「集客」「人材」「運営」の3分野で課題が顕在化
全国の学習塾経営者が加盟するボランタリーチェーン「塾エイド」(運営:株式会社インサイト・ジャパン、代表取締役社長 鴨志田順)は、塾運営の課題を把握するため実施した「塾運営に関するお悩みアンケート」の全文を公開した。調査は2025年10月にWEB方式で行われ、全国59名の塾経営者が回答した。
■変化する教育環境、複雑化する塾の課題
少子化や教育ニーズの多様化などにより、集客や講師確保、経営の安定化といった課題は複雑化している。塾エイドには日々、経営者から多様な相談が寄せられており、今回の調査は現場の実態を数値として可視化する目的で実施した。
■【集客】問合せの伸び悩みが6割 効果検証できていない塾が7割超
集客分野では、多くの塾が厳しい状況に直面している。
- 「問合せ数が伸び悩んでいる」……66.1%
- 「販促の効果検証ができていない」……74.6%
- 「競合塾との差別化ができていない」……33.9%
現在力を入れている施策は「ポスティング」「紹介」「校門前配布」が上位。一方、今後取り組みたい施策では「口コミ」「LINE」「YouTube」など、SNS・動画施策への関心が高まっている。
■【人材】講師の採用難が4割 評価制度の曖昧さも課題
採用・育成に関する課題では、次の項目が上位を占めた。
- 「講師への評価処遇制度が曖昧」……39.0%
- 「授業・面談の質にばらつき」……37.3%
- 「講師採用が難航」……35.6%
一方、事務スタッフの採用難については「困っていない」とする回答が多数派となった。
■【運営】“5年後が描けない”が最多 バックオフィスの煩雑化も
運営面では将来への不透明感が顕著となった。
- 「5年後の経営ビジョンが描けていない」……62.7%
- 「アンケート活用ができていない」……32.2%
- 「バックオフィス業務が煩雑化」……28.8%
生徒・保護者満足度の低下については「感じていない」塾が多数を占めた。
■塾エイド、情報集約と仕入れ支援で経営をサポート
塾エイドは、教育現場が本来注力すべき「指導」に集中できる環境づくりを目的に、情報発信やセミナー、会員制コミュニティ「JUKU Plus!」などを展開している。今回の調査結果は、各種サービスの開発や課題解決のための取り組みに反映される。
直近では「AI活用」「学習環境」「業界課題」をテーマに専門家を招いた「塾エイドフォーラム2025」を開催。アーカイブを含む各種セミナー情報は公式HPから閲覧できる。