Category: 塾ニュース|受験

茨城県全日制募集定員、2万30人

茨城県教育委員会は10月7日、2015年度の県立高校全日制の募集定員について、高萩、太田第一、境3校を各1学級(40人)分削減すると発表した。15年度の全日制総定員数は2万30人(14年度募集は2万150人)になる。県教委高校教育課によると、高萩高は13、14年度の2年連続で1学級分の欠員が生じている。太田一高と境高については、各地域で中学校卒業者数が減少する見通しになっていることから削減対象とした。1学級削減に伴い、高萩高は3学級、太田一高と境高は6学級になる。

東京芸大音楽学部、飛び入学導入

東京芸術大は2016年度入試から、音楽学部で高校2年修了時から大学に進学できる飛び入学制度を実施する。選考は、国際的なコンクール入賞歴などの実績をもとに行い17歳で入学させる。募集人員は「若干名」とする見通し。同大付属音楽高校の生徒を優遇する制度などは設けず、広く一般から公募する。入学者は16年春から同大の学生として教育を受ける。音楽教育では早期教育が有効とされており、海外では、仏パリ国立高等音楽院、墺ウィーン国立音楽大、米ジュリアード音楽院などで10代半ばで入学しているという。

東京都立高全日制 来年度募集 4万2225人

東京都教育委員会などは10月9日、来年度の都立高校、高専、中高一貫校の募集人員を発表した。高校の全日制は173校が前年度より200人少ない4万2225人を募集し、このうち9050人が推薦入学の対象となる。定時制の募集は55校で4925人、通信制は3校で495人。中高一貫の高校付属中は5校で640人、中等教育学校は5校で800人を募集する。

東京都 来年度の私立高校 募集要項発表

東京都は10月2日、都内私立高の2015年度募集要項を公表した。全日制の募集校数は前年度と同じ183校で募集人員は207人多い3万7578人だった。制の内訳は、男子校23校(募集人員3264人)女子校51校(同8800人)共学校109校(同2万5514人)。ほかに定時制4校(同446人)、通信制9校(同1万840人)、特別支援学校1校(同5人)が募集する。

和歌山県 来年度の私立中・高校 募集要項発表

和歌山県総務学事課は10月1日、県私立中学高校協会加盟校の来年度入試の募集要項をまとめた。高校の募集定員(和歌山信愛は女子のみ、他はいずれも共学・単位は名)は、開智高校(120)、近大附新宮(100)、近大附和歌山(175)、高野山(80」,智弁和歌山(55),初芝橋本(200),和歌山信愛(130)計850名。休校中の和歌山南陵高校(旧国際開洋第二高校)は2016年度の再校を目指している。開智中学は「スーパー理進コース」から「特進コース」への移行合格がある。特進コースの前期合格者はスーパー理進コース後期を再受験できる。

15年度兵庫県公立高校進学希望調査 全日制希望4万2448人 学区は16から5に統合

兵庫県教育委員会は9月30日、2015年度公立高校進学希望調査結果を発表した。来春の国公立中学校の卒業予定者は、前年度より749人少ない4万9244人で、私立高校や高等専門学校などを含めた進学希望者は4万8425人(前年度比490人減)。進学希望率は98・3%で前年度より0・5ポイント増となり、過去10年の調査で最も高い。15年度の公立高校一般入試は来年2月23日から願書を受け付け、試験は同3月12日。

センター試験 9月29日受付開始 10月9日まで 利用691校 過去最多

2015年1月17、18日に実施される大学入試センター試験の出願受け付けが9月29日、大学入試センターで始まった。出願は郵送で受け付け、締め切りは10月9日(当日消印有効)。センター試験を利用する四年制大学は過去最多の691校になる見込みで、短大は161校の予定。現高3生は新学習指導要領で数学と理科を学んでいるため、問題も新課程に対応。旧課程で学んだ受験生は、今回の試験に限った経過措置として、旧課程に対応した問題を選択できる。双方の平均点に20点以上の差があった場合、得点調整も実施。

大分県の公立高全日制40校定員7760人

大分県教育委員会は9月24日、2015年度の公立高校の入学定員を発表した。全日制(40校)の定員は、前年度より160人少ない計7760人で3年連続で減少した。別府市の3校(別府青山、別府羽室台、別府商)の統合で新たに開校する別府翔青しょうせいに普通、グローバルコミュニケーション、商業の3科を設け、計320人を募集する。玖珠町の2校(玖珠農、森)が統合した玖珠美山みやまは普通科と地域産業科で計160人を募る。中津北と別府鶴見丘はともに普通科が1クラス増えるが、大分南、臼杵、佐伯鶴城、日田は1クラス減る。推薦入試は2月9、10日、一般入試の1次は3月10、11日、2次は19日に行われる。

司法試験合格 239人減 合格率が最低

法務省は9月9日、2014年の司法試験に1810人が合格したと発表した。昨年より239人減り、06年以来8年ぶりに2千人を下回った。合格率は4.2ポイント減の22.6%で、現行試験が始まった06年以降で最低だった。予備試験経由の合格者は163人、合格率は66.8%で、どの法科大学院よりも高かった。政府は昨年7月、02年に閣議決定した「年間の合格者3千人」との目標の撤回を決めているが、200人を超える大幅な減少は受験生や法科大学院に波紋を広げるとみられる。今後、学生が予備試験に流れる傾向がさらに強まり、法科大学院の統廃合が加速しそうだ。

聖徳大学附属女子中学校・高等学校 適性検査型入試を2015年度より実施

聖徳大学附属女子中学校・高等学校(千葉県松戸市)は、2015年度の入学者選抜試験から、従来の四教科(国語・算数・社会・理科)のペーパーテストに加えて、「適性検査型入試」を実施する。この適性検査型というのは、おもに公立中高一貫校の入学者選抜で採用されている試験の方法で、知識量をはかる学力検査ではなく、教科横断的に生徒の論理的思考力を問う試験のことだ。

同校が、この適性検査型入試の導入に至ったのは、「建学の精神である『和』を推進していくために、思考力、視野の広さ、表現力を兼ね備えた生徒にたくさん入ってきてほしい」からだと、萩原昇副校長は語る。

萩原 昇 副校長

萩原 昇 副校長

2013年度に同校は、社会に貢献できる力(体力/精神力/視野/言語力/好奇心・探究心)やリーダーシップを備えた心優しい日本女性を育てる特別クラス『S選抜クラス(Seitoku Superior Select Class)』を立ち上げた。そのS選抜クラスに適性検査型入試の合格者は在籍することになっている。S選抜クラスは、中学2年生までに中学の主要教科を修了し、中学3年生からは高校課程を履修することになっている。そして、高校2年生で高校の範囲を修了したあと、高校3年生では、受験対策講座(講座選択制)を導入し、国公立大学や難関私立大学を目指すためのプログラムが組まれる。また、外国の文化に触れるために大使館などに赴き、大使と対話する体験学習のプログラムや、修学旅行でオーストラリアに滞在するなど、グローバル人材育成にも力を入れる。

適性検査型入試の内容は、国語分野においては、文章を読む中で隠されたヒントを見つけ、その過程の中で答えを導き出す問題が出題され、算数分野は思考力、分析力を問う問題、社会科と理科は教科横断型の問題が出題される模様だ。また、広く受験生を募るため、同校と幕張メッセの2会場で同時に試験が実施されるほか、東京都の公立中高一貫校の受検者には、公立校の合格発表の翌日まで入学手続きの締め切りが延長される優遇措置も設けられる。

「適性検査型入試の準備をしていない方が受検されても、合格する可能性がある問題が出題されます。入試は午後に行われるため、読解力や作文力がある生徒ならば、午前中にある一般入試を受験した上で、午後も腕試しに受けてみるといった受検も可能です」と萩原副校長は話す。

また、今後は11月30日(日)と来年の1月10日に「適性検査入試問題解き方講座(要予約)」も同校で開催される予定となっている。