栄光ホールディングス(HD)は5月14日、関西地域で学習塾を展開しているウィザスと、塾事業の分野などで業務提携したと発表した。格安で学習サービスを提供するIT業者などが相次ぎ台頭していることを受け、塾生の獲得に定評のあるウィザスと提携する。
株式会社成基は3月21日(祝)、メルパルク京都にて小学校受験における「行動観察」対策としてオープンテストを実施した。
行動観察は受験生である子どもに、数人のグループでの共同制作や個人制作、集団遊びなどをさせて、それらを通してその子の行動を見るといったもので、ペーパーテストや面接同様、私立小学校入試で導入されている。オープンテストは子どもだけで別室に集められ、実際の試験さながらの雰囲気で進められた。結果はその日の内に保護者にフィードバックされ、後日自宅にも送られる。対策が難しい分野なだけに、申し込みは殺到したという。
子ども達がテストを受けている間、保護者には別室にて教育講演会が開催された。講師には百ます計算の提唱者で現在は立命館大学教授、立命館小学校校長顧問を務める陰山英夫氏。
氏が自ら収集し分析した膨大なデータを基に、日本の行く末や今後求められる人材像、それを踏まえた幼少期における子どもへの接し方等を語った。その中でも氏は、子どもの頃の「勉強以外の様々な体験」を非常に重視しており、小学生・中学生のうちにいろいろな体験をさせ、いろいろな人に会わせ、いろいろな大人から話を聞かせることが重要だという。そのため、所謂「勉強」は「効率よくする」ことが求められる。短時間で効率よく勉強することで、勉強以外の体験に充てる時間を確保できるからだ。日本では「長時間勉強すること」や「こつこつ努力すること」が異常に尊ばれる現状があるが、それは大きな間違いだ。実際、社会では過程ではなく結果が求められ、成果を出せない者に対する評価は低い。効率よく勉強するためには「集中」が必要だが、そのためには睡眠と食事がキーとなる。「子育て=睡眠と食事」と言い切るほど、生活管理が学力の向上と深いつながりがあるとのことだ。
午後からは洛星中学校・高等学校の生徒募集担当である藤田武久氏を招いての講演会が開催された。同校は「キリスト教カトリック精神に基づく“全人教育”」を目標に掲げて教育を行なっており、授業、クラブ活動、学校行事、宗教行事などを通じて、「心と頭と体のバランスの取れた人間を育てる」ことを実践している。そこには大学進学のための学力のみならず、社会で通用する教養、自ら考え、判断し、行動する力を身につけることが含まれる。進路指導においては早期から職業や職種に対する認知を高め、職業体験などを通じて「将来何がしたいのか?」を考えさせた上で大学の学部や学科選びに繋がるようにしている。特に志望の多い医学部については別途講座を実施するという力の入れようだ。これには技術だけではない、人間味溢れる医師になって欲しいとの同校の思いからきているとのことだ。
それぞれの講演後は、私立小学校入試の傾向や今年度の入試予定が伝えられた。大阪府では10月1日が解禁日、京都府では10月8日が統一入試日となる見込みだ。
【訂正】『月刊私塾界』5月号に掲載されている記事中、陰山英男氏の肩書き、今年度の入試予定に誤りがありましたので、訂正します。
株式会社SRJと読売新聞社は、「新聞と速読で”読む力”はあがるのか?」をテーマに4月12日に東京コンファレンスセンター品川で開催した。会場には小学生から高校生まで幅広い年齢の子供が訪れ、親子での参加者も目立った。
この日は、脳科学者の茂木健一郎氏が「脳を活かす勉強法」をテーマに、本を読むことの大切さや読むための「道具」として“速読”の重要性を説いた。続いておこなわれた「速読大体験会」では、実際に速読のトレーニングを体験。読んだ内容がしっかり理解できているか確認するトレーニングや、視点移動のトレーニングを行った。プログラム終了後には個別体験ができ、詰めかけた多くの親子もPCやタブレットを使いながら熱心に耳を傾けていた。
兵庫県の進学塾大手の株式会社アップ(兵庫県西宮市、尾上嘉基代表、以下「アップ」)、株式会社日能研関西(兵庫県神戸市、小松原健裕代表、以下「日能研関西」)、株式会社浜学園(兵庫県西宮市、竹森勝昭代表、以下「浜学園」)の3社は、4月1日、関西圏の私立学校における教育の発展を通じて、関西の教育水準向上を目指すために、一般社団法人「関西教育機構」(小松原健裕理事長)を設立した。
幼児から大学受験指導までを行うアップと浜学園、そして関西の私立中学受験指導に定評のある日能研関西の3社が持つ教育サービスや教育資源、さらにはこれまで蓄積されたノウハウを集約させることで、私学教育の発展および関西の教育水準向上に貢献できる活動を目指すという。
4月17日には、私立中高一貫校を目指す児童の保護者を対象にした教育セミナーを大阪市北区の読売大阪ビル地下1階のギャラリーよみうりで開いた。保護者ら約120人が参加。浜学園の藪孝昭・経営企画室課長補佐は「中高一貫の私学は、学力が同レベルの生徒を対象としているため効率の良い授業が出来、高校受験に縛られない、余裕を持った6年間の勉強スケジュールが組める」と魅力を強調。このほか、様々な特長を持った各一貫校の紹介や、国語、算数、 理科の教科担当者による学習の進め方の説明もあった。
今後は、朝日学生新聞社とタイアップしてタブロイド判の教育冊子を年2回発行するほか、6月29日には、大阪私学連合会との合同イベント『私立中学展』を開催する。また、私立学校をはじめ、公教育におけるICT教育の導入支援や指導面、有効利用に関する協力を積極的におこなっていく。
この社団法人には、複数の新聞社や大学、通信会社をはじめとする企業などが特別会員として参加を表明しているほか、設立趣旨に賛同し会員となる法人や団体は今後も募集していく。申し込み・問い合せは、株式会社浜学園・経営企画室(TEL.0798-64-1912)まで。