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東日本エリアの平均時給は1,240円、西日本エリアの平均時給は1,265円、西日本エリアの「販売・接客サービス職」は集計開始以来過去最高の1,065円

 株式会社アイデム(東京・新宿区、椛山 亮 代表取締役社長)は、求人メディア『イーアイデム』や採用ホームページ構築サービス『Jobギア採促』を利用して公表された求人情報から、2023年11月のパート・アルバイト募集時平均時給を集計した。
調査では、職種や募集時平均時給のデータを毎週抽出し、東日本エリア(東京、神奈川、埼玉、千葉など1都7県)と西日本エリア(大阪、兵庫、京都など2府5県)でそれぞれ集計している。
 集計の結果、東日本エリアの平均時給は1,240円、西日本エリアの平均時給は1,265円、西日本エリアの「販売・接客サービス職」は集計開始以来過去最高の1,065円となった。

東日本エリア全体の平均時給は、前年同月比19円増の1,240円
 職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1,522円(前年同月比4円減)、「製造関連・ドライバー職」1,239円(同113円増)、「清掃・メンテナンス職」1,184円(同57円増)、「事務職」1,162円(同31円増)、「販売・接客サービス職」1,133円(同65円増)、「飲食サービス職」1,118円(同47円増)の順で、前年同月比でプラスが5職種、マイナスが1職種となった。

■関東4都県全体の平均時給は、前年同月比18円増の1,259円
 職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1,519円(前年同月比8円減)、「製造関連・ドライバー職」1,261円(同115円増)、「清掃・メンテナンス職」1,196円(同54円増)、「事務職」1,195円(同36円増)、「販売・接客サービス職」1,154円(同66円増)、「飲食サービス職」1,130円(同40円増)の順で、前年同月比でプラスが5職種、マイナスが1職種となった。都県別の平均時給は、神奈川県1,305円(前年同月比29円増)、東京都1,266円(同17円増)、埼玉県1,241円(同32円増)、千葉県1,205円(同13円減)の順となり、前年同月比でプラスが3都県、マイナスが1県となった。

■西日本エリア全体の平均時給は、前年同月比14円増の1,265円
 職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1,618円(前年同月比64円増)、「製造関連・ドライバー職」1,122円(同69円増)、「事務職」1,104円(同44円増)、「清掃・メンテナンス職」1,089円(同61円増)、「販売・接客サービス職」1,065円(同43円増)、「飲食サービス職」1,051円(同34円増)の順で、前年同月比で全ての職種がプラスとなった。

■関西3府県全体の平均時給は、前年同月比23円増の1,289円
 職種大分類別の平均時給は、「専門・技術職」1,613円(前年同月比66円増)、「製造関連・ドライバー職」1,138円(同66円増)、「事務職」1,119円(同38円増)、「清掃・メンテナンス職」1,096円(同54円増)、「販売・接客サービス職」1,074円(同43円増)、「飲食サービス職」1,073円(同36円増)の順で、前年同月比で全ての職種がプラスとなった。府県別の平均時給は、大阪府1,366円(前年同月比55円増)、兵庫県1,216円(同5円減)、京都府1,122円(同80円減)の順となり、前年同月比でプラスが1府、マイナスが2府県となった。

ホームページ https://apj.aidem.co.jp/wage/list/1/ では、職種小分類など詳細集計を公表している。

<調査概要>
求人メディア『イーアイデム』と採用ホームページ構築サービス『Jobギア採促』を利用して公表された求人情報から、下記条件のパート・アルバイトの時給データを抽出し、募集時平均時給を集計した。
【集計対象データ】
●エリア
東日本エリア :東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、静岡県の合計
関東4都県 :東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の全体計と各都県別 ※東京23区の集計も添付
西日本エリア :大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、福岡県の合計
関西3府県 :大阪府、兵庫県、京都府の全体計と各府県別 ※大阪市の集計も添付
●職種
職種大分類:職種小分類
専門・技術職:看護師、准看護師、薬剤師、施設介護(有資格)、施設介護(無資格)、訪問ヘルパー、栄養士・管理栄養士、保育士、塾講師等
販売・接客サービス職:コンビニ、スーパー、ドラッグストア、携帯販売、フロント・受付案内、クリーニング受付、ガソリンスタンド店員、アパレル販売、雑貨販売、娯楽施設スタッフ等
事務職:一般事務、医療事務・病院受付、受付事務等
飲食サービス職:カフェスタッフ、調理師・調理スタッフ、調理補助等
製造関連・ドライバー職:梱包、倉庫作業、検品、食品製造作業、食品製造を除く製造作業、配送・配達・ドライバー等
清掃・メンテナンス職:清掃・ハウスクリーニング、ルーム・ベッドメイキング、家事代行、建物管理、設備管理、施設警備等
その他:美容師、理容師、営業等

職種小分類は、職種大分類の中からデータ件数の多い職種を抜粋して掲載。また、「深夜ワーク」を除いて集計している。

●データ件数(職種大分類)
東日本エリア :93,418件
関東4都県 :79,855件(東京都 35,207件、神奈川県 16,858件、埼玉県 14,039件、千葉県 13,751件)
西日本エリア :46,275件
関西3府県 :36,593件(大阪府 20,616件、兵庫県 11,532件、京都府 4,445件)

「進研ゼミ小学講座」 小学生18,000人への意識調査 2023年総決算ランキング 

 株式会社ベネッセコーポレーション(岡山市、小林 仁 代表取締役社長)が提供する、小学生の学習・生活を支援する通信教育講座「進研ゼミ小学講座」は、2023年の出来事や将来に関する小学生の意識調査を実施した。 
 この調査は、2020年にスタートして、今年で4回目を迎える。2023年の調査では、「進研ゼミ小学講座」の小学3~6年生の会員を対象に2023年11月10日~26日に実施し、18,802人(女子12,859人/男子4,728人/性別無回答・その他1,215人)から回答を得た。各ランキングからは、日常生活が戻って身近な人々とのコミュニケーションの機会が増えたり、好きなことを楽しんだり、将来に向けて希望を持ちながら日々を送る様子がわかる。「進研ゼミ小学講座」この調査結果を分析し、発表した。

■「憧れの人」ランキング:スポーツ選手として初めて「大谷翔平選手」がトップ10入り
Q:キミの憧れの人は誰かな?(自由回答)

 2020年の調査開始以来、初めてスポーツ選手として「大谷翔平選手」がトップ10に入った。WBCで日本代表を優勝へと導いた姿や、史上初の2度目の満票でのア・リーグMVPの受賞など、小学生が活躍を目にする機会が多かったのではないでしょうか。憧れの理由として、メジャーリーグで日本人初のホームラン王となったことや二刀流での活躍への賛辞のほか「野球だけじゃなくて対応までもやさしいし、みんなのヒーローだから」「たくさんの人に勇気や感動を与えているから」といった、人柄に憧れる声が多く見られた。
 また、アニメの登場人物の中では「推しの子」の「星野アイ」が、最も多くの票数を獲得した。歌やダンスのうまさ、「可愛くてポジティブで明るくてアイドルの才能があるところ」「他の人のことも大切にしているところ」などが憧れの理由として多くあげられていた。
 小学生の「憧れの人」が活躍するジャンルは、スポーツやアニメ、YouTubeなど多岐にわたっているが、憧れる理由として寄せられた声からはいずれも、パフォーマンスだけではなく、そのバックグラウンドや人柄に憧れる様子が多く見られた。

■流行語ランキング:「ひき肉です」が大差をつけて1位、TikTok発の言葉が初めてランクイン
Q:今年一番流行った言葉は?(自由回答)

 1位は、現役中学生によるユーチューバーグループの「ちょんまげ小僧」のメンバーである「ひき肉」さんの挨拶。昨年1位の 「それってあなたの感想ですよね?」をはじめ、TOP10の他の言葉とも大差をつけた結果となった。「おはよー!ひき肉です!」といった形で挨拶に続けたり、場を盛り上げたりしたい時、給食でひき肉が出た時などに使うという声が目立った。TikTokで流行した「ひき肉ダンス」を踊りながら使う様子も見られた。ユーチューバーの言葉では「何を四天王?」(HIKAKINさん)も6位にランクインしている。
 また、今年は初めてTikTok発の「なぁぜなぁぜ?」が3位にランクインしました。身近な疑問や不満を語る時に使う言葉で、小学生には「宿題があるのなぁぜなぁぜ?」「どんだけ部屋を片付けてもすぐ散らかっちゃうのなぁぜなぁぜ?」といった形で使われている。   
 なお「進研ゼミ小学講座」の調査(11月日~26日に小3~小6の会員を対象に実施)では、80%がYouTubeをよく見る(「とても」「まあ」の合計、回答者数:1329人)と回答し、テレビ視聴の2倍の結果となっていた。TikTokは24%(回答者数:1301人)で、小学生の生活にYouTubeやTikTokが身近なものとなっていることがわかる。

■なりたい職業・将来に向けて勉強したいことランキング:4年連続「ユーチューバー」が首位、学びたいのは「英語」
Q:将来やってみたい仕事は何ですか?(択一)

Q:将来のために勉強したいことは何ですか?(自由回答)

 社会が大きく変化する中、小学生は自分の将来についてどのように考えているのか、「なりたい職業」「将来に向けて勉強したいこと」という質問から探った。
 調査を開始した2020年から4年連続で「YouTuber」が1位となった。また、上位には芸能、漫画やアニメなどのエンタメ関連の仕事が入っている。エンタメは子どもにとって身近で、将来挑戦してみたい仕事として意識されていると考えられる。将来に向けて勉強したいことに関する質問項目でも、「絵・イラスト・漫画」「歌・音楽・ボイストレーニング」が上位に入っており、子どもたちが「なりたい職業」に関連した勉強をがんばりたいと思っていることがわかる。
 将来のために勉強したいことの1位は「英語」でした。理由は「海外で活躍したい」「外国の人と話したい」という声が多く、スポーツ選手や学者、宇宙飛行士、キャビンアテンダント、医師といった具体的な職業での使用シーンを挙げる回答も目立った。語学では英語に続いて「韓国語」が多く、「K-POPが好き」「アイドルになりたい」「韓国に行きたい」という想いが理由として多数挙げられていた。
 今年はChatGPTなどの生成AIが話題になったが、小学生にもデジタル活用への関心は高く、「プログラミング」が英語に続いて2位となった。学びたい理由には「プログラマー・ゲームクリエイターになりたいから」という声が多く寄せられていた。

■印象的だったニュースランキング:もっとも印象に残ったのは「戦争」、「野球」に関する話題3つが上位に
Q:キミにとって今年もっとも印象的だったニュースは?(自由回答)

 小学生にとって、もっとも印象的だったのは「戦争」で、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの衝突に関するニュース。戦争に関する子どもたちの課題意識は強く、「今、大人に一番言いたいこと」を聞いた質問では、「戦争をやめてほしい」という声が多く寄せられており、ゲームやスマホ、おこづかいなどに関する自身の希望に続いて、上位に入った。
 また、「野球」関連で小学生の印象に残ったニュースが多く、大谷翔平選手の活躍、阪神の優勝、WBCでの日本代表の優勝の3つがランクインした。

■2023年を一言で表すと?:「楽しい」「最高」「挑戦」などの充実が伝わる言葉が上位、一方で「疲れ」も
Q:キミの1年を一言で表すと?(自由回答)

「楽しかった」をはじめ、上位10個のうち9つはポジティブな言葉が並び、小学生が充実した日々を送っていたことがわかる。充実の一方で10位には「疲れ」という言葉が入っている。使われ方を見ると、「疲れた」という一言が一定数ありつつ、 「おつかれさま」というねぎらいの言葉や、「疲れたけれど楽しかった」「疲れたけどやったぞ感がある」といった表現が多く見られた。

進研ゼミ小学講座 「情報発信局」 https://sho-aka.benesse.ne.jp/sho/all/others/johostation/select.html

岐阜市立岐阜小学校とIoT文具を用いた家庭学習習慣化に関する実証実験結果レポート

 コクヨ株式会社(大阪市、黒田 英邦 社長)と岐阜市立岐阜小学校(岐阜市、藤田 忠久 校長)は、2023年5月から6か月間に渡り、IoT文具を用いた家庭学習の習慣化に関する共同実証実験を行った。岐阜市立岐阜小学校の1年生と2年生の全ての児童(86名)を対象として、自ら学び続ける子どもを育む土台として、「①机に向かう習慣づくり」と「②家庭学習に取り組む親子関係の土台づくり」の2点に着目し行った実証実験の結果を発表した。

■実証実験結果サマリー
1 アンケート回答のあった34名のうち、70%の家庭が習慣化できたと回答
2 「しゅくだいやる気ペン」の機能である花マルを毎回つけている家庭ほど「しゅくだいやる気ペン」の使用を継続している
3 家庭学習を長期的に継続している家庭は、毎日ほぼ同じ時間に家庭学習を行っている

「しゅくだいやる気ペン」は、市販の鉛筆に取り付け、スマートフォンアプリと連動させることで、勉強への取り組みを「やる気パワー」として“見える化”し、学習への意欲を高めていくために開発された商品。

 この実証実験では、岐阜市立岐阜小学校に通う1年生と2年生計86名全員に「しゅくだいやる気ペン」を提供し、家庭学習に利用してもらった。
 定期的なアンケートと「しゅくだいやる気ペン」のIoTデータの分析により、「家庭学習が習慣化できている」および、「やや習慣化できている」と答えた方はアンケート回答者の70%だった。これは、「しゅくだいやる気ペン」導入前の調査に比べ44ポイントも増加している。
 習慣化できたと答えた家庭について、習慣化を確認後「しゅくだいやる気ペン」をその後継続して使用する家庭と使用を辞める家庭に分かれた。この2つの違いは、「しゅくだいやる気ペン」のアプリ上で「花マル」をつける機能の使用有無と相関していることが分かった。「花マル」を毎回付けている家庭は、半年以上経過しても「しゅくだいやる気ペン」を利用し続けている。この「半年以上使用し続けている家庭」のIoTデータを見ると、毎日同じ時間に使用(学習)している傾向があることが分かった。
 今回の実証実験により、「しゅくだいやる気ペン」が家庭学習の習慣化に有効であること、家庭学習習慣化の定着には親の支援が影響することが理解できる。今後、実証実験を積み重ね、家庭と学校の関係性や学力向上の影響について調査する予定している。

■実証実験概要
・実験期間:2023年5月1日(月)~2023年10月31日(火)
・実験対象者:岐阜市立岐阜小学校 1年生39名、2年生47名全員(合計86名)
・実験内容:担任教師から保護者を通じて、合意を得た家庭に対して「しゅくだいやる気ペン」を提供し、児童の日々の家庭学習に「しゅくだいやる気ペン」を使用する。定期的に、アンケートやデータ集計を用いて家庭学習の意欲の変化、習慣化を分析する。

■実証実験結果
1 6か月後のアンケート回答のあった34名について、70%の家庭が習慣化できていると回答これは、やる気ペン導入前に比べ44ポイントも増加している。

2 「しゅくだいやる気ペン」』の機能である花マルを毎回つけている家庭ほど「しゅくだいやる気ペン」の継続期間が長い 傾向下記グラフは、 花マル率(学習した日のうち花マルが付けられた割合)と使用継続月との関係を表している。

3 家庭学習を長期的に継続している家庭は、毎日ほぼ同じ時間に家庭学習を行っているグラフは、横軸を月日(4月17日~9月30日)、縦軸に時刻(0時~23時)を示します。赤いマーカーがある部分が、やる気パワーが記録されたことを示します。

 この実証実験の詳細データについては、しゅだいやる気ペンオウンドメディア「しゅくだいやる気ラボ」で公開予定。
https://note.com/kakihomenote

■実証実験校の公募
 IoT文具「しゅくだいやる気ペン」による家庭学習の習慣化実験の協力校(小学校のみ)および自治体を募集する。2024年4月より、約6か月間(場合によっては12か月間)「しゅくだいやる気ペン」を生徒に配り、アンケートやデータ分析に協力頂ける小学校5校を募集している。
興味のある自治体、小学校関係者の方は、下記メールアドレスへ。
Yaruki_project@kokuyo.com

令和5年度 全国学力・学習状況調査 ロイロノート導入の政令市、全国平均を大幅に上回るICT活用率を記録

 国立教育政策研究所が実施した「令和5年度 全国学力・学習状況調査」の結果、授業支援クラウド「ロイロノート・スクール」が導入されている政令指定都市で、プレゼンテーション学習や協働学習でのICT活用率が高いことが明らかになった。GIGAスクール端末の種別にかかわらず、全国平均より高い活用率となっている。ICT活用促進のカギとなる、教育現場への支援策について紹介する。


ロイロノート導入の政令市、端末種別を問わず高いICT活用率
 国立教育政策研究所が全国の公立小中学校を対象に実施した「令和5年度 全国学力・学習状況調査」で、主体的・対話的で深い学びにおけるICTの活用状況が調査された。その結果、ロイロノート・スクールを導入している新潟市、熊本市、横浜市、京都市、名古屋市、仙台市の公立小中学校では、端末種別を問わず効果的にICTを活用しており、ICT活用率が全国平均を上回っていることが明らかになった。ロイロノート・スクール導入自治体から上位3自治体の結果を発表する。

 ロイロノート・スクールは、教育1人1台時代、生徒の主体性を育み、双方向授業を作り出す授業支援クラウド。小学校から大学まで、すべての授業で使える。資料のやりとり、思考の可視化、意見の共有が直感的にできるため、子どもたちが自ら考え表現する協働的な学びや、教員の負担軽減につながる。個別最適化された学びづくりや遠隔での学習にも効果を発揮する。マルチプラットフォームに対応しており、どんな端末でも利用できる。1日240万人以上に利用されており、国内外約1万2000校に導入されている。導入事例など詳しくはWebページへ。https://n.loilo.tv/ja

小林製薬×オリオンビール 「生活習慣改善プログラム(血糖値対策)」~血糖値対策サプリメントによる実証実験結果を発表~

 小林製薬株式会社(大阪市、小林 章浩 社長)とオリオンビール株式会社(沖縄・豊見城市、村野 一 代表取締役社長 兼 執行役員社長CEO)は、沖縄県におけるSDGsへの貢献を目的に2023年2月より実施している「生活習慣改善プログラム(血糖値対策)」の実証実験の結果を発表した。
 このプロジェクトは、血糖値が気になるオリオンビール従業員が適度な運動や休肝日設定など、生活習慣の改善に取り組みながら、小林製薬の血糖値対策サプリメント「サラシア100」を6ヶ月間摂取し、被験者の健康状態や意識・行動変容の様子を確認する実証実験。

実証実験の成果
今回の実証実験により、以下①~④の内容が確認されました。

①被験者24名で体重の有意な減少が見られた

②被験者24名で肝機能の有意な改善効果が見られた

<補足>
ASTやALTは主に肝臓に存在し、アミノ酸合成に関わる酵素のこと。
肝臓の細胞がダメージを受けると血液中に酵素が漏出し、測定値が上昇する。

③HbA1c 5.6%以上の被験者5名中3名で改善あったが、被験者が少ないため、有意な差はなかった

④血糖値が90mg/dlより高い人20名で、空腹時血糖値の改善傾向が見られた
(90mg/dl:令和元年国民健康・栄養調査報告より、血糖値の分布で割合が最も高い80~99mg/dlの中央値)

※台風等により健康診断の受診が延期となった被験者がいたため、今回発表する内容は被験者26名のうち24名の分析結果。

近畿大学薬学総合研究所 食品薬学研究室 森川敏生教授 は、
今回のプロジェクトの結果から「生活習慣改善プログラム(血糖値対策)」を行うことで、体重や肝機能に改善が見られました。また、血糖値にも改善傾向が見られたことから、この取組をさらに継続することで改善が期待できると思われます。
本プロジェクトをきっかけに、沖縄県だけではなく日本中の皆様へ、生活習慣の改善による血糖値対策への意識が広まり、より健康的な未来につながればと思います。とコメントした。実験内容
・近畿大学 薬学総合研究所 森川敏生教授によるセミナー受講
・1日平均6,000歩のウォーキング実施
・飲酒量の管理(週2日を休肝日として設定し、日々の飲酒量をアプリで管理)
・小林製薬「サラシア100」の摂取(食事とともに1日3回 ※毎食時)
・オリオンビール保健師によるフォロー
・血糖値対策に関するコラムの発信(月1回)
・被験者の行動や意識変化を確認するアンケートの実施

実施期間
2023年2月1日~9月30日
※ 被験者は6ヶ月間(7月末まで)のプログラムを実施後、夏~秋季に健康診断を受診

被験者
オリオンビール従業員 26名 

高校生が部活をやっていてよかったこと1位は「仲間や友だちができた・増えた」LINEリサーチ

 LINEリサーチは、日本全国の高校1年生~3年生の男女を対象に、高校生の部活に関する調査を実施し、その結果を発表した。調査結果の詳細はLINEリサーチの調査メディア「リサーチノート」で閲覧できる。
https://lineresearch-platform.blog.jp/archives/43512956.html 

高校生が入っている部活は?女子高生は文科系、男子高生は体育系が人気

 高校生に、学校で部活(クラブ活動)に入っているかを聞いた。入部している人にはいま入っている部活を、引退している人には所属していた部活を回答してもらった。

 全体では、「部活には入っていない(帰宅部)」の割合がもっとも高く、約2割という結果だった。入っている部活では、上位の割合に大きな差はなく横並びとなっていた。

 男女別にみると、女子高生では「吹奏楽」や「美術・イラスト」「軽音楽」「テニス(軟式・硬式)」「演劇」などが上位でどれも僅差となっていた。女子高生は上位5位のうち、4項目に文科系がランクインしている。
 男子高生では、「テニス(軟式・硬式)」「バスケットボール」「陸上」「サッカー」「バトミントン」が僅差で上位となった。他にも、「卓球」「バレーボール」「野球(軟式・硬式)」と体育系が続き、男子高生には体育系の部活が人気であることがうかがえる。
 また、その他の部活としては、「家庭科部」「ボランティア部」「囲碁将棋」なども複数回答がみられた。

部活をやっていてよかったこと1位は「仲間や友だちができた・増えた」

 部活に入っている高校生に、部活をやっていてよかったことを聞いたところ、全体1位は、6割台後半で「仲間や友だちができた・増えた」となった。2位の「思い出ができた」も6割弱の高い割合。3位以降は、「体力が付いた」「知識が増えた」「コミュニケーション力が身についた」「精神力が身についた」「趣味ができた」が3割台で続いた。

 男女別にみても、「仲間や友だちができた・増えた」が男女ともに1位という結果になった。続く2位も、男女ともに「思い出ができた」となった。体育系の部活に入っている割合が高かった男子高生では、3位に「体力が付いた」が続いた。

 学年別でみると、「思い出ができた」は男女ともに3年生で高い割合となった。「精神力が身についた」も3年生で割合が高く、男女ともに約4割。「目標を達成することができた」も3年生で高く、高3女子では3割だった。また、1年生では「趣味ができた」の割合が高く、特に高1男子では4割超となった。

高校生がしている習い事1位は「学習塾・家庭教師」、一方で6割強は「習い事はしていない」

 高校生は、学校の部活とは別でどのような習い事をしているのか。地域でのクラブ活動やチーム活動を含め、している習い事について聞いた。

 全体では、6割超の人が「習い事はしていない」と回答した。
 一方、している習い事の1位は、2割弱で「学習塾・家庭教師」。2位以降は、1割以下で「楽器系(ピアノ・ギター・バイオリンなど)」「英会話」「書道(習字)」が続いた。「学習塾・家庭教師」は、男女ともに1位で、もっとも高いのは高3女子で2割超だった。

【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2023年9月15日~2023年9月20日
有効回収数:1048サンプル

子供の将来の職業について保護者がもっとも気にかけるのは「好きなこと・得意なこと・資格が生かせる」「生成AIの発展」も視野に

 株式会社栄光(東京都千代田区、下田勝昭 代表取締役社長)が運営する進学塾・栄光ゼミナールが、2023年9月2日~9月12日に「小中高生の家庭の職業観に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。小学1年生~高校3年生の子供を持つ保護者2836人の有効回答を得ている。

 子供に将来就きたい職業があるかを聞いたところ、小学生保護者の68.2%、中学生保護者の46.1%、高校生保護者の56.1%が「ある」と回答した。

 次に、子供に将来就きたい職業があると回答した保護者に、その職業に就くために、子供が取り組んでいることや努力していることがあるかを聞くと、小学生保護者の65.9%、中学生保護者の67.2%、高校生保護者の85.6%が「取り組んでいることや努力していることがある」と回答し、年齢が上がるにつれて、割合が高まっている。特に高校生においては、将来の職業が小学生・中学生よりも具体的になり、その実現に向けて取り組んでいることがある割合も高くなると考えられる、と栄光は分析している。

 将来、子供が就く職業について、保護者として気にかけたいポイントについて、小学生・中学生・高校生の保護者ともにもっとも高かったのは「子どもの好きなこと・得意なこと・資格が生かせる」で、いずれも8割を超えた。そのほかには、「収入」「個人の働きやすさへの施策・取り組みが充実している」「安定していて長く続けられる」が高い傾向に。

 「グローバルに活躍できる」は、小学生保護者が最も高く、中学生保護者と比べて5.8ポイント高い。また、「生成AIやテクノロジーなどの進歩にとって代わられない」は、小学生10.6%、中学生9.5%、高校生7.5%となっており、こちらも小学生保護者が最も高かった。

 一方で、「有名企業かどうか」は小学生保護者1.0%、中学生保護者1.7%、高校生保護者1.3%となり、いずれも2割を割っている。

 生成AIの影響について、保護者自身の仕事や生活に与える影響と、子供の将来の職業選択に与える影響についても聞いている。保護者自身の仕事や生活に与える影響については、小学生・中学生・高校生保護者とも「そう思わない」が「そう思う」よりも多い傾向だった。しかし一方で、子供の将来の職業選択に与える影響については、小学生・中学生・高校生の保護者の50%以上が「そう思う」と回答した。特に、小学生保護者では64.9%にのぼり、約3分の2が、子供の将来の職業選択に生成AIが影響を与えると考えていることが明らかとなり、年齢が下がるにつれて、気にかけている傾向が見て取れる。この傾向が今後、どのように変化していくかも注視すべき点だろう。

<調査概要>
調査対象:栄光の教室に通う小学1年生~高校3年生の子供を持つ保護者
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年9月2日(土)~9月12日(火)
回答者数:2836名

不登校の保護者の心配は「勉強・進路」が1位 不登校の子どもが1番辛かったことは?

 株式会社成基が運営する不登校に関する情報提供メディア「ツナグバ」(https://www.shingaku-fs.jp/tsunaguba)は、不登校の経験を持つ方100名および子どもが不登校になった経験を持つ保護者の方200名を対象にアンケート調査を実施した。その結果を公表した。

調査方法|インターネット調査
調査期間|2023/7/21~2023/8/15
調査人数|不登校の経験を持つ方100名、不登校のお子さんを持った経験のある保護者の方200名

  • 不登校経験者が「不登校の間、1番辛かったこと」は?

 1位の「近所・友人関係」の中で多かった回答は「近隣からの好奇の目」や「クラスメイトからの視線」など、周囲の理解を得られないことによる辛さが多く挙げられた。

「孤独な時間」「周囲から取り残されている感じ」「親が無理やり学校へ行かせようとする」「学校の先生から毎日電話がかかってくる」などの回答も多かったですが、逆に「学校に行かなくていいので辛くなかった」「学校以外で勉強したり充実していたので平気だった」という回答もあり、学校以外での環境によって感じ方も異なることが分かる。

  • 保護者の心配事は「勉強・進路」が1位

 お子さんの勉強のことや進路について心配する声が多く「つい無理やり学校に行かせようとしてしまった」「子どもに勉強の話ばかりしてしまい、口をきいてくれなくなった」などの回答があった。

 お子さんと保護者の方の間で悩んでいることのギャップがあり、親子関係の軋轢が生まれているケースも少なくないように思える結果だ。

▼「不登校中に辛かったこと・保護者が心配だったこと」に関するアンケート調査

https://www.shingaku-fs.jp/tsunaguba/column/distress/questionnaire_futoukou_shinpai

探究学習で最も多い取り組み内容は「調べ学習」だが地域差あり、北海道・東北は「学校外の企業(地域・人)との連携」の割合が高い傾向に

 スタディプラス株式会社(東京・千代田区、廣瀬高志 代表取締役)のStudyplusトレンド研究所は、2023年8月28日(月)から8月30日(水)にかけて学習管理アプリ「Studyplus」上で全国の高校生を対象に、「総合的な探究の時間」に関するアンケート調査を実施、1,110名から回答を得た。この調査結果の完全版については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトで紹介している。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20230927

「総合的な探究の時間」に関するアンケート調査 トピックス

「総合的な探究の時間」で最も多い取り組み内容は「調べ学習」。
地域差も見られており、北海道・東北では「学校外の企業(地域・人)との連携」の割合が他地域と比較して高い。
探究学習に対する印象は、関東・中部・近畿では「やる意味がわからない」が4割超。
「学校外の企業(地域・人)との連携」の割合が高い北海道・東北では、具体的な探究内容の悩みに関連した回答の割合が高い傾向に。
探究学習が入試にも役立つと認知している割合は4割程度、探究学習を通して進路選択のヒントを得ることができたと回答した割合は2割。
ヒントが得られたと回答した高校生の理由は、「進路選択の役に立った」「専門分野を深く学べた」「将来の視野が広がった」が多い結果に。
探究学習を通して、約半数が「考える力」「自分の意見をまとめて伝える力」「調べる力」「発表する力」の成長を実感。また7割近い高校生が、探究学習は将来に活かせると回答。
探究学習のテーマ選びのヒントとして大学に期待することは、「課題発見方法のヒントを得たい」「大学の研究内容を知りたい」の意見が多く見られる。

◆本調査の概要
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(高校生)
回答者  : 1,110名
※ 高校1年生 :203名、高校2年生:426名、高校3年生:481名  
調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
調査時期 : 2023年8月28日〜8月30日

※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
※リリース内に記載している地域区分の内訳は、以下の通り。
 北海道・東北・・・北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県  
関東・・・埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県
 中部・・・静岡県、岐阜県、愛知県、富山県、石川県、福井県、長野県、新潟県  
 近畿・・・滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、大阪府、兵庫県、三重県  
 四国・中国・・・鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県  
 九州・沖縄・・・福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

■ 「総合的な探究の時間」の取り組み状況

【調査項目】
・ 「総合的な探究の時間」を受けていますか?

【回答】
・9割の高校生が、探究の時間があると回答。

【調査項目】
・「総合的な探究の時間」では、どのような取り組みをしていますか? ※複数選択可

【回答】
・最も多いのは「調べ学習」で8割超。いずれの地域でも高い結果に。
・北海道・東北では「学校外の企業(地域・人)との連携」「ポスターセッション」の割合が他地域と比較して高い。

【調査項目】
・「総合的な探究の時間」に対してどのような印象を抱いていますか? ※複数選択可

【回答】
・全体では「やる意味がわからない」が4割程度の一方で、「将来、必要な能力が身につく授業だと感じている」も3割程度。
・関東、中部、近畿では「やる意味がわからない」が4割超と、他地域と比較して高い割合。
・「学校外の企業(地域・人)との連携」「ポスターセッション」の割合が高い北海道・東北では、具体的な探究内容に関する悩みや、「よくわからないけどなんだか楽しい」の回答割合が高い。九州・沖縄も同様の傾向。

【調査項目】
・どのようなテーマで探究をしていますか? ※複数選択可

【回答】
・上位回答では、「SDGsに関するテーマ」「地域の課題解決」が多く3割超。

■ 探究学習と入試、将来との繋がりに関する認知状況

【調査項目】
・探究学習が入試にも役立つことを知っていますか?

【回答】
・入試に役立つことを知っている割合は4割程度。

【調査項目】
・探究学習を通して、進路選択のヒントを得ることが出来ましたか?

【回答】
・2割の高校生が、進路選択のヒントを得ることができたと回答。
・「ヒントを得ることができた」と回答した主な理由は以下の通り。
進路選択の役に立った(最も多かった理由)
「行きたい学部が明確になった、研究している分野の学科に進みたいと思った」
「より起業が身近なものとなり、実践的な学習のできる大学で商学を学びたい気持ちが強まりました。」
「地方問題について調べ、より具体的に私のしたいことがわかり、志望動機に繋げられる材料になった」

専門分野を深く学べた(2番目に多く見られた理由)
「自分の興味のある学問をしている大学の先生に探究の論文執筆のために話を聞きにいけて、雰囲気が分かった」
「情報学部系に興味があったため、探究でプログラミングを使用した研究をし、情報学部で行うことをイメージできた点」

将来の視野が広がった
「考える力を高めることができて、物事の共通点を見つける力や本質は何なのかと考える力がついた。そのおかげで、自分が将来やりたいことの本質に気づくことができるようになった。
「自分が達成したい研究テーマについて文献を見ていく中で様々な大学の論文を見て、多角的なアプローチの仕方があることを知り視野が広がった。また、その中でどの角度からアプローチしていくか考えることが進学したい学部を決めるきっかけとなった。」

【調査項目】
・探究学習を通して、どのような点で成長を感じることが出来ましたか? ※複数選択可

【回答】
・約半数が「考える力」「自分の意見をまとめて伝える力」「調べる力」「発表する力」で成長を感じたと回答。

【調査項目】
・探究学習で培ったものは将来に活かせると思いますか?

【回答】
・7割近い高校生が、将来に活かせると回答。
・「はい」の回答者で見られた主な理由の一部抜粋は以下の通り。
プレゼンのための資料作りや伝える力(発表する力)、論文を書く力が育った
グループで協力して一つのことを成し遂げることで、チームワークを大事にすることができたと思うから。
ネットの情報のみに頼らず文献などを参照し、そこに自分の考えを取り入れてまとめる力がついていると思うし、自分の考えを交えてまとめる力は将来必要だと思うから。
他者視点に立って、初めて分かる物の考え方や、捉え方を学ぶことが出来たから。
自分の興味を深堀できて大学のゼミへのイメージがわいたから。/将来研究したいことの序章的なことをやっているから
人と議論する能力は社会でも今求められていることだから。
・「いいえ」の回答者で見られた主な理由の一部抜粋は以下の通り。
やる意味が分かっていない
将来を意識せずにやりたいことをやったので、目指しているものと違う、つながるかわからない
やりたいこととずれていた
1人で出来ることをなぜ複数人で行うかわからない
中学のほうがレベルが高かった

【調査項目】
・自分で何かテーマを選ぶときのヒントとして、大学に期待することはありますか?

【回答】
・大きく2つの方向性で、以下のような回答が見られた。
課題発見方法のヒントを得たい
ある分野に対してなんの興味もない生徒が、「これって面白いな。もっと知りたいな。」と思えるようなその分野の入り口を提示してもらうことができれば良い。その入り口は初歩的なものであれば、初歩的であるほど良い(誰かから与えられて面白いと思うよりも、「自分が」発見したという感動こそが探究において大変大切であると思うからである。)
世の中の様々な分野の課題を提示すること。
大学生の論文は探究活動の良いお手本になると思うので、大学のサイトに簡単に論文を見られる場があればいいと思う。
テーマ決定のきっかけとなるような話題を沢山用意して欲しい。
解決して欲しい問題等を高校生に提示して欲しいです
大学の研究内容を知りたい
大学が現在研究していること
自分の興味分野、調べたいことと同じことをテーマにして研究していらっしゃる先生がいること。
興味のある分野の専門書や知識を持っている人との交流
研究室訪問をもっと活発に行いたい
教授との意見交換

ツナグバ調査 不登校の間、日中は何をして過ごしている?約2人に1人が不登校中の趣味にしているものとは?

 株式会社成基が運営する不登校に関する情報提供メディア「ツナグバ」(https://www.shingaku-fs.jp/tsunaguba)は、不登校の経験を持つ296名を対象にアンケート調査を実施し、その結果を公表した。
調査方法|インターネット調査
調査期間|2023/7/21~2023/8/2
調査人数|不登校の経験を持つ方296名

■登校していない間は日中、何をして過ごしている?

 最も回答が多かった「趣味や遊び」の内容については後述しますが、その他の回答には「フリースクールや適応指導教室に通っている」「家事をしている」などの回答があり、学校以外のルーティンワークが成立している方が多い印象を受けた。

 一方で「何もしない」という回答が2番目に多く「何かしたいが不安で何もする気になれない」「誰とも関わることがないのは辛い」といった声も見られた。学校や保護者以外の、周囲のサポートの必要性を感じる結果だ。

■不登校の期間、約45%が「ゲーム・スマホ」を趣味に。

「ゲーム」「スマホ」が1位・2位となり、2つの回答を合わせるとおよそ2人に1人が回答している結果となった。
 不登校関連の保護者の悩みの中で、子どものゲームやネット依存に関するものは多いですが、自宅にいる時間が長いためにゲームやスマホへの依存率が高くなる傾向がある。

「やることがなくずっとゲームや動画を見ている」「他にやることがなくなり、ダラダラSNSを見ている」などの回答が多く、生活が代わり映えせず、他に興味を持てることを見つけられないことが原因の一つにあるのではないかと推察される。

■登校していない間、外出や友人と会う頻度はどれくらい?

 7割超が、登校しない間「週に一度以下しか外出しない」と回答し、同じく7割の人が「友人と会うことがない」と回答した。回答者ごとにみると、外出や友人と会う頻度が低い人ほど、ネット・ゲームを趣味にして過ごしていることが多い傾向にあった。

 反対に、外出の頻度が高い人や友人に頻繁に会う人は「スポーツ」「テレビ番組」「読書や漫画」といったコンテンツを趣味としている人が多くいた。「友達と一緒にサッカーをしている」「紹介された漫画にはまっている」という回答から、ネットやゲームだけに依存しないためには、周囲との関わりを持つことで興味を広げるためのサポートが必要であると言えそうだ。

▼ツナグバ調査|不登校になったお子さんの日中の過ごし方に関するアンケート
https://www.shingaku-fs.jp/tsunaguba/column/about_truancy/questionnaire_futoukou_sugoshikata