Category: 塾ニュース|受験

愛知県立高全日制、4万1000人募集

愛知県教育委員会は11月11日、県立高校の来春の募集人数を発表した。全日制課程146校・1校舎で今年度より200人減の4万1000人を募集する。名古屋市立高校13校の募集人数は今年度からの増減はない。来春に中学を卒業する生徒は、今年度実績より347人少ない7万3278人と見込んでいる。過去の実績などを踏まえ、従来と同じ93%が高校や高等専門学校に進学すると想定。国公立と私立の募集人数比も、公私の協議の結果、従来通り「2対1」とし、国公立162校・1校舎の合計は4万5480人、私立55校は2万2694人となっている。

東大 推薦入試 定員100人に出願173人

東京大は11月9日、2016年度推薦入試の出願状況を発表した。6日までの出願期間で全10学部の募集定員100人程度に対し、出願者は173人にとどまった。学部別の志願者は、法学部24人(募集人員10人程度)、理学部32人(同10人程度)など。文学部や薬学部など3学部は定員と同じか、満たなかった。推薦入試の受験者は出願書類で選考された後、面接などを受け、来年1月のセンター試験も受験。合格発表は2月10日に行われる。入試課の担当者は「現時点で志願者数への評価はできない」としている。

司法予備試験、394人が合格

法務省は11月5日、法科大学院を修了しなくても司法試験の受験資格が得られる司法試験予備試験の今年の合格者が394人だったと発表した。予備試験は経済的な事情などで法科大学院に通えない人のための例外的な制度として導入。法曹界への「最短ルート」として受験する大学院生らも多く、今年は合格者の75%が法科大学院や大学(学部)に在学中の現役生だった。今年の全受験生は1万334人で、2011年に制度が始まって以来初めて減少した。合格者は男性354人、女性40人、平均年齢は27.36歳(今年末時点)。最年長は65歳だった。

東大、推薦導入 京大も推薦・AO 16年度入試

2016年度入試で東京大が推薦入試、京都大が推薦と書類や面接で選考するアドミッション・オフィス(AO)入試を初めて導入する。国立大学協会がこのほど発表したアクションプランでも、推薦やAOなどの合格者を21年度までに全定員の30%に拡大することを掲げており、多様な人材獲得に向けた、独自入試の導入はさらに進み、今後も広がりそうだ。

司法試験問題作り 現役教員除外 、来年度の暫定措置

法務省は10月21日、明治大法科大学院の元教授による司法試験問題の漏洩事件を受け、2016年度の司法試験に限り、暫定的に問題作成担当の考査委員から法科大学院の現役教員を外すことを決めた。専門性の高い問題については研究者の関与も必要なため、教員OBなどは選任できるとした。事件の原因究明と再発防止策を検討してきた有識者ワーキングチームが同日、司法試験委員会に来年度の司法試験実施に向けて中間提言し、同委員会が了承した。11月中にも考査委員を選定する見通し。

東京都内私立中182校 2万5751人募集 来年度

東京都は10月6日、都内私立中学校の2016年度の募集要項を発表した。募集校数は182校で、募集人員は前年度より177人少ない2万5751人だった。

 内訳は、男子校32校(募集人員6137人)▽女子校73校(同1万435人)▽共学校77校(同9179人)。他に特別支援学校3校が13人を募集する。15年度は特別支援学校を除き13万77人から応募があり、倍率は5.0倍だった。

大阪千代田短大、50歳以上学生募る

大阪・河内長野市の大阪千代田短期大学は10月から、50歳以上(来年4月1日現在)を対象にした入学試験を実施する。募集するのは、幼児教育科・幼児教育コース(定員若干名)、総合コミュニケーション学科・介護福祉コース(同)、来年4月に新設される保育福祉教養コース(定員50名)の3コース。授業料を2年間で100万円(通常240万円、別に入学金20万円)。志望理由書と小論文、面接で選考。出願期間は、第1期が10月5日までで、試験日は同10日。来年3月まで、計6期にわたって募集、試験を行う。

在校生4人、天売高 全国から生徒募集

北海道羽幌町教育委員会は9月28日、同町の天売島(てうりとう)にある町立天売高校で、来春以降に入学する生徒を全国から募集することを決めた。同校は定時制で、現在の生徒は島出身の4人だけ。だが存続を望む島民の声が強く、町教委では「自然の中で働きながら学べる学校」と、大都市に同校の魅力をPRしていく。天売高は1954年に開校。全道から入学可能だが島外からの生徒はほとんどおらず、60年代後半に60人を超えた生徒は2004年度以降、10人を割った。現在、4人は昼間働きながら、同校に通っている。

都立高入試、「筆記」重視へ 内申との割合7対3

東京都立高校の入試について、都教育委員会は来春から、学力検査(筆記試験)を全日制で原則5教科とし、内申との割合を「7対3」に固定化する。内申は、実技4科目を、筆記試験のある主要5科目の2倍に拡大する。都教委は同年中に公立中の2年生には方針を知らせたが、今後、都立高や区市町村教委にも説明する。

塾の合宿誘致し受験生増に成果 片山学園中・高

2005年に開校し、今年開校11年目を迎えた片山学園中学校・高等学校(富山市東黒牧、片山浄見理事長)は、夏休み中の学生寮を活用して塾の合宿を誘致している。今年3月に改行した北陸新幹線を利用すれば東京からも2時間程度でアクセスできることから、首都圏の中学受験塾に対しても、教室や学生寮を活用した受験対策の合宿開催をサポートしている。

片山学園中学校・高等学校は立山連峰に抱かれるように佇む

片山学園中学校・高等学校は立山連峰に抱かれるように佇む

学園としては、首都圏の受験生に同学園のことを知ってもらうことで、次年度以降の受験者を増やし、優秀な生徒の獲得につなげるという。毎年、東大をはじめ国公立・私立の難関大学に合格者を出している県内有数の進学校となり、将来的に、1学年の定員120人のうち、3分の1にあたる40人の生徒を県外から迎え入れることを目指し、2015年度は県外出身の生徒が2割を超えた。

理科実験や天体観測の授業は片山学園の先生にも協力してもらえる

理科実験や天体観測の授業は片山学園の先生にも協力してもらえる

同学園は、受験合宿で各学習塾による受験対策の授業をできるように教室を開放するほか、同学園の教師による理科実験やプラネタリウムを使った星空観察会など同学園独自のプログラムも実施する。宿泊先は敷地内にある学生寮の部屋と食堂が利用でき、同学園に入学した場合の寮生活や学習環境の一端を体験してもらう絶好の機会と捉えている。

名古屋市の進学塾「パシフィックゼミナール・EDIX」は、8月12日から3泊4日の日程で、昨年に続き2回目の受験合宿を同学園で実施し、21人の小学生が参加。同塾の吉村寛之塾長は「合宿にかかる費用や安全性を考慮すると塾にとっても大変ありがたい」と話し、合宿に参加した小学6年生の男子生徒は「家ではこんなに勉強できないけど、合宿では楽しみながら勉強できた。あと2日くらい泊まりたい」と笑顔で話してくれた。

教室や宿舎を開放し、塾の合宿施設として誘致している

教室や宿舎を開放し、塾の合宿施設として誘致している

昨年は、同塾から参加した受験生17人のうち6人が、今年1月に同学園が実施した名古屋会場の入試を受験するといった成果も挙げている。同学園中学校の望月尚志校長は「実際に学園生活を体験してもらえたのが非常に効果的だった」と説明する。

北陸新幹線の開業にともない、首都圏から富山への移動時間が大幅に短縮することから、同学園は「子供を寮に預ける保護者や受験生本人の精神的な負担も減る」とみており、首都圏からの受験生増にさらなる期待を掛ける。