Category: 塾ニュース|大学

2014年設立の総合大学「ミネルバスクールズ at KGI」

サンフランシスコで2014年に設立された総合大学が「ミネルバスクールズ at KGI」、初年度の入学生がたった28人の新設大学。創設者のベン・ネルソンはシリコンバレーで企業経営に携わり、産業界が求める人材と有名大学卒業生の間の適性ギャップや高額な学費に疑問を感じてミネルバの立ち上げを決意した。ハーバードやスタンフォードなどの名門大学から次々と優秀な教授がカリキュラム策定や学生指導に参加、背後に控えるベンチャーキャピタル(VC)の存在が知名度を押し上げる。

古くはイーベイ、最近ではツイッターなど名だたるIT(情報技術)企業の創業期を支えたVC、ベンチマーク・キャピタルがミネルバに12年に2500万ドル(約30億円)を出資。このため、同校は学校でありながら将来性有望なベンチャー企業のように語られる。

東京都市大、「二子玉川ライズ」に新キャンパス

東京都市大学(東京・世田谷)は6月1日、東京急行電鉄の二子玉川駅に隣接する「二子玉川ライズ」内に新たなキャンパスを開く。新キャンパスは「二子玉川夢キャンパス」で、ライズのオフィス棟8階に設ける。広さは約570平方メートルで、開館時間は午前10時~午後7時(土日・祝日は午後4時)。学生がグループ学習や研究成果の発表などに使うほか、サークル活動用のスペースも用意する。地元住民を対象にした科学体験教室などのイベントも実施。情報発信拠点にも位置付け、同大の知名度向上につなげる。

明大の「入ってみたくなる図書館」

明治大学和泉キャンパス(東京・杉並)和泉図書館のコンセプトは「入ってみたくなる図書館」だ。多くの学生が集まるのは、読書以外の目的でも利用できる仕掛けが充実しているからだ。2階の「コミュニケーションラウンジ」は通常の閲覧室とはドアで隔てられており、普通に会話できる。14年度の年間入館者数は80万人超と、建て替え前の約1.6倍に。1、7月と入学試験期間中以外は、登録すれば20歳以上の杉並、世田谷区民も利用できる。

宇都宮大に新学部「地域デザイン科学部」

宇都宮大は4月22日、2016年4月の設置を目指し文部科学省に申請している「地域デザイン科学部」のカリキュラムや入試の概要を発表した。新学部には「コミュニティデザイン」「建築都市デザイン」「社会基盤デザイン」の3学科を設ける。入試は、センター試験と2次試験を課す一般入試のほか、3学科とも、自己推薦や面接などで総合的に評価するAO入試などを実施する。8月末に設置が認可されれば、10月からAO入試を行う。いずれの学科も、まちづくりに貢献できる人材育成を目指す。

九工大にインタラクティブ教育棟

九州工業大学の戸畑キャンパス(北九州市戸畑区仙水町)に4月、未来型インタラクティブ教育棟と、国際研修館が開所した。教育棟は3階建てで、遠隔講義システムを備えたグループワーク教室や、デザイン工房などがある。専任教員が常駐し、授業でも使われる。国際研修館は宿泊施設と研修室を備えている。宿泊施設は、3人1組で生活し、それぞれの個室や、共用のトイレ、シャワー、キッチンがある。個室は42室で、女子専用フロアもある。入居は原則1年間で、1年間の延長も可能。

千葉大16年度から6学期制

千葉大(千葉市稲毛区)は4月22日、2016年4月から1学期を2カ月程度とし、1年を6学期に分ける「ターム制」を全学で導入することを明らかにした。ターム制では夏休み(8、9月)や春休み(2、3月)の期間にも学期を設け、集中講義のほか、留学生の受け入れプログラムを行うという。同大によると、ターム制の導入で留学生の受け入れを促すほか、日本人学生も海外の大学のサマースクールに参加しやすくなるなどの効果があるという。

東京医科歯科大スポーツサイエンス機構

2014年10月、東京医科歯科大学が設けたスポーツの科学研究に取り組むスポーツサイエンス機構。ケガの治療・リハビリから、競技能力向上のためのトレーニング法まで、スポーツ選手をトータルにケアするための研究に取り組む。機構は2つのセンターから成り立つ。1つはスポーツにかかわる治療やリハビリなどを担う「スポーツ医歯学診療センター」。もう1つは現役選手らの目線から効果的なトレーニングプログラム開発を目指す「スポーツサイエンスセンター」で、こちらには室伏広治ら外部人材を積極的に招いた。

海藻添加した中華麺  東洋大

東洋大学は神奈川県水産技術センター、製麺会社の麻生(神奈川県平塚市)と共同で、海藻のアカモクとワカメの茎を添加した麺「花まつも麺」を開発した。塩分排出効果のある中華麺で、5月をメドに社員食堂などで提供する業務用製品として商品化する予定だ。 花まつも麺という名前は、実験にあたった東洋大の学生らが付けた。花まつもは能登半島でのアカモクの異名で、太平洋側と違い、アカモクを多く食用する日本海側の美しい呼び名にちなんだという。

授業料のクレジット決済 早稲田大、留学生向け導入

早稲田大学は2015年度に、留学生を対象に授業料のクレジットカード決済を導入した。留学生の利便性向上や大学の事務処理の効率化につなげる。受験料や入学金の納付でクレジット決済を利用できる大学はあるが、授業料への導入は珍しいという。収納代行システムのオプト・ジャパン(東京・新宿)が開発したシステムを導入する。対応するカードは「VISA」「マスターカード」の2種類。留学生が携帯電話やパソコンなどでインターネットの専用サイトに接続し、決済する。一般学生は対象外。

朝食の習慣を 各大学で取り組みが始まる

大阪大学は4月9日から、豊中キャンパス(豊中市)の学生食堂で無料朝食を始める。ケロッグと連携し、同社製品のシリアルと果物、乳製品などのセットを提供。今月末までの平日午前8~10時に、1日200食を学生に無料で提供。実際は300円ほどかかるが、ケロッグがシリアルを寄付したほか、残りの費用は保護者や卒業生の寄付による基金から約100万円を充てた。学食で朝食を無料または100円で提供するサービスは関西では、1~2年前から立命館大など私立を中心に広がった。
東京経済大(国分寺市)では8日、「100円朝食」がスタートした。大学の父母の会が補助し、昨年度、期間限定で提供。今年度は土日曜を除く授業日に100食限定で実施することになった。この日のメインのおかずはシューマイにキャベツを添え、ご飯に豚汁、それに切り干し大根やひじき煮、ホウレン草のごまあえなどから選べる小鉢が二つ。メインのおかずは日替わりで、サワラの西京焼きやサケの塩焼き、から揚げ、コロッケ、肉団子などが並ぶ。都内では駒沢大や明治大で今年度も100円朝食をする予定だ。