Category: 塾ニュース

和紙、ユネスコの無形文化遺産に登録決定

文化庁に11月27日入った連絡によると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、フランス・パリで政府間委員会を開き、日本政府が推薦した「和紙 日本の手漉和紙技術」について無形文化遺産に登録することを決めた。登録対象は国の重要無形文化財に指定されている細川紙(埼玉県)、本美濃紙(岐阜県)、石州半紙(島根県)。クワ科の植物、コウゾを原料に手すきで作られる。各産地に伝わる伝統技術が国際的に評価され、和紙の生産や輸出に弾みがつきそうだ。

東大次期学長は五神氏に

東京大は11月27日、学長選考会議を開き、五神(ごのかみ)真・理学部長(57)を第30代学長に選出した。五神氏は1980年に東大理学部を卒業。専門は光量子物理学で、98年に東大大学院工学系研究科教授となった。今年4月から理学部長。今年3月まで2年間、副学長として大学院教育の改革を担当。

保育定員5万人分不足 17年度、政府見通し

政府は11月28日、午前に開いた子ども・子育て会議で、全国の保育の需給見通しを公表した。待機児童が最も多い年齢層の0~2歳児をみると、保育が必要な子どもの数は17年度で計116万人いる。これに対し自治体が確保できるとした定員数は計111万4千人で、差し引き4万6千人分が不足する。18年度には1万5千人分、19年度にも1万1千人分が不足する見通しだ。

TIE外語学院、破産開始決定

東京・新宿や横浜、大阪などで英会話学校を6校開いていた「TIE外語学院」の運営会社が東京地裁から破産開始決定を受けた。11月19日付。破産管財人によると、受講生は約500人で、負債総額は払い込み済みの受講料など約2億8千万円。外国人講師とのマンツーマンレッスンなどを展開していたが、格安英会話学校の台頭などで競争が激化して生徒数が低迷していた。受講生らの問い合わせ先は専用電話(03・6721・3109)。

学研HDと凸版印刷 シニア調査

学研ホールディングス(HD)は、傘下の学研ココファン(東京・品川)が運営する高齢者向け介護施設で、商品開発などに関する調査を実施、シニア向けのマーケティング調査事業に凸版印刷と取り組む。将来的には調査結果をもとにした商品開発なども検討する。メーカーなどの要望に合わせて聞き取りやサンプリング調査などを手掛ける。警戒心が強いなどの理由で調査が特に難しいとされる75歳以上を対象とする。2017年9月期に約10億円の売上高を目指す。

南方熊楠、はがきに自画像?  奈良の旧家で見つかる

民俗学者、南方熊楠(1867~1941年)が自画像を描いたとみられるはがきが奈良県五條市の旧家で見つかった。はがきは熊楠が1921年11月、旧家・藤岡家当主の藤岡長和に宛てて書いたもの。縦14.3センチ、横9センチの大きさに、黒い着物姿の熊楠が絵の具で描かれている。絵の周りには「おや方が おや方那(な)くて 暮の秋」「原首相殺され 嚢中(のうちゅう)偶(たまたま)空ときたので」と書かれ、直前に起こった原敬首相の暗殺事件に触れ、財布が空になったと記している。

新会社「学研教育アイ・シー・ティー」を立ち上げ 学研HD

学研ホールディングス(HD)はICT(情報通信技術)を活用した教育事業の新会社を設立する。まず、学校や塾などの法人向けに学習ソフトを開発・販売する。新会社「学研教育アイ・シー・ティー」を立ち上げ、主力の教育事業で培ったコンテンツを生かし、タブレット(多機能携帯端末)向けのソフトウエアを開発する。学校やグループ内外の塾向けに広めたうえで、将来的には家庭向けも開発。法人向けの商品と連携できるような仕組みも検討する。

プロ野球:80周年ベストナイン 「サード長嶋」

日本野球機構(NPB)は11月26日、今年がプロ野球80周年にあたるのを記念し、「NPB80周年ベストナイン」を発表した。捕手の野村克也氏、一塁手の王貞治氏、三塁手の長嶋茂雄氏ら11人が選ばれた。1940年に初めてベストナインが選出されて以降、これまで69回の表彰者の中で各ポジションの最多受賞者をそれぞれ選出。複数の受賞者が同回数で並ぶ二塁手は2人、外野手は4人が選ばれた。

和歌山大、新学長に瀧氏 システム工学部から初

和歌山大学は11月26日、山本健慈学長の来年3月末の退任に伴う学長選考会議を開き、瀧寛和(ひろかず)副学長(58)=知識情報処理、人工知能=を次期学長に選んだ。任期は来年4月1日から4年間。瀧氏は大阪府出身で、大阪大学大学院基礎工学研究科修了。三菱電機生産技術研究所研究員などを経て、1998年から和歌山大学システム工学部教授や同学部長を務めた。現在は工学自然科学系長とシステム情報学センター長を兼ね、人の脳活動などを研究している。システム工学部の教員が学長になるのは初めて。

カタール、米欧名門大を誘致

ペルシャ湾岸のカタールが、豊富な液化天然ガス(LNG)収入を背景に米欧の名門大学を相次いで誘致している。90カ国以上から学生が集まる「教育都市」には、米英仏から招いた8つの大学が点在する。教育都市の特色は、米欧の著名な大学から名門学部をより抜いて集め、全体で一つの総合大学のような仕組みをつくりあげた点にある。医学は米コーネル大、外交論は米ジョージタウン大からといった具合。カタールは天然ガスの埋蔵量で世界3位の資源大国。教育もしたたかな国家戦略の重要な柱だ。