Category: 塾ニュース

軟X線で細胞内の「化学地図」を描く 新開発の軟X線分光顕微鏡で窒素・酸素の化学状態を詳細に可視化することに成功

 東京大学物性研究所の櫻井快博士課程学生(同大学大学院工学系研究科物理工学専攻)、木村隆志准教授と竹尾陽子助教、井上圭一准教授と寳本俊輝特任研究員、吉見一慶特任研究員、原田慈久教授、理化学研究所放射光科学研究センターの志村まり研究員、高輝度光科学研究センターの大橋治彦室長らによる研究グループは、化学状態の違いをもとに細胞内の微細構造を高分解能に観察できる、新たな元素イメージング技術を開発した。

 大型放射光施設SPring-8から発振される高輝度軟X線に、独自開発の軟X線用ミラーであるウォルターミラー(注2)を組み合わせ、さまざまな元素の軟X線吸収スペクトルの高空間計測を可能にしました。また、細胞内部に存在する窒素や酸素の化学状態を観察し、多彩な微細構造を捉えられることを示した。
 高空間分解能かつラベルフリーで、タンパク質や核酸、脂質、糖質といった生体分子に含まれる化学結合の種類や価数の違いを元素選択的に捉えられるため、単純な顕微鏡像からは識別困難な未知の微細構造も捉えられます。蛍光タンパクなどの標識が困難な低分子のイメージングなどを通して、細胞機能の解明や疾患研究への新たなアプローチとして期待される。
 この成果は米科学誌「Applied Physics Letters」に1月31日(現地時間)掲載された。

公立大学法人前橋工科大学において建築マネジメントに関する講義を実施

 オフィスビルや商業施設等の建物管理運営事業や住宅管理運営事業、不動産ファンドマネジメント事業等を手掛ける日本管財ホールディングス株式会社(東京・中央区、福田 慎太郎 代表取締役社長)の社員が、公立大学法人前橋工科大学においてゲスト講師として建築マネジメントの実務について講義を行った。

 前橋工科大学は、多様化・複雑化する社会において「幅広い知識・俯瞰的視野をもつ人材」の育成が求められていることを踏まえ、2022年4月から工学部6学科を2学群(学科相当)に再編し、社会から求められる工学基礎能力を身に付ける教育の充実を図っている。
 これまでの「建築学科」は、「建築・都市・環境工学群」となり、学修の幅を広げる教育を実施するとともに、時代の変化に応じた迅速かつ柔軟な教育プログラムを提供している。
 今回は、前橋工科大学及び「建築マネジメント」の講義を担当している公益財団法人群馬県建設技術センターの声掛けで、建築マネジメントに関する実務的な業務内容を学ぶ機会として設けられ、同社のグループ会社である日本管財株式会社の業務内容や実績をもとに、以下の内容で講演を行った。

小・中・高校向け写真コンテスト「はたらくすがた」名古屋市内で子どもたちがとらえた大人の“働く姿”の写真展を開催

 総合人材情報サービスの株式会社アイデム(東京・新宿区、椛山 亮 代表取締役社長)は、「第19回アイデム写真コンテスト『はたらくすがた』」の入選作品展を、名古屋市中区の「名古屋市民ギャラリー栄」にて、2025年2月25日(火)~3月2日(日)まで開催する。期間中は7,407点の応募作品点の中から、グランプリや準グランプリなどに選ばれた入選作品48点が展示される。
 アイデム写真コンテスト『はたらくすがた』は、小学生・中学生・高校生から、身近な人の働く姿を被写体とした写真作品を募集するコンテスト。シャッターチャンスを狙い、大人の“働く姿”と真剣に向き合うことで、働くことの素晴らしさや大切さを考えてもらうことを目的に2005年から当社の社会文化活動の一環として実施している。

【開催概要】
≪期間≫ 2025年2月25日(火)~3月2日(日)
≪時間≫ 10時00分~18時00分 ※最終日2日は17時00分まで
≪会場≫ 名古屋市民ギャラリー栄(愛知県名古屋市中区栄4-1-8 中区役所平和不動産共同ビル7F)
≪交通≫ 地下鉄「栄」駅12番出口すぐ 
≪入場≫ 無料

グローバルウィザス 2025 年 6 月「GenkiJACS 沖縄校」を新規開校

 株式会社ウィザスのグループ会社である株式会社グローバルウィザス(愛知・名古屋市、鈴木 貴之 代表取締役)が運営する元気日本語文化学校(Genki Japanese and Culture School、以下「GenkiJACS」 )は、2025 年 6 月に「GenkiJACS 沖縄校」を開校する。
 開校する沖縄校では、GenkiJACS の強みであるインタラクティブかつコミュニカティブな日本語教育に加えて、沖縄の豊かな自然環境を生かした体験学習やエコリーダーシップ教育を導入し、 持続可能な社会を支える次世代リーダーの育成を目指す。

 世界的に環境問題が深刻化する中、サステナビリティを意識した企業経営は単なる流行ではなく、未来に向
けた重要な課題となっています。2024 年に環境省が発信した環境白書では、気候変動や生物多様性の損失、
環境汚染といった世界的危機について言及することに併せ、循環共生型社会の実現に向けた地域循環共生圏
のさらなる発展の必要性が強調されている。
 未来の世代により良い地球を残すため、 GenkiJACS では「日本語教育を基軸とした循環共生型社会の発展」
というテーマのもと、沖縄全土を学びの場とし、環境保護の重要性を実感できる参加型・体験型プログラムを
提供する。地域の方々との交流やサステイナブルな活動を通じて、グローバルな視野を持つ人材の育成に取り組んでいく。

JASRAC 著作権に関する公募型寄付講座「寄付講座JASRACキャンパス」全国6つの大学への寄付を決定

 日本音楽著作権協会(東京・渋谷区、伊澤 一雅 理事長)は2月5日、昨年10月に募集した「寄付講座JASRACキャンパス」について、学識経験者で構成される選考委員会の審査を経て、以下の6つの大学・短期大学に寄付をすることを決定した。講座は2025年4月以降、順次開始される。
「寄付講座JASRACキャンパス」寄付先(五十音順)
・大分県立芸術文化短期大学/情報コミュニケーション学科
・昭和音楽大学、昭和音楽大学短期大学部/音楽学部、音楽科
・信州大学/社会基盤研究所
・同志社大学/法学部・法学研究科
・福島大学/全学類
・早稲田大学/大学院法務研究科

「寄付講座JASRACキャンパス」は、著作権に関する法律や制度、JASRACの管理事業に関する教育・研究を充実させることを目的とした音楽文化事業。この事業では、文化芸術および著作権が尊重される社会の実現につながる新たな価値の創造または人材の育成を目的とした講座を募集し、選考の上、決定した大学などに講座を設置・運営するための費用相当額を寄付する。

「寄付講座JASRACキャンパス」選考委員(五十音順)
・武生昌士氏/法政大学法学部教授(知的財産法)
・玉井克哉氏/東京大学先端科学技術研究センター教授
・中川俊宏氏/武蔵野音楽大学特任教授(文化史)
・長津結一郎氏/九州大学大学院芸術工学研究院准教授(文化政策)
・藤田晶子氏/藤田総合法律事務所弁護士

タイミー、長野県佐久市と事業連携協定を締結

 スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(東京・港区、小川 嶺 代表取締役)は、長野県佐久市と事業連携協定を締結しました。長野県内の自治体との連携協定締結は今回が初めてとなる。

 長野県東部、群馬県との県境に位置する佐久市は、首都圏とのアクセスに優れる一方、四季折々の美しい自然とそれらを活かしたアクティビティ、日本酒や佐久鯉などの伝統的な食文化をはじめ、多彩な魅力があふれる町だ。豊かな自然を活かして、古くは農業を基幹産業とし、製造業や医療・介護、建設業が盛んな地域。また、平均寿命が長く、元気な高齢者が多いことから「健康長寿のまち」としても知られている。
 そんな佐久市は、首都圏との時間距離の近さから移住や二地域居住の地としても人気があり、近年、佐久地域にいくつもの特徴的な私立学校が開校しているなどから、教育移住による世帯数が増加傾向にある。しかしながら、人口動態は社会増ではあるものの、自然減が上回り、2010年をピークに人口は減少しており、少子高齢化の傾向が見られる。年代別の人口構造では20代の人口が男女ともに特に少なく、高校卒業後の進学・就職において、市外に若者が流出していると考えられる)。
 この度の佐久市との事業連携では、佐久市と連携をしながら事業者・働き手に対して好きな時間・好きな場所で働けるスポットワークの利便性を活かして様々な方が働ける機会を創出する。さらに、これから就職活動をする学生や、進学等により市外に生活拠点を置いている若年層に向け、帰省時などのスキマ時間に佐久市内の事業所で働く機会を創出することで、スポットワークを活用したUIJターンの促進を目指す。
 同社が掲げる「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」のミッションのもと、佐久市の地域課題の解決に向けて尽力していく。

 この連携協定では、佐久市と連携しながら、事業者および働き手に対して様々なサポートを行うほか、スポットワークを活用した若年層を対象とした佐久市内の企業への就職支援にも取り組む。
・好きな場所・好きな時間で働ける「スポットワーク」の利便性を活かして潜在労働力を喚起し、さまざまな方が働ける機会を創出
・市内事業者向けの説明会等を通じて様々な業種での業務の切り出し方の提案やサポート
・スポットワークを活用した若年層向けの市内企業への就職支援でUIJターンの促進を目指す

サンスター財団、ハーバード大などへの海外留学生募集

 一般財団法人サンスター財団(大阪・高槻市、西川 伸一 会長、牧山 義仁 理事長)は、金田博夫研究助成基金 海外留学助成事業において、糖尿病や歯周病の研究のために海外への留学を希望する、医科分野、歯科分野の若手研究者の募集を2025年4月1日(火)より開始する。
 対象とする研究領域は、糖尿病や糖尿病合併症、糖尿病と関連する疾患について、その病態の理解や予防を志向する研究、歯周病については、歯周組織や歯周病の病態の理解、歯周病の予防を志向する研究、全身疾患との関わりの解明を志向する研究等とし、その基礎研究および臨床応用研究を支援する。

 募集期間は2025年4月1日~同年7月15日で、サンスター財団が提携している世界有数の糖尿病研究・教育・診療機関である米国ハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センター、または、応募者が希望する他の医科系・歯科系研究機関に、2年間留学する滞在費、渡航費として(総額 米ドル11万ドル+100万円)を補助する。
 2009年から始まったこの海外留学助成は、これまで若手研究者20名が留学している。本年1月には、大阪府高槻市のサンスターコミュニケーションパークにて今年留学される新たな受給者への贈呈式を開催し、京都府立医科大学大学院医学研究科 内分泌代謝内科学 岡村拓郎(おかむらたくろう)先生、岡山大学学術研究院医歯薬学域 予防歯科学分野 外山直樹(とやまなおき)先生に目録を贈呈した。サンスターは今後も、口腔と全身の健康の関連性解明や医科歯科連携を牽引する人材の育成支援を通し、多職種連携による医療および保健の向上への貢献を目指していく。

【募集要項概要】
応募資格:2025年4月1日現在、博士の学位取得後5年以内の者 (2020年4月2日以降に学位取得した者)
対象研究領域:以下の研究領域の基礎研究および臨床応用研究
糖尿病や糖尿病合併症、糖尿病と関連する疾患について、その病態の理解や、予防を志向する研究
歯周組織や歯周病の病態の理解、歯周病の予防を志向する研究、全身疾患との関わりの解明を志向する研究
募集人数:2名(原則、医科分野1名、歯科分野1名)
募集期間:2025年4月1日~2025年7月15日
留学先:米国ハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センター(所在地:マサチューセッツ州ボストン市 所長:Dr. Roberta Herman)または、希望する他の医科系・歯科系研究機関
助成内容:最長2年間まで、留学のための渡航費及び滞在費を補助
     渡航費 100万円  帰国費 10,000ドル 滞在費100,000ドル
●2025年募集要項
https://www.sunstar-foundation.org/grants/how-to-apply

サイバー大学が福岡市立高等学校の4校と高大連携の包括協定を締結し、大学の正規オンライン授業科目を高校生に無償提供開始

 サイバー大学(川原 洋 学長、福岡・東区)は、2025年2月12日に、福岡市立福翔高等学校、博多工業高等学校、福岡女子高等学校、福岡西陵高等学校と高大連携の包括協定を締結した。この協定に基づき、2025年度春学期より、サイバー大学の正規オンライン授業科目を4校の生徒に無償で提供開始する。

協定の目的
 サイバー大学は、福岡県福岡市の構造改革特別区域計画「福岡アジアビジネス特区」による規制緩和を受けて設立した株式会社立のフルオンライン大学であり、2007年4月の開学以来、地域におけるIT人材の育成に貢献してきた。この協定は、特区計画の趣旨に則り、サイバー大学と協定校が連携し、相互に協力することで、地域における高校生一人ひとりの能力を伸ばし、学校教育の新興と地域社会の発展に寄与することを目的としている。

科目名:
 「データサイエンス入門」(全15回)
 
学習内容:
 (1)データサイエンス・人工知能の基礎概念と社会的背景
 (2)データの収集方法と前処理手法
 (3)データサイエンス・人工知能での基礎的なデータ利活用方法と留意点
科目選定理由
 この科目は、文部科学省が推進する「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」において、認定を受けた教育プログラムのなかから、特に優れたプログラムとして「リテラシーレベル プラス」に選定されている。デジタル社会において、データを使いこなせる能力は「読み・書き・そろばん」に匹敵する基礎力として、あらゆる分野で求められるスキルだ。
 日本では、理工系分野に進学する学生が欧米に比べて少ないことが指摘されており、長期的な技術革新の停滞やそれにともなうグローバル競争力の低下等が懸念される。こうした背景を基に、本学の正規オンライン授業「データサイエンス入門」は、初心者向けに設計されており、高校生が本学の科目等履修生として、大学レベルの教育に早期に触れる機会を提供し、理工系分野への興味を喚起することをめざしている。
 場所を問わず質の高い教育を受けることができる点が本学のオンライン学習の特長であり、地域の高校に通いながらも、将来に向けて学びの幅を広げることが期待される。この科目を履修し合格した高校生には、単位の授与とともに、身に付けた知識とスキルをデジタル証明するためのオープンバッジを発行する。

CAPSグループ、江戸川区立西葛西図書館に絵本を58冊寄贈

 医療法人社団ナイズ(東京・渋谷区、鶴谷 武親 グループ代表)およびクリニックの多拠点運営支援サービス「クリニックチェーンマネジメント」を提供するCASP株式会社(東京・港区、鶴谷 武親 代表取締役社長)を擁するCAPSグループは、江戸川区立西葛西図書館に58冊の絵本を寄贈した。
 今回、絵本を寄贈する江戸川区立西葛西図書館のある江戸川区西葛西は、キャップスクリニックが2012年に初めて開院した地域となる。地域の子どもたちが本に親しみ、読書の楽しさを感じてもらいたいという思いと、地域貢献を目的として寄贈した。
 今後も地域の活動を継続し、地域社会に貢献できる取り組みを継続していく。

早稲田小学校で1年間のサステナブル学習を振り返る出前授業を実施 タブレット端末でアルバムを作成

 株式会社ネオキャリア(東京・新宿区、西澤 亮一 代表取締役CEO)は、2025年1月20日、新宿区立早稲田小学校の4年生を対象に、サステナブル教育とICT教育を融合させた公開授業を実施した。
 この授業は、新宿区立環境学習情報センター(エコギャラリー新宿)と協働で実施され、児童たちは
1年間学んだ「環境」や「多様性」に関する知識やそれに対する自分の想いを、タブレット端末を使って自由にまとめたサステナブルアルバムを作成した。
 地域・学校・企業が連携した早稲田小学校での出前授業は、来年度以降も継続される予定。サステナブルアルバムの作成を通して児童たちの学びや想いが形として残り、次世代にサステナブル教育のバトンが繋がれていく取り組みとなった。

 ネオキャリアでは、「人と本気で向き合い、未来を切り拓く。」というPURPOSEのもと、地域の小学校と連携し、子どもたちと共に地域の課題を探し、社会のあるべき姿について考える機会を提供している。そしてこれらの活動を通じて、子どもたちに新たな視点を提供することで、子どもたち一人ひとりの可能性を広げ、将来に向けたサポートへ繋がる手助けとなることを目指している。
 今回授業を行った早稲田小学校では、1学期に「環境」、2学期に「多様性」をテーマに、計10回の「総合的な学習の時間」の授業を進めてきた。授業を進める中で学校側からは、「1年間を通じて多様な視点から得た気づきや学びについて、児童が成長していくなかで感じたことや考えを振り返る機会を持ってほしい」という要望があった。

 公開授業は保護者の方々が見守る中で行われ、児童たちはこれまでの学びを振り返ることからスタートしました。児童たちはこれまでの学びを踏まえ、「この1年で学んだこと」「私が考える未来の地球や社会」「こんなサステナブルな大人になるぞ!」などの観点で意見を出し合い、タブレットを活用してスライドを作成。保護者の方々に見守られながら、これまでの学びや未来への意思が共有された。