Category: 塾ニュース|大学

徳島大学に農系学部

徳島大学は来春、農学系学部「生物資源産業学部」を新設する。入学定員100人。微生物の医療への活用などを研究する「応用生命」、機能食品の開発などの「食料科学」、1次産業の効率化や6次産業化を学ぶ「生物生産システム」の3コースを設け、工学部などと同じ徳島市の常三島キャンパスで講義を行う。食品の機能性や生薬を研究する医薬系学部と連携する一方、起業・経営教育も導入し、従来の農学部との違いを打ち出す。幅広い知識と技術を身につけ、国際的な視野を持って活躍できる人材の育成を目指す。

近大マグロの幼魚養殖、沖縄でも

クロマグロの「完全養殖」事業を近畿大学とともに手がける豊田通商は9月15日、沖縄県名護市で準備を進めてきた幼魚の養殖を始めると発表した。幼魚まで育てる施設は、長崎県五島市に続いて2カ所目。来春以降に出荷する予定だ。全額を出資して運営会社「ツナドリーム沖縄」を設立。卵から孵化させた体長5センチほどの稚魚を五島市の施設などから持ってきて、30センチほどの幼魚(ヨコワ)に育てる。その後、さらに成魚まで育てる業者などに出荷する。2016年に1万匹、20年には5万~6万匹を養殖する計画だ。

睡眠医科学研究棟 筑波大に完成

筑波大の「国際統合睡眠医科学研究機構」(機構長・柳沢正史教授)の研究棟が完成した。同機構は、睡眠のメカニズム解明とともに、睡眠障害や関連疾患を治す創薬研究を進める。柳沢機構長は、眠りにかかわる神経伝達物質オレキシンを発見するなど、この分野の世界的権威だ。完成した研究棟だは6階建てで、2~4階が研究室領域。吹き抜けの空間には、芸術系教員が制作した眠りながら飛ぶブタ親子のオブジェがつるされるなど、医学系と芸術系の両方を持つ唯一の国立大ならではのユニークな内装となっている。

麗沢大、豪雨被災者の入学金など免除へ

麗沢大学(千葉県柏市)は9月17日、茨城、栃木、宮城3県を中心とした豪雨災害で被災して経済的に困窮している受験生について、入学金などを免除すると発表した。対象は、災害救助法の適用地域に居住し、〈1〉自宅が全半壊や流失、浸水〈2〉保護者が死亡や行方不明、長期療養〈3〉保護者が失業――などに該当する受験生。学内の審査で適用が認められると、受験料と入学金、2016年度前期の授業料などが免除される。問い合わせは 同大入試広報グループ(04・7173・3030)へ。

経団連、安易な文系見直し反対

経団連は9月9日、文部科学省が国立大学に人文社会科学系学部の組織見直しを求めたことについて、安易な見直しに反対する声明を出した。通知の背景に「即戦力を求める産業界の意向がある」との見方を懸念し、「産業界の求める人材像はその対極にある」と文系の必要性を訴えた。経団連は「大学・大学院では、留学など様々な体験活動を通じ、文化や社会の多様性を理解することが重要」と指摘。その上で、文系と理系にまたがる「分野横断型の発想」で、様々な課題を解決できる人材が求められていると主張した。

島根大と静岡大、連合法科大学院設置を見送り

島根大と静岡大が協議している広域連合法科大学院の設置について、法曹志望者が減っていることなどを理由に、両大学が見送ることが9月10日までに分かった。島根大は2015年度の入学者募集の停止を決定した13年から、15年度の広域連合法科大学院設置を目指し、静岡大と協議。しかし14年には連携の仕組み作りに難航しているとして、16年度に延期すると発表した。両大学は新潟、信州、香川・愛媛連合、熊本、鹿児島、琉球の6法科にも拡大を検討していた。静岡大は16年度から入学者募集を停止する。

人工芝グラウンド開放 作新学院大

宇都宮市の作新学院大学のキャンパスに広さ1万平方メートル余りの人工芝グラウンドができたのは昨年10月のこと。同大は、グラウンドをプロチームや地域社会などとの連携に活用している。交流イベントは中学生の教育だけが目的ではない。大学での運動部活動を就職に生かしたいという学生に運営を実体験させる狙いがある。例えば、練習試合から試合後の講義、軽食を交えてのパーティーまで、学生の手により企画・運営された。同大はスポーツ経営関連の学科などでの人材育成を通じ、スポーツによる地域活性化を目指す。

千葉大「国際教養学部」概要発表

千葉大は9月2日、来年4月に開設する「国際教養学部」の概要を発表した。1学年定員90人に絞り、留学やフィールドワークなど海外での学習、活動を義務づけて、グローバルな人材を育成する。教員は外国人7人を含む46人。2年次の後半から、地球規模の環境問題や現代日本の分析など三つの専門科目を必修とする。入試の2次試験は、文系、理系でそれぞれ得意な科目が選択できる「通常型入試」(80人)と、小論文と英語面接だけの「特色型入試」(10人)に分けて行う。

日大生物資源科学部の「ミンとん」ハム

日本大学生物資源科学部の学生がミントを食べさせて育った豚「日大ミンとん」を加工したロースハムとベーコンは臭みのない、さっぱりとした味が特長だ。学生はミントの栽培だけでなく、大学の食品加工実習センターで加工にも携わった。今年5~6月に東京都渋谷区で行われたイベントでは税込み500円で販売したロースハム、ベーコンがともに短時間で完売したという。同学部の丹羽美次教授は「今後はミントの風味をより強くするなど改良を続けたい」と話す。

大和大学 政治経済学部 来年4月開講 記念シンポジウム10月3日開催

文部科学相の諮問機関「大学設置・学校法人審議会」は8月27日、大和大学(大阪府吹田市、田野瀬良太郎学長)の政治経済学部設置を承認する答申を下村博文 文部科学大臣に提出した。

大和大学の政治経済学部は来年4月から開講する。政治行政学科(政治コース、行政コース)は定員60名、経済経営学科(経済分析コース、国際経済コース、経営戦略コース、起業・事業承継コース、金融・会計コース)は定員120名。「日本の未来を切り開く、政治・行政・経済・経営のリーダーを育てる」の教育理念のもと、政財界の第一線で活躍する政治家・経済人による月1回のリレー講義を展開する。また、学部生としては初めて松下政経塾での合宿研修を実施する。

大和大学は政治経済学部開講を記念して、10月3日午後2時より大和大学吹田キャンパスにて、衆議院議員の石原伸晃氏や元国税庁長官の大武健一郎氏をパネラーとして招きシンポジウムを開催する。

<お問い合わせは>大和大学入試広報室 TEL.06-6385-8010 Email:admaster@yamato-u.ac.jp