Category: 塾ニュース|大学

私大、経費増で 学生1人あたり1.8万円 増

日本私立学校振興・共済事業団(東京)が、今春の消費増税の影響で、全国の私立大学が支出する経費が年間367億円増えるとの試算をまとめた。全国の592大学の2011年度決算を分析。全大学の支出総額3兆2130億円のうち、消費税が課税される科目の経費について増税の前後を比較。研究機材などを整備する「教育研究経費支出」が197億円、「管理経費支出」が55億円、「施設・設備関係支出」が115億円増えることが分かった。大学にとって、学生1人あたり同1.8万円の経費増となる計算。

香川大  農学部開発のワイン 渋みが少なく人気

香川大学の開発した赤ワイン「ソヴァジョーヌ・サヴルーズ」は、抗酸化作用があるとされるポリフェノールを通常のワインに比べて2~3倍多く含む。渋みが少なく、日ごろあまりワインを飲まない人々の間で人気が高まっている。原料のブドウは農学部付属農場が開発したオリジナル品種「香大農R―1」を使用する。720ミリリットル入りで2160円。県内の百貨店やスーパー、香川大の生協などで販売する。現在の生産量は年7000本程度だが、順次増産する計画だ。

宮崎大産業動物防疫リサーチセンター

宮崎大学産業動物防疫リサーチセンター(宮崎市)は2011年10月、国内での感染防止や防疫技術の研究、防疫人材の育成を目的に設立された。センター設立のきっかけは10年4月に宮崎県内で発生した口蹄疫。30万頭近い牛や豚が殺処分され、同県の畜産業は大きなダメージを受けた。感染症を防ぐことは県内への貢献だけでなく、日本の食糧供給にも重要な課題だ。鳥インフルエンザや豚流行性下痢(PED)などの家畜伝染病が国内で相次いで発生している中、国際的な拠点としても存在感を高めている。

信州大 、AOKIとスーツ開発

信州大学繊維学部(長野県上田市)は、紳士服メーカーのAOKIと共同で着心地の良さを追求した「プレミアムライトスーツ」を開発、今年4月に発売した。繊維学部の西松豊典教授の研究室は、人間が身につけたときに快適さを感じる繊維製品を研究している。2002年以降、AOKIと15の商品を共同で開発してきた。新商品は薄い肩パッドや軽い素材を採用し、一般的な春夏スーツに比べて17%軽く、AOKIのスーツの中では最も軽い。夏場でもスーツを着るビジネスマンの需要を見込む。

北大が「国際食資源学院」を設立

北海道大学は大学院「国際食資源学院」を、2017年度にも設立する方針を決めた。約30人の教員の半数は海外の大学から招請する。16年度中に文部科学省の審議会の認可を受け、1学年約30人前後の大学院生を募集する。5年制の新大学院は、食資源や水資源、食の安全について総合的に理解できる人材を育成する。授業は英語で行い、研究者に加え、国際機関や多国籍企業で活躍できる実務家の養成を目指す。食や環境を巡る国際情勢などを学んだ後、世界各地の農業現場や大学などで半年から1年間の実習・研究を行う。

京大、学びを共有出来るラーニング・コモンズを設置

京都大は学生同士が課題を討論したり、教員の指導を受けたりできる共同学習スペース「ラーニング・コモンズ(学びの共有の場)」を付属図書館1階に整備した。京都府内では同志社、立命館、京都産業各大学などが開設。京大のラーニング・コモンズは455平方メートルで、約100人が同時に利用できる。

同志社、医学部申請を見送り

学校法人同志社(京都市)は22日、医学部の設置について、5月に締め切られる文部科学省への申請を見送ると発表した。文科省が昨年、東北地方の大学1校に限り、医学部の設置を認める方針を示したのに対し、東北での医学部開設も視野に、学生・教員の確保や、付属病院経営の課題などを検討し、「現段階では困難」と判断。

大和大学が開学

4年制大学「大和(やまと)大学」が大阪府吹田市片山町に開学し、初めての入学式が4月12日に行われた。教育、保健医療の2学部3学科の学生と保護者らが参加した。式典では、田野瀬良太郎学長が「みなさんを迎え、感慨もひとしお。日本を代表する一大総合大学を目指したい」とあいさつ。各学部の学生の代表者が「教員になるため、勉強に精進したい」「1期生としての誇りを持ちながら努力する」などと宣誓した。

同志社大で「飲酒文化」授業

同志社大学今出川キャンパス(上京区)で、「飲酒文化」について学ぶユニークな授業が、11日から始まる。1年間開講する正規科目で、単位も取得可能。農学部などで食品としての酒を研究することはあるが、文化的な側面について通年で授業するのは珍しい。担当するのは、中京区の日本酒バー「あさくら」店主の朝倉康仁さん(38)で、講義名は「飲酒文化概論 日本酒(清酒)を中心に」。学生が主体的に課題解決に取り組む「プロジェクト科目」として開講する。

「池袋スマートマップ」ブックカバーで池袋案内 立教大

スマートフォンで情報を読み取るブックカバーが10日、東京・池袋周辺の書店で配布された。立教大学のゼミ生の企画に大日本印刷が協力。学生お薦めの飲食店などを表示したブックカバーにチップを埋め込み、スマホをかざすとより詳細な内容を端末で読めるようにした。池袋周辺の街歩きなどにつなげる。チップを埋め込んだブックカバーは当初5千部を池袋周辺の書店4店で無料配布。カバーの表面にはJR池袋駅周辺の地図と、飲食店や観光スポットの位置関係を印刷した。

●協力書店(ブックカバーの配布およびポスターの掲載)
三省堂書店 池袋店(東京都豊島区南池袋 1-28-1 西武池袋本店 9階南)
ジュンク堂書店 池袋本店(東京都豊島区南池袋 2-15-5)
芳林堂書店 コミックプラザ店(東京都豊島区西池袋 1-18-2 藤久ビル 西1号館B1)
リブロ 池袋本店(東京都豊島区南池袋 1-28-1 西武池袋本店 書籍館・別館)

スマホで飲食店などの情報を読み取れる。