インバウンド留学生の急増に対応、入学前後の日本語教育で円滑な学修導入を支援
河合塾グループのKEIアドバンス(本社:東京都千代田区)は2月4日、国内大学を対象とした「アカデミック日本語教育プログラム」を開発し、2026年4月入学生向けから提供を開始すると発表した。インバウンド留学生の増加に伴い顕在化している日本語能力のばらつきに対応し、入学前後に体系的な日本語教育を行うことで、大学での学修や学生生活への円滑な移行を支援する。
コロナ禍収束後、日本の高等教育機関に在籍するインバウンド留学生は急増しており、2024年5月時点で22万9千人と過去最多を更新した。一方で、留学生の日本語力には大きな差があり、大学での学習に必要とされる「アカデミック日本語」の不足が、授業運営や学生支援の新たな課題となっている。KEIアドバンスによる大学へのヒアリングでも、「入学時点の日本語力の差が大きい」「日本語補習に時間を取られ、専門教育に十分な時間を割けない」といった声が多く寄せられているという。
こうした背景を踏まえ、同社が開発したプログラムは、入学前後(主に3月以降)に実施する日本語教育を想定し、「eラーニング教材」と「オンラインライブ授業」の2形態を用意。eラーニング教材は、早稲田大学発スタートアップの空間概念研究所と共同開発し、中国語・英語での学習にも対応する。オンライン授業では、大学の授業や学生生活を想定した場面別ロールプレイを取り入れ、各大学のニーズに応じたカスタマイズも可能とした。
いずれのプログラムも、留学生が訪日前から海外の自宅で受講できる点が特長で、入学までに一定水準のアカデミック日本語を身につけることで、授業理解やキャンパスライフへの適応を促す。対象は日本語能力試験N1~N5レベルの留学生で、大学・短期大学の国際センターや学生課などでの導入を想定している。
KEIアドバンスは「留学生の日本語力向上と大学教育の円滑なスタートを支援することで、大学側の教育負担軽減にもつなげたい」としており、今後もインバウンド留学の拡大を見据えた教育支援サービスの拡充を進める考えだ。




