Category: バックナンバー

月刊私塾界2023年3月号(通巻503号)

巻頭言

「合格おめでとう」の声に沸き立っていることと思う。
 新年度生募集も順調と推察する。
 最近ふと50年余り前のことを思い出し、少し調べた。それは、当時の世界的シンクタンク「ローマ・クラブ」から出された、或る報告書である。題して「成長の限界」(1972)。人類の未来に関して、次のように書かれている。「人類が、このまま成長を続けていけば、人口爆発、食糧危機、資源枯渇、エネルギー不足、環境破壊などの『地球規模の諸問題』によって、100年以内に、経済の成長は限界に達し、突然の制御不能な人口減少が生じるだろう」と。
 それから幾星霜。これら人類が抱えた課題は、解決の方向に向かっているだろうか。否、それどころか悪化の一途を辿っているようにさえ見える。
 では、人類は何もせず、手を拱いていたのだろうか。これも、否である。様々な改善策を採ってきた。多大な努力も払ってきた。しかし、どれ一つとして、解消する方向に進んでいる、とは言い難い。
 何故か。田坂広志多摩大学名誉教授は、「知の変革」が進まなかったからだ、と述べる。知のパラダイムシフトができなかったのである。
 学習塾の世界ではどうだろか。生徒の学力を、必ず上げることができるようになっただろうか。生徒募集は、常に上手くいくようになっただろうか。これら学習塾の根本的な課題は、何一つ解決する方向にないようにみえる。
 ここにも「知の変革」が必要である。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 明修塾+KEC Miriz 明修塾が小学生を集客できた理由「プロクラ」でプログラミングコースを提供  入試対策の可能性
  • 8 CatchUp2 郡山俊英スクール+スタディサプリ 高校生部門をスタディサプリで指導する郡山俊英スクール そのユニークな取り組みとは
  • 10 CatchUp3 株式会社木谷心館 新体制になったことで生徒の演習量も増え 社員同士のつながりも強化
  • 12 CatchUp4 株式会社ナガセ 東進が推進する情報教育
  • 14 CatchUp5 一般社団法人教育アライアンスネットワーク(NEA) 今年のNEAの展望 一塾ではできないことを共創する
  • 16 CathcUp6 株式会社明光ネットワークジャパン+株式会社サインウェーブ 英語の成績が悪くてもスピーキング力を高められるELST®
  • 22 挑む大学 北海道大学 北海道が抱える課題に挑み 大学としての経営力を高める
  • 28 HOT TOPICS ①【特別連載】これからの教育業界では学力の定義が大きく変わる(後編)
  • 32 挑む私学 京華中学・高等学校 好きなことに熱中できるのが男子校の醍醐味
  • 35 目次・巻頭言
  • 36 NEWS ARCHIVES
  • 64 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 65 【特集】株式公開企業塾2023年2・3月期 第3四半期決算を読む
  • 80 HOT TOPICS ② 注目の幼児教育「ハイスコープ・カリキュラム」に迫る
  • 86 TOP LEADER Interview 学習塾の存在価値を高めるために 公益社団法人 全国学習塾協会
  • 96 企業研究(123) 株式会社エジソンクラブ
  • 99 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(349)
  • 100 疾風の如く(164) スタディクラブ study-clubworks(埼玉県)代表 岡元 真人 さん
  • 102 For Whom the 塾 Tolls(22)
  • 104 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(118)
  • 106 白書界隈徘徊話(96)
  • 108 自ら動き出すチームにする方法(102) 中谷彰宏
  • 110 塾の家計簿(70)
  • 112 シン・ジュクジン(16)
  • 113 芸術見聞録(116)
  • 114 わが子、就学中(24)
  • 115 塾長の机
  • 116 為田裕行の「教育ICT行」(96)
  • 117 10¹⁵ PETA(23)
  • 118 1981(47)
  • 119 Opinion from School(45)
  • 120 林明夫の「歩きながら考える」(211)
  • 122 新・授業改革を目指して(131) 石川幸夫
  • 124 私塾界インサイト(60)
  • 128 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(16)
  • 130 咲かせよ桜(97) 小林哲夫
  • 134 論点2023(4) 大切なリードナーチャリング
  • 138 編集後記
  • 140 Book Review
  • 142 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2023年2月号(通巻502号)

 長野県善光寺平にある小さな町、小布施をご存じだろうか。訪れた人は誰でも、他の町との違いに気付く。何故か。
 筆者は二十数年前、初めて訪ねた。目的は、小布施ワイナリーを訪問することだったので、町づくりのことを全く知らなかった。にもかかわらず、町を散策していて、不思議な居心地の良さを感じ、佇まいを堪能していた。伝統的町並みを保存している場所は、全国に沢山ある。何か所も、何度も行ったことがある。その中には観光地として名声が轟いている町もあった。だが、小布施はそれらの場所とは全く異なる雰囲気を醸し出していた。その時は、「修景事業」(景観を修復する)のことなど何も知らなかったというのに。
 小布施の町づくりは、理念が明確だ。例えば「住民主体のまちづくり」「外はみんなのもの、内は自分たちのもの」。簡単なようで、実践することは難しい。更にその理念を具現化する論理が構築され、技術やノウハウを獲得する努力を町全体で行ってきた。1981年に始まる長年の積み重ねの成果だ。
 皆さんの学習塾にも経営理念、教育理念があると思う。日々の授業はそれと繋がっているだろうか。教育理念からカリキュラムが導かれ、そのカリキュラムをベースにシラバスが作成されているだろうか。教育理念から非常勤講師の教え方まで、一貫した論理があるだろうか。そしてそれらが不断の努力で、しかも全員で、日々ブラッシュ・アップされているだろうか。独自性、信頼性はここから生まれるものと考える。 

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社マイスタディ 入試問題対策を4月から「動画でわかる中3の4月から始める高校入試問題集」が広げる 入試対策の可能性
  • 8 CatchUp2 一般社団法人教育アライアンスネットワーク(NEA) NEAの新代表理事が語る教育サービスの展望と未来
  • 12 HOT TOPICS ①【特別連載】これからの教育業界では学力の定義が大きく変わる(前編)
  • 16 挑む私学 神戸龍谷中学校・高等学校 創立100周年を迎えた神戸龍谷、2023年度より新コース制を導入
  • 19 目次・巻頭言
  • 20 NEWS ARCHIVES
  • 49 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 50 【特集】『学習塾白書2022』を読む
  • 68 TOP LEADER Interview
  • 78  HOT TOPICS② ニュース作文コンクール受賞者東京の部表彰式 2022
  • 83 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(348)
  • 84 疾風の如く(163) まなびコーチング(東京都) 代表 長尾 圭 さん
  • 86 For Whom the 塾 Tolls(21)
  • 88 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(117)
  • 90 白書界隈徘徊話(95)
  • 92 自ら動き出すチームにする方法(101) 中谷彰宏
  • 94 塾の家計簿(69)
  • 96 シン・ジュクジン(15)
  • 97 芸術見聞録(115)
  • 98 わが子、就学中(23)
  • 99 塾長の机
  • 100 為田裕行の「教育ICT行」(95)
  • 101 10¹⁵ PETA(22)
  • 102 1981(46)
  • 103 Opinion from School(44)
  • 104 林明夫の「歩きながら考える」(210)
  • 106 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(47)
  • 108 私塾界インサイト(59)
  • 112 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(15)
  • 114 咲かせよ桜(96) 小林哲夫
  • 118 論点2023(3) LTVとは
  • 122 編集後記
  • 124 Book Review
  • 126 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2023年1月号(通巻501号)

巻頭言

謹賀新年

「巨人の肩の上に乗る」という比喩をご存知だろうか。

先人たちが積み重ねてきた知見を利用して知的進歩を遂げることを指す。

 経営もそうだ。人類が営々と積み上げてきた叡智を利用しない手はない。

 人間の寿命が5000年もあるのであれば、一人がゼロから積み上げることができるかもしれない。しかし、残念ながら僅か100年以下でしかない。

 勿論学習塾の経営も同様である。経営理論を学ぶ必要がある。

 更に複雑化した世界では、分野を狭い範囲に絞り、専門化された知見を身につけるだけでは、解決が難しい課題が多くなっている。

 例えばアマゾン。創業者のジェフ・ベゾスは、物流と倉庫の生産性を向上させるために、トヨタ自動車のものづくりの仕組みを研究した「リーン生産システム」の手法を導入した。このアイデアを「リーン・シンキング」という本から学んだ。

 自分たちのビジネスは小売業であると思い込まずに、製造業のアイデアも取り入れることで、効率的な配送の仕組みを実現させた。

 経営学者のドラッカーは、経営は「リベラルアーツ(教養)」であると考え、歴史、社会学、心理学、哲学、文化、宗教などから得られる学際的な教訓を、経営のアドバイスに生かした。

 知識の幅を広げ、教養を深める最良の手段の一つが読書である。

 1年の計は元旦にあり。 読書の年にしよう。

(如己 一)

目次

  • 16 CatchUp1 合同会社CROP 塾にしかできない放課後等デイサービス「クラップ」
  • 18 CatchUp2 STUDY PLACE翔智塾 保護者も安心!LINE WORKSのログ管理機能でトラブルを未然に防止
  • 20 CatchUp3 AIC鷗州グループ 高い学習効果が得られるAI搭載の英語学習システム「マグニラーン」
  • 22 CatcUp4 株式会社アイトップ 東進のコンテンツを活かし切ってさらなる合格者を
  • 26 HOT TOPICS 教育業界が〈卯年〉に飛躍するために必要なこととは?
  • 32 挑む私学 早稲田摂陵中学校・高等学校 「Wコース」の設置によって早大との連携をさらに深める早稲田摂陵
  • 35 目次・巻頭言
  • 36 NEWS ARCHIVES
  • 64 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 65 【特集】 編集部が選んだ 2022年重大ニュース 注目のキーワード2023
  • 78 新春 ─上場記念─スペシャルインタビュー 個人塾からスタートした「Comiru」の軌跡
  • 82 Moonshot Review 塾市場 2 倍計画は動き出している ~攻めの DX を実現するための基幹 / 校務システム刷新の必要性
  • 84 TOP LEADER Interview  100年の経験とノウハウを活かし、  駿台ならではの新たな領域を開拓。 学校法人駿河台学園
  • 96 教育サービス業界 企業研究(122) ラクスル株式会社
  • 99 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(347)
  • 100 疾風の如く(162) 株式会社 プラウ プラウ経験型教育塾 塾長 北山 耕平さん
  • 102 For Whom the 塾 Tolls(20)
  • 104 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(116)
  • 106 白書界隈徘徊話(94) 西村克之
  • 108 自ら動き出すチームにする方法(100) 中谷彰宏
  • 110 塾の家計簿(68)
  • 112 シン・ジュクジン(14)
  • 113 芸術見聞録(114)
  • 114 わが子、就学中(22)
  • 115 為田裕行の「教育ICT行」(94)
  • 116 塾長の机
  • 118 1981(45)
  • 119 Opinion from School(43)
  • 120 林明夫の「歩きながら考える」(209)
  • 122 新・授業改革を目指して(130) 石川幸夫
  • 124 私塾界インサイト(58)
  • 128 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(14)
  • 130 咲かせよ桜(95) 小林哲夫
  • 134 論点2023(1) リベラルアーツとは
  • 138 編集後記
  • 140 Book Review
  • 142 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年12月号(通巻500号)

巻頭言

 はや師走。
 正に光陰矢の如し、である。
 この季節になると前記のことわざが口をつく。他の季節にそれを耳にすることは、まず無い。
 何故か?
 年の瀬を迎えると、この1年を振り返り、それを元に来年の希望を抱くからではないだろうか。
 貴塾は次年度に向けどのような新たな施策を練っているのであろうか。
 変化が早いこの時代、前年度と同様のことを行なっていては、それは退歩になる。講座、教材、カリキュラム、指導方法などは如何であろうか。
 他業種を見渡して欲しい。どの業界、どの企業も常に新製品、新商品を市場に投入し続けている。
 学習塾業界も決して例外ではない。学習指導要領は変化し続けている。英語4技能、プログラミング、そして情報などに対し対応できているであろうか。
 また、新型コロナウイルス禍により人々の生活様式や行動態様は変わってきている。
 生徒、保護者のウォンツやニーズに応え続けなければならない。そのためには彼ら・彼女らが発するそれらに対し、常に耳を澄ませている必要がある。それなくしてしては市場に取り残されてしまう。
 企業は変化対応業といわれる所以である。
 コロナ禍も第8派に見舞われている。ゆめゆめ対策に怠りは無いと推察するが、十分注意し、また健康に留意し、冬期行事を無事成功させていただきたい。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社英俊社+株式会社成学社 膨大な過去問のデータベースから教材化 「KAWASEMI」は問題集作成のセオリーを変えた
  • 8 CatchUp2 株式会社インフィニットマインド 読解力を鍛える『読む蔵』が低学年版を来春リリース
  • 10 CatchUp3 株式会社むぎ進学教室 東進本部の運営モデルを実践することで様々な分野が改善
  • 12 CatcUp4 株式会社やる気スイッチグループ やる気スイッチグループが大切にしてきた「自分力」とは
  • 14 CatchUp5 志学会 課題先進地域で最新鋭の教育ICTを利活用
  • 16 Moonshot Review 塾市場 2 倍計画は動き出している ── デジタルで実現される新たな事業モデル
  • 22 HOT TOPICS① 小学校の英語教育はICTとデータ活用で変わる
  • 24 HOT TOPICS② 京進、日本初の海外大学進学準備校開校により、 グローバル人材育成を加速
  • 26 HOT TOPICS③ 【緊急提言】今、教育関係者に求められる意識改革とは?  2030年 これだけ変わる教育業界〈後編〉
  • 36 挑む私学 西大和学園中学校・高等学校 東大合格者急増中の西大和学園がさらなる高みへ
  • 39 目次・巻頭言
  • 40 NEWS ARCHIVES
  • 68 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 69 【特集①】 株式公開企業塾 2023年2・3月期  第2四半期(2Q)決算を読む 
  • 78 【特集②】塾長の銘
  • 84 〈特別企画〉通巻500号記念 特別インタビュー 株式会社開倫塾 代表取締役 林明夫 氏
  • 88 Special Report  3年ぶりに開催されたウイングネットセミナー  テーマは「子どもの力を育てる~現場力の育成~」
  • 92 教育サービス業界 企業研究(121) ワークスモバイルジャパン株式会社
  • 95 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(346)
  • 96 疾風の如く(161) 尋真塾 塾長 池上 眞さん
  • 98 For Whom the 塾 Tolls(19)
  • 100 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(115)
  • 102 白書界隈徘徊話(93) 西村克之
  • 104 自ら動き出すチームにする方法(99) 中谷彰宏
  • 106 塾の家計簿(67)
  • 108 シン・ジュクジン(13)
  • 109 芸術見聞録(113)
  • 110 わが子、就学中(21)
  • 111 塾長の机
  • 112 為田裕行の「教育ICT行」(93)
  • 113 10¹⁵ PETA(21)
  • 114 1981(44)
  • 115 Opinion from School(42)
  • 116 林明夫の「歩きながら考える」(208)
  • 118 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(46)
  • 120 私塾界インサイト(57)
  • 124 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(13)
  • 126 咲かせよ桜(94) 小林哲夫
  • 130 論点2022(12) 遠隔授業
  • 132 編集後記
  • 134 Book Review
  • 136 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年11月号(通巻499号)

巻頭言

 2年半程前のことである。
 新型コロナウイルス感染症対策として、多くの学習塾がオンライン授業を導入して数カ月が経過した頃のことだ。
 生徒や保護者にリアルでの授業かオンラインでのそれを選択していただくこととした。通塾の負担や感染症への不安解消から、オンライン授業を選ぶものと思っていたが、実際には殆どの家庭がリアルでの授業を選択した。
 非常に不思議に感じたとともに違和感を抱いた。
 最近になり、その疑問への解答がわかった。
 東北大学加齢医学研究所の川島隆太所長曰く、コミュニケーションが深まってお互いを理解し、共感するようになると、脳のある部分の活動が同期する現象が起きる。
 対面で会話をしているときには話が盛り上がるとどんどん同期が高まっていくのに対して、オンラインの場合には、会話は続いているのに、全く同期しないという。
 なるほど、経験的にこのことを理解していたため、リアル(対面で)の授業を選択したのだ。
 同所長は更に興味深いことを述べる。
 人間は感情を伝えるのには、口元を中心とした顔全体の表情が必要になる。
 対面のやり取りでも、マスクをしていると、脳の共感が起こりづらいそうだ。
 如何であろう。読者諸氏の学習塾では、マスクをして授業を実施してるのではないだろうか。
 一考の余地はありそうだ。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社KEC Miriz ミライズが描くミライの教育
  • 8 CatchUp2 株式会社学書 国内外で存在感を増す学書の戦略
  • 10 CatchUp3 株式会社名大SKY 小学生の集客のフックに! 良心的な価格帯も嬉しい「スマイル将棋」
  • 12 CatcUp4 株式会社ライトハウスエデュケーション 地方の高校生も安心して留学できる充実のサポートサービス
  • 14 CatchUp5 株式会社Progress AI・プログラミングと金融リテラシーが学べる「サイバース」
  • 16 CatchUp6 株式会社エデュマン 高校との連携、様々なイベントの開催 すべては岡山の教育レベルを上げるために
  • 20 HOT TOPICS1 SRJ経営勉強会 2022 in TOKYO──3年後のさらなる業界激動を見据えた先手必勝経営とは?
  • 24 HOT TOPICS2 【緊急提言】今、教育関係者に求められる意識改革とは? 2030年 これだけ変わる教育業界〈前編〉
  • 32 挑む私学 須磨学園中学校高等学校 女子校から共学、そして進学校へ。継続的改善を続ける須磨学園
  • 35 目次・巻頭言
  • 36 NEWS ARCHIVES
  • 64 【緊急アンケート】次年度の授業料は値上げしますか?
  • 66 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 67 【SpecialReport】私塾界リーダーズフォーラムONLINE 2022A/W
  • 85 TOP LEADER Interview 進学実績よりも個々の成長にフォーカスした教育を。 KEC教育グループ
  • 100 教育サービス業界 企業研究(120) 株式会社 80&Company
  • 103 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(345)
  • 104 疾風の如く(160) アイデア数理塾 塾長 油谷 拓哉さん
  • 106 For Whom the 塾 Tolls(18)
  • 108 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(114)
  • 110 白書界隈徘徊話(92) 西村克之
  • 112 自ら動き出すチームにする方法(98) 中谷彰宏
  • 114 塾の家計簿(66)
  • 116 シン・ジュクジン(12)
  • 117 芸術見聞録(112)
  • 118 わが子、就学中(20)
  • 119 塾長の机
  • 120 為田裕行の「教育ICT行」(92)
  • 121 10¹⁵ PETA(20)
  • 122 1981(43)
  • 123 Opinion from School(41)
  • 124 林明夫の「歩きながら考える」(206)
  • 126 新・授業改革を目指して(129) 石川幸夫
  • 128 私塾界インサイト(56)
  • 132 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(12)
  • 134 咲かせよ桜(93) 小林哲夫
  • 138 論点2022(11) PBLについて
  • 142 編集後記
  • 144 Book Review
  • 146 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年10月号(通巻498号)

巻頭言

 比較的落ち着いて生徒指導に集中できる時期を迎えていることと思う。
 しかし、次年度の事業計画を策定中のところが多いのではないかと推察する。
 その中で授業料をどうするか決めたであろうか。これだけ物の値段が上がり、物価上昇の先が見えない中で。
 学習塾最大の経費である人件費に頭を悩ませる。
 原価計算を厳密に実施しているところは少ないであろうから、どの程度授業料をあげたらいいのか、あげられるのか、なかなか見当がつかない。
 競合他社の状況を見てから決めるのでは、1周遅れになってしまう可能性があるため、それもできない。
 原価計算をしてこなかったツケが回ってきた。
 国語の授業でテキストの文章を音読させると、その生徒の読解力をおおよそ把握できる経験をお持ちの方が多い。
しかし、その科学的根拠を考えたことがある方は極少数だ。
例えば1年生までは、文字を1文字ずつ読んでいるが、2年生くらいからはまとまりで読むようになる。読み方によって、脳で処理する場所が違う。
 ことほど左様に塾人は経営でも、生徒指導でも経験則だけに頼りがちである。
 経験則に従うことが悪いわけではない。それだけで済ませてしまうことが問題なのである。
 一度我が身を振り返っていただきたい。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社アクアプランネット「よりよく生きるために」その理念に基づき多彩なサービスを展開
  • 8 CatchUp2 名門公立高校受験道場「自学力」武器に 全国の個人塾が協働し、名門公立高校受験道場を組織化
  • 10 CatchUp3 株式会社ウイングネット 変化する入試、進化するウイングネット
  • 12 CatcUp4 株式会社コンシェルジュ+個別指導塾テスティー株式会社 LINEマーケティングツール『KUZEN LINK』で新たな顧客との接点とその可能性を追求
  • 14 CatchUp5 株式会社サテライトネット 密度の濃いカリキュラムと質の高い講師 しかも加盟金・システム費・研修費・登録料は0円
  • 22 HOT TOPICS【緊急提言】今、教育関係者に求められる意識改革とは? 2030年 これだけ変わる教育業界〈前編〉
  • 26 Special Report 2030年に向けて学習塾がいま解決すべき課題 ~オレコからワンパスオレコへ~
  • 32 挑む私学 灘中学校高等学校 卓越した頭脳が集結する関西の名門校が、生徒の才能を引き出す仕組み
  • 35 目次・巻頭言
  • 36 NEWS ARCHIVES
  • 64 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 65 【特集】 共通テストの新科目『情報Ⅰ』とは
  • 78 TOP LEADER Interview 100億円企業へ間近、規模拡大より、地に足の着いた事業展開を。SOUEIグループ
  • 92 教育サービス業界 企業研究(119) 株式会社イリス
  • 95 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(344)
  • 96 疾風の如く(159) 寺子屋ISHIZUEs 代表 藤原 柏甫さん
  • 98 For Whom the 塾 Tolls(17)
  • 100 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(113)
  • 102 白書界隈徘徊話(91) 西村克之
  • 104 自ら動き出すチームにする方法(97) 中谷彰宏
  • 106 塾の家計簿(65)
  • 108 シン・ジュクジン(11)
  • 109 芸術見聞録(111)
  • 110 わが子、就学中(19)
  • 111 塾長の机
  • 112 為田裕行の「教育ICT行」(91)
  • 113 10¹⁵ PETA(19)
  • 114 1981(42)
  • 115 Opinion from School(40)
  • 116 林明夫の「歩きながら考える」(205)
  • 118 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(45)
  • 120 私塾界インサイト(55)
  • 124 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(11)
  • 126 咲かせよ桜(92) 小林哲夫
  • 130 論点2022(10) ESG投資とは
  • 134 編集後記
  • 136 Book Review
  • 138 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年9月号(通巻497号)

巻頭言

 新型コロナウイルス禍第7波を無事乗り越えられただろうか。
 また、猛暑日が続く中での夏期講習。生徒の通塾に心を配られたことと推察する。
 公立小中学校での教員不足が報道されて久しい。今年4月の始業式時点で約2割の学校で教員不足が起きている。一大事である。
 ふた昔前、教員は人気職種で、高倍率の難関採用試験を通らなければならなかった。
 それが現在は、学校の過酷な労働環境が敬遠されていたり、給与などの処遇面が魅力的でなかったりで、応募者が減少してしまった。
 翻って学習塾はどうか。非常勤講師の募集に苦労しているとの声をよく耳にする。
 こちらもふた昔前は、大学生の人気アルバイトだった。
 ところが現在はそうではない。以前は時給が高いアルバイトだったが、他の業種の時給が上がったことや、個別指導における時給が低くなったことにより、その差が大きく縮まった。
 それだけではない。学校同様長時間拘束されたり、業務の多様化が進んだりした結果でもある。
 ふた昔前までであれば、生徒が理解できるまで、授業後補講したり、授業で使用するプリントを作成することなどは、時給に含まれる当たり前の業務であった。
 しかし、現在はそれがそうではなくなった。
 読者諸氏の学習塾では、残業代をきちんと支払っているだろうか。補助業務に対する処遇はどのようになっているだろうか。
 点検必須。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社idea spot イデアスポットが授業改革に電子黒板『プロメシアン』を選んだ理由
  • 8 CatchUp2 株式会社聖文館+FLENS株式会社 『School Manager』を導入し管理コストを約4割削減 神戸の老舗「若松塾」のDXへの挑戦
  • 10 CatchUp3 一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会  発達障害の子供たちへの指導に関する研修会を開催へ ワーキングメモリ教育推進協会が教育事業者向けに
  • 12 CatcUp4 練成会グループ 悲願の自社システムが教育格差の解消にも
  • 14 CatchUp5 株式会社スコップ クリエーティブ力の電通が発案 子どもの創造力を育てるスコップ・スクール
  • 16 CatchUp6 株式会社ジェイシー教育研究所 サス学の導入をスムーズにするクラウドサービスが登場
  • 20 HOT TOPICS1 【特別寄稿】ついに逆転。「一般選抜」が少数派になる中で 主流となる「総合型選抜」の本質とは?
  • 24 HOT TOPICS2 英語教育にICTは必要不可欠に
  • 28 Special Report セイコーエプソンとスタディラボが実現する子供部屋のDX
  • 32 挑む私学 雲雀丘学園中学・高等学校 探究を究めた学びで国公立大学合格者が飛躍的に増加
  • 35 目次・巻頭言
  • 36 NEWS ARCHIVES
  • 64 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 65 【特集】① 幼児教育考
  • 78 【特集】② 株式公開企業塾 2023年2・3月期 第1四半期(1Q)決算を読む
  • 94 TOP LEADER Interview すべては子どもたちの未来のために。  株式会社 リソー教育
  • 104 教育サービス業界 企業研究(118) 株式会社コンシェルジュ
  • 107 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(343)
  • 108 疾風の如く(158) 株式会社BYD/3rd Class 代表取締役/主宰 井上 創太 さん
  • 110 For Whom the 塾 Tolls(16)
  • 112 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(112)
  • 114 白書界隈徘徊話(90) 西村克之
  • 116 自ら動き出すチームにする方法(96) 中谷彰宏
  • 118 塾の家計簿(64)
  • 120 シン・ジュクジン(10)
  • 122 芸術見聞録(110)
  • 123 塾長の机
  • 124 為田裕行の「教育ICT行」(90)
  • 125 10¹⁵ PETA(18)
  • 126 1981(42)
  • 127 Opinion from School(39)
  • 128 林明夫の「歩きながら考える」(205)
  • 130 新・授業改革を目指して(128) 石川幸夫
  • 132 私塾界インサイト(54)
  • 136 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(10)
  • 138 咲かせよ桜(91) 小林哲夫
  • 142 論点2022(9) NFTとは?
  • 146 編集後記
  • 148 Book Review
  • 150 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年8月号(通巻496号)

巻頭言

安倍元首相が凶弾に倒れた。
第一報に触れてから、テレビにかじりついた。
我が国で白昼堂々、衆人環視の元銃撃事件が起きることなど、誰が想像できたであろうか。最初の衝撃が過ぎると、この事件に関し幾つかの違和感を持つようになった。
一つ。容疑者の職業を海上自衛隊員と盛んに報道していたこと。20年前にわずか3年間所属していただけにも関わらずに、である。何か特別な意図でもあるのかと勘ぐりたくなる。
 最近になり(7月18日時点)、無職◯◯容疑者というようになった報道機関が複数社出てきた。
 二つ目。事件発生当初から、背景に宗教団体の存在が囁かれていたが、教団名は報道されなかった。
 何故か教団側が記者会見を開き、その存在が明らかになった。
 日本の警察当局やマスコミは、宗教団体の扱いに非常に神経を使う。腫れ物に触るように対応する。
 背景が分かるにつれ、この事件の不可解さは増すばかりである。果たして社会と時代が大きく変わる転換点なのだろうか。
 さらに、大和西大寺駅前や増上寺に献花のため訪れた人の多さに驚かされた。あまりにも突然の出来事で、事件当日の夕方には訃報が知らされ、安倍ロスなる言葉も生まれたが、あまりにも多い参列者であった。
 元首相のご冥福を祈る。
 夏期講習真っ盛り。酷暑の中、体調に配慮し、拡大中の新型コロナ対策に万全を期し、熱い指導に励んでいただきたい。

(如己 一)

目次

16 CatchUp1 株式会社NSGアカデミー 受験の先を意識すれば モチベーションは向上する
18 CatchUp2 株式会社エデュライン オンライン英会話『KYO-KAI OnE』で 小学生コースをアップデート
20 CatchUp3 成基コミュニティグループ 代表取締役を社内外から公募
24 挑む私学 明星中学校・高等学校 SDGsに則った取り組みで人間力も大学合格実績も向上
27 目次・巻頭言
28 NEWS ARCHIVES
54 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
58 【特集】英語4技能の今
70 HOT TOPICS【的中速報】SDGsカリキュラムが次々と入試に「的中」する理由
78 TOP LEADER Interview独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する 株式会社 ナガセ
88 教育サービス業界 企業研究(117) 株式会社フジテックス
91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(342)
92 疾風の如く(157) 東大毎日塾 代表 内田 悠斗さん
94 For Whom the 塾 Tolls(15)
96 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(111)
98 白書界隈徘徊話(89) 西村克之
100 自ら動き出すチームにする方法(95) 中谷彰宏
102 塾の家計簿(63)
104 シン・ジュクジン(9)
105 芸術見聞録(109)
107 塾長の机
108 為田裕行の「教育ICT行」(89)
109 10¹⁵ PETA(17)
110 1981(41)
111 Opinion from School(38)
112 林明夫の「歩きながら考える」(204)
114 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(44)
116 私塾界インサイト(53)
120 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(9)
122 咲かせよ桜(90) 小林哲夫
126 論点2022(8) ディープラーニングとは?
130 編集後記
132 Book Review
134 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年7月号(通巻495号)

巻頭言

 ここ数年の『学習塾白書』には、各社の将来へ向けての投資が少な「過ぎる」と指摘されている。
 この30年間、日本経済は成長していない。30年前、韓国の平均賃金は、日本の半分ほどだった。しかし現在は日本を追い抜いてしまった。
 経済が成長しないのだから、賃金が伸びないのも当然だと思ってはいないか。
 日本だけが賃金が伸びないのは、労使共に賃上げより、雇用の安定を優先したからでもある。
 日本企業の内部留保は非常に大きい。長年に渡り設備投資や人的投資などをしてこなかった。何故なら将来への展望がないからだ。
 これは企業だけでなく、政治に大きな責任がある。
 再び『学習塾白書』を開く。
 そこには、業界での将来投資が少ないのは、政治同様将来への展望が描けていないことが原因と推察されている。
 しかし、学習塾業界の場合、将来の事柄で完全にわかっていることがある。
 現在の小学校4年生は約103万人だが、21年度の出生数は約81万人にまで減少している。10年間で2割も減少することが確定している。
 人口減で高校受験や大学受験は一般的に易化する。受験圧力は確実に低下すると考えられる。
 10年後に向け、貴塾はどのような対策を講じているのだろうか。
 これも早めに手を付けた方が良い。試行錯誤する時間を稼げたり、ノウハウを蓄積することができたりする。 

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 須原英数教室「受験のために塾があるのではない」 須原英数教室が教えてくれるもの
  • 8 CatchUp2 株式会社学研エデュケーショナル 低学年からの導線にも「ワーキングメモリ」を育成し、学習の土台を作る『ことばパーク』
  • 12 HOT TOPICS1【特別公開】「0」から「1」を生み出す探究心を育み、 真の進路発見を実現する教育プログラムとは?
  • 16 HOT TOPICS2 成功体験を振り返り、やる気スイッチを見つける機会に第1回「やる気スイッチ大賞」が決定
  • 18 HOT TOPICS3 3年ぶりの開催! 第15回全国模擬授業大会
  • 20 HOT TOPICS4 福山から教育に変革を 福山子ども育成推進協会が設立記念講演を開催
  • 24 挑む私学 瀧野川女子学園中学高等学校 リアルなビジネスさながらの 創造性教育で自分を発見
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 54 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 56 【特集】 教育経営用語集 2022
  • 78 TOP LEADER Interview 目指すのは、全員が笑顔で卒塾できる塾 株式会社 昴
  • 88 教育サービス業界 企業研究(116) 株式会社StuDeepl
  • 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(341)
  • 92 疾風の如く(156) 吉田塾(東京都) 代表 吉田 昭久さん
  • 94 For Whom the 塾 Tolls(14)
  • 96 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(110)
  • 98 白書界隈徘徊話(88) 西村克之
  • 100 自ら動き出すチームにする方法(94) 中谷彰宏
  • 102 塾の家計簿(62)
  • 104 シン・ジュクジン(8)
  • 105 芸術見聞録(108)
  • 107 塾長の机
  • 108 為田裕行の「教育ICT行」(88)
  • 109 10¹⁵ PETA(16)
  • 110 1981(40)
  • 111 Opinion from School(37)
  • 112 林明夫の「歩きながら考える」(203)
  • 114 新・授業改革を目指して(127) 石川幸夫
  • 116 私塾界インサイト(52)
  • 120 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(8)
  • 122 咲かせよ桜(89) 小林哲夫
  • 126 論点2022(7) 飛び入学
  • 130 編集後記
  • 132 Book Review
  • 134 塾長のためのガジェット講座

月刊私塾界2022年6月号(通巻494号)

巻頭言

 皆さんは貸借対照表(B/S)を読め(理解でき)ているでしょうか。

 14世紀頃ベニスの商人が編み出したと云われる複式簿記。センスとして一定数の方が理解できないと云われている。

 管理会計の目的は、十分に利益を上げ、長期的に会社の財務状態を良くすることだ。B/Sの現預金を増やし、自己資本比率を高めることが最終目標と言える。

 理解が必要なのは、これが会社の資金繰りや長期的な成長戦略に深く関わることだからである。

 ところが月次の試算表を作成する際、損益計算書(P/L)は作成しているが、B/Sは作成していない、作成していても詳細に検討をしていない、という方が多い。

 P/Lがあれば営業収入経常利益率はわかる。しかし、経営効率数値で最も重要な総資本経常利益率は、B/Sがなければ算出さえできない。

 管理会計でB/Sを「見る意味」は大きく2つある。

 1つは自己資本比率や資産、借金の状況を見て経営の安全性を確認すること。

 もう1つが資金繰りの確認である。特に財務的に弱い中小企業は、毎月精査する必要がある。

 月次でB/Sを正しく使うときのポイントは、「B/Sの勘定科目の残高と増減を一緒に見ること」と、「必ずキャッシュフロー計算書と一緒に見ること」だ。

 更にもう一段階上に行くためには、B/Sで中長期計画を策定できるようになることである。

(如己 一)

目次

  • 6 CatchUp1 株式会社熱き情熱コーポレーション 本部が編み出した「勝利の方程式」 国公立合格者が130名を突破
  • 8 CatchUp2 株式会社エデュライン シングルサインオンを軸に 多彩な機能を搭載する「ワンパス」
  • 10 CatchUp3 株式会社オーシャングローバルネットワーク 放課後等デイサービス事業が塾を変える『ドリームズ・21st』の挑戦
  • 12 CatchUp4 株式会社スタディラボ 紙とプリンターを使って家庭学習を アップデートする「StudyOne」
  • 16 HOT TOPICS【特別公開】早慶大入試〈第2弾〉 SDGsシアターラーニング 完全公開!
  • 20 Special Report 2022年 SRJ全国大会 約2年半ぶりの開催で、 新たな施策が目白押し
  • 24 挑む私学 帝塚山学院泉ヶ丘中学校高等学校 組織の在り方から学校改革に取り組み 国公立大学合格者も増加
  • 27 目次・巻頭言
  • 28 NEWS ARCHIVES
  • 54 千里の道も一歩から ~編集長備忘録~
  • 56 【特集①】 教育ICT考2022 S/S ②
  • 67 【特集②】 株式公開企業塾2022年 2・3月期決算を読む
  • 78 TOP LEADER Interview 民間教育の連携が、日本の教育を変える。 興学社学園グループ
  • 88 教育サービス業界 企業研究(115) 株式会社花形
  • 91 日本教育ペンクラブ・リレー寄稿(340)
  • 92 疾風の如く(155) ハイブリッド式学習塾 α─HERIX(東京都) 代表 近野 瀬里乃さん
  • 94 For Whom the 塾 Tolls(13)
  • 96 新米塾長のための「学習塾経営基礎講座」(109)
  • 98 白書界隈徘徊話(87) 西村克之
  • 100 自ら動き出すチームにする方法(93) 中谷彰宏
  • 102 塾の家計簿(61)
  • 104 シン・ジュクジン(6)
  • 105 芸術見聞録(107)
  • 107 塾長の机
  • 108 為田裕行の「教育ICT行」(87)
  • 109 10¹⁵ PETA(15)
  • 110 1981(39)
  • 111 Opinion from School(36)
  • 112 林明夫の「歩きながら考える」(202)
  • 114 塾ソムリエの講師研修指南 西村則康(名門指導会代表 塾ソムリエ)(43)
  • 116 私塾界インサイト(51)
  • 120 塾はどこから来たか、塾は何ものか、塾はどこへ行くのか―そして私(7)
  • 122 咲かせよ桜(88) 小林哲夫
  • 126 論点2022(6) グローバル教育とは
  • 130 編集後記
  • 132 Book Review
  • 134 塾長のためのガジェット講座