馳浩文部科学相は18日、2018年度から5年間にわたって取り組む教育施策を示す「教育振興基本計画」の第3期計画を策定するよう、中央教育審議会に諮問した。30年以降の社会の変化や国際的な動向を見据えた教育方針に加え、施策の効果を社会に示すためのデータ整備や研究体制の在り方を中心にまとめるよう要請。17年中の答申を求めた。
文部科学省は4月13日、奨学金制度の拡充に向けたチームを発足させ、初会合を省内で開いた。返済不要の給付型奨学金の導入や、無利子の貸与型奨学金の拡充などを議論し、5月策定予定の「ニッポン1億総活躍プラン」に盛り込む方針だ。財源の確保や支給対象なども検討する。給付型奨学金の創設を求める声は、自民、公明、民進党などから出ており、安倍首相、馳文部科学相も前向きな考えを示している。
文部科学省は、帝国書院の高校教科書「新現代社会」にあった沖縄県と米軍基地をめぐる記述に対し、県内から反発の声が上がっていた問題で、同社からの訂正申請を承認した。2017年度から使用されるため、生徒には訂正後の教科書が配られる。申請は4日、承認は11日付。
教科書謝礼問題で公正取引委員会が小中学校の教科書発行会社に対し独占禁止法の疑いで調査する方針について、馳浩文部科学相は12日の閣議後会見で、「仮に公取委の判断があれば発行取り消しも含めて当然、検討する。各教育委員会や発行会社から不正はなかったと報告はいただいているが、私は懐疑的な思いで見ている。残念ながら私どもは調査をするすべがない。協力を惜しまずに、提供していきたい」と述べ、公取委が排除措置命令を出した場合は、教科書発行社の指定取り消しも含めて検討する考えを示した。
文部科学省が、国公私立の枠組みを超えての統合を視野に入れた大学再編を検討していることが分かった。秋にも再編の在り方を中教審に諮問する。大学進学率が頭打ちの中、今後18歳人口の急速な減少が見込まれ、主に地方で定員割れが続く私立大の経営は一層厳しくなる見通し。一方で地方創生を担う人材育成も求められており、文科省は、私立だけでなく国公立も巻き込んだ再編で、地方大学の教育力や財務基盤を強化したい考えだ。
共産党東京都議団は4月7日、東京都の舛添知事の海外出張経費について経費節減を徹底し、随行職員を最小限にすることなどを求める改善提案を行った。また、独自調査で舛添知事の出張経費の1回平均額は2663万円に上り、石原慎太郎元知事の1666万円より約1000万円高いと指摘した。同都議団によると、舛添知事は2014年2月の就任以降、海外出張を8回実施し、費用は総額2億1305万円。一方、石原元知事の海外出張は在任中に32回。うち費用が確認できた28回の総額は4億6652万円で、平均額を算出した。
国際調査で勤務時間が最長となるなど多忙な教員の業務改善について、文部科学省が検討に乗り出す。運動部活動の顧問について、業務の効率化に取り組む方針だ。文科省は近く省内にチームを立ち上げ、主に公立小中学校の教員への支援策を話し合う。今夏までに結論を出し、来年度予算の概算要求に盛り込む方針だ。検討チームでは、自治体や学校が効率化に取り組めるような予算措置を検討する考えだ。
衆院の選挙制度改革をめぐり、人口比に応じて定数配分を見直すアダムズ方式の導入時期を2020年の大規模国勢調査以降に先送りし、小選挙区の「0増6減」と比例区の「0増4減」を先行実施する自民党案が今国会で成立する方向となった。自民は関連法改正案を来週にも衆院に提出。民進党も独自案を出す方針だが、自民案は公明党の同調を得て与党の賛成多数で可決される見通しだ。
九州電力川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転差し止めを周辺住民らが求めた仮処分申請の即時抗告審で、福岡高裁宮崎支部(西川知一郎裁判長)は4月6日、住民側の抗告を棄却する決定を出した。「原発の新規制基準は不合理とはいえない」と判断した。関西電力高浜原発3、4号機(福井県)の運転停止を命じた3月の大津地裁の仮処分決定と司法判断が分かれた。
馳浩文部科学相は4月5日の閣議後の記者会見で、同省が4日に公表した中高生の英語力調査について「公表する以上は根拠となる評価基準をそろえた方がいい。(結果は)各都道府県の申告に基づいており、統一した水準で出した方が良い」と強調するとともに、「各都道府県は切磋琢磨をしてほしい」と述べた。文科省は今回初めて都道府県別の生徒の英語力を公表したが、実用英語技能検定(英検)の取得状況に加え、教員の主観的な評価も反映されていた。