愛知県立中川青和高等学校(名古屋市)と一般社団法人アスバシは3月25日、高校教育改革に向けたパートナーシップ協定を締結した。地域企業と連携し、「給与支給」「実践的学び」「単位取得」を組み合わせたアプレンティスシップ(徒弟制型教育)を本格導入し、3年間を通じたキャリア教育の新モデル構築を目指す。
両者は2023年度から、県内初となる全日制単位制「キャリアビジネス科」の運営で連携してきた。今回の協定により、学校と地域が一体となって教育プログラムを設計・運用する体制を強化する。
プログラムは学年ごとに段階的に構成。1年次は全員参加型のインターンシップ、2年次は企業人による講座などの企業連携型学習、3年次には実際に働きながら給与を得て単位も取得できるアプレンティスシップを実施する。
この取り組みは、愛知県内の全日制単位制高校としては初の試みとなる。単なる職場体験にとどまらず、報酬を伴う実務経験を通じて職業観や責任感を育成し、「稼ぎながら学ぶ」実学教育を打ち出す。
背景には、公立高校の志願者減少がある。2026年度から予定される高校授業料無償化の影響で私立志向が高まる中、特に専門高校では定員割れが課題となっており、魅力向上が急務となっている。
今後は、地域企業と連携した「キャリアサポートネットワーク」を基盤に、公募型アプレンティスシップの展開も視野に入れる。両者は本取り組みを通じ、公立高校の新たな教育モデルを提示するとともに、18歳時点での進路選択の質向上を図る考えだ。



