡氏の記念講演が15時30分〜17時10分、第二部(懇親会)が18時15分〜20時までとなる。
この研修会に関する問い合わせ・申し込みは、私塾ネット事務局(仲野 十和田、TEL 090-1888-6665、 http://www/shijuku.net、E-mail:center-office@shijuku.net )まで。第一次申し込み締め切りは、3月22日(土)となっている。
※生徒・保護者ともネット会員の塾を通した事前申込、および当日の入場券が必要です。
事前申込、入場券なしでの参加はできません。事前申込の後日ご案内いたします。
3月6日(木)、安田教育研究所(安田理代表)主催のセミナー『2014年中学入試から私学の今後を考える』が、中央大学駿河台記念館にて催された。
同研究所の中学入試セミナーは、該当年度の入試の総括に留まらず、各登壇者が学校と実際に向き合っている中で感じている思いも語られることで知られている。
今回は厳しかった2014年度入試の分析、多くの志願者を集めた学校の要因といったことだけではなく、「私学の今後を考える」と題し、各登壇者からの提言も為された。主催者である、安田教育研究所の安田氏からは、私学を巡る環境、保護者の意識、広報、などの視点から幾つかの提案があり、他の登壇者からの分析報告、提案も含め、詰めかけた多くの私学関係者も資料を見ながら熱心に耳を傾けていた。登壇者は以下の通り。
池田亨氏(株式会社エデュケーショナルネットワーク 課長)
川東 義武氏(株式会社ユーデック 代表取締役)
安田 賢治氏(株式会社大学通信 常務取締役)
安田 理氏(安田教育研究所 代表)
FLENS(フレンズ)株式会社(本社 東京都品川区、代表取締役 大生隆洋)は、同社が提供する、タブレットを使って全国の学習塾をネットワークで結び、教室の離れた生徒同士でも対戦式で学習することのできる「FLENS特訓シリーズ」が、2014年度版として新たな機能を追加したと発表した。これにより、リアルタイムデータに加え、サーバに蓄積したログデータを活用することにより、時間割の制約がなくいつでもリアルタイム対戦型学習ができるようになった。
同社の発表によると、同じ日時に一斉に受講しているかのようにリアルタイム対戦できる「非同期リアルタイム対戦機能」は、FLENSを導入したいが時間割の調整が難しいというお客様の要望に応えて開発された。他にもFLENS授業終了後1分程度で生徒の学習結果を帳票出力できる「リアルタイム帳票機能」、塾オリジナル教材をFLENSに搭載可能な「オーサリング機能」など、さらに導入しやすく活用しやすい機能を加えている。
また、コンテンツもこれまでのFLENSオリジナル教材に加え、新たに教材会社メーカーアライアンス教材、上記オーサリング機能による塾オリジナル教材と選択肢が増え、タブレットの利用シーンを広げることで、今まで以上にタブレット導入効果を発揮する見込み。