グローバルキャストとレゴ エデュケーション、国内初の習い事モデル『レゴ®クラス』を今年から開始

株式会社グローバルキャストと、レゴ社の教育事業部であるレゴ エデュケーションは1月26日、新しいアフタースクールモデル『レゴ®クラス』の普及促進を図るため、ライセンス契約の締結を発表した。

『レゴ®クラス』は、創造力と思考力、コミュニケーション力など次世代の子どもに必要なスキルを育成する、レゴ社デンマーク本社が開発した教育カリキュラムと、レゴ®ブロック教材を使用したレッスンを、提供できるサービスとして拡大させていくことを目指している。

『レゴ®クラス』では、大手塾や子どもの集まる店舗の一画など、既存の施設を利用したサービスの提供が可能となる。グローバルキャストでは2017年中に60施設の開校を目指している。17年には、車輪や歯車、てこの原理など身近なものの仕組みを組み立て体験しながら科学を応用した創造力と問題解決力を身につける“ワールドサイエンス”と簡単なプログラミングで、レゴ®ブロックでできたモデルを動かし、論理的な思考力や観察力や表現力を養う“コードクリエイター”の2つのカリキュラムを中心に展開していく予定だ。20年のプログラミング教育の必修化をはじめ、ロボットプログラミングの教育ニーズの需要が高まると判断ができる。

生物専門図鑑の読み放題サイト「図鑑.jp」が年間有料コースでオープン 出版社とユーザでつくる究極の図鑑。植物・野鳥2ジャンルから

インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社は、日本の生き物をしらべる・わかる図鑑読み放題サイト「図鑑.jp」を、1月17日(火)より提供開始した。

「図鑑.jp」は、専門性の高い生き物図鑑を電子書籍の読み放題・サブスクリプション方式で提供するWebサービス。図鑑の閲覧に加えて、ユーザが質問・報告できる投稿コーナーを設けており、図鑑や投稿を、生き物の名前や科名で横断検索することができます。

スタート時は植物、野鳥ジャンルからスタートし、図鑑の閲覧にはジャンルごとの年間有料コースへの加入が必要(※投稿コーナーと横断検索は無料で利用可能)。年会費は個人向けで植物5000円、野鳥3000円(各税抜き)で、オープンから2017年2月末までは初年度20%オフセールを予定している。また、個人向けのほか、法人向けライセンスも用意している。

図鑑は、各出版社が発行している日本を代表する専門図鑑を中心に、すでに絶版となった図鑑や公共機関などが発行した一般には入手が困難な図鑑も含んでおり、生き物の愛好家に加えて、プロ・セミプロなどの専門家の利用も見込む。

進む公園内保育所 都内では7カ所

東京都内で来春までに、国家戦略特区による規制緩和を活用した公園内保育所が7カ所登場する。2017年4月の荒川区など3カ所、10月の代々木公園内(渋谷区)に続き、2018年4月には品川区と港区、江東区で公園内保育所が開設する計画だ。と日経新聞が報じた。その中でも荒川区は2018年4月に保育所のみならず学童にも国家戦略特区を活用する予定だ。(平成28年度第2回荒川区子ども・子育て会議を開催。配布資料5)

イー・ラーニング研究所調べ 子どもにさせたい習い事、第1位は「プログラミング教室」

イー・ラーニング研究所が昨年12月、主に小学生の子供を持つ20~50代の男女413人に聞いた調査で、「2017年、何の習い事をさせたいですか(させる予定ですか)」という問では、第1位が「プログラミング教室」となり、第2位が「英会話スクール」(42)、第3位が「スポーツ系」という結果がわかった。2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化される動きから、話題になったとイー・ラーニング研究所は推測している。また「なぜその習い事をさせたいのですか(させる予定なのですか)」という問に対しては、「将来のためになると思ったから」という回答が、「本人が希望したから」、「受験のため」を抑え、最も多い結果となった。将来必要となるスキルを身につけたいという思いが、習い事をする動機付けになっていることが伺える。そのほかの設問では「お子様の学校以外での学習方法は何ですか」という問いでは、第1位が「学習塾」となり、続いて「紙の学習教材」、「スマートフォン・タブレットを使った学習教材」という結果となった。「スマートフォン・タブレットを使った学習教材」は「PCを使った学習教材」を上回り、「紙の学習教材」とほぼ同じ割合で活用されていることがわかる。

「障害者差別解消法」に対応  “合理的配慮”の手立てとなる漢字ドリル

株式会社 教育同人社は2017年4月、通常学級におけるインクルーシブ教育や特別支援学級において「合理的配慮」の手立てとして活用できる教材『なかよし漢字ドリル』を発刊した。

『なかよし漢字ドリル』の特徴は1ページに掲載される漢字は5文字でゆったりとしたレイアウトになっており、漢字を掲載する表は1字ずつ独立し、書き順の間に罫線を引くことでメリハリをつけ、識別しやすいように配慮されている。ほかにも、教科書の進度に影響を受けない標準版なので、どこからでも始めることができ、子供一人ひとりの発達に合わせた指導が可能となっている。

この商品に関する問い合わせは電話または専用の問い合わせフォームへ。
TEL.03−3971−5151(代表)

 

カシオ 人気のある英語の発音判定機能付き電子辞書を発売

カシオ計算機は電子辞書“EX-word(エクスワード)”シリーズの新製品『XD-G4800』(高校生モデル)など13機種を、1月20日より順次発売する。新製品13機種は、好評のEnglish Training Gymを拡充。関西大学 外国語学部 教授竹内理氏が監修した学習プランで英語が学べる“トレジムプラン”を搭載。「高校英語の総まとめ(ボキャブラリー編)」「短期間で英会話フレーズをマスター(基礎編)」など。

英語の発音判定機能も強化を図り、単語だけでなく文章の判定にも対応。対応コンテンツの英語文章を録音すれば、音読時間/脱カタカナ英語度/子音の強さ/メリハリ/なめらかさの5要素に基づいて採点し、レーダーチャートで視覚的に結果が表示される。

『森塾』、東京・埼玉・千葉エリアに2017年の春期講習から新校舎を20校開校

株式会社スプリックス(本社:新潟県長岡市、代表取締役社長:平石 明)は、自社の運営する個別指導塾『森塾』の新たな校舎として2017年の春期講習より20校舎(東京エリア7校、埼玉エリア7校、千葉エリア6校)を開校する。

 個別指導『森塾』は、「『先生1人に生徒2人まで』の個別指導」「学校のテストで1科目+20点アップの『成績保証』」「保護者の方も『安心の授業料』」をキャッチフレーズに教室を自社展開してきた。現在、東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城、新潟で86教室を展開している。Webサイト: http://www.morijuku.com

 春季講座からの新校舎は、東京エリア:青砥校、青砥校、成城学園前校、多摩センター校、豊田校、八王子校、南大沢校の7校。埼玉エリア:岩槻校、上福岡校、北本校、狭山校、深谷校、三郷校、みずほ台校の7校。千葉エリア:市川校、稲毛海岸校、千葉駅前校、成田校、八千代中央校、四街道校の6校。神奈川エリアは湘南ゼミナールが『森塾』を展開している。

 株式会社スプリックスは、個別指導塾『森塾』、『自立学習 RED』の運営や、学習塾運営ツール『フォレスタシリーズ』、塾講師専門求人サイト『塾講師JAPAN』、教務・授業支援サイト『フォレスタネット』、読書教育プログラム『グリムスクール』、ダンス教室『東京ダンスヴィレッジ』などを運営する総合教育企業。

教職員の専門的知識向上とネットワーク拡充を目指して ドコモgaccoとFindアクティブラーニングが協業

株式会社ドコモgaccoと株式会社Findアクティブラーニングは、双方の利用者に対して両社のコンテンツを相互に提供することを目標に掲げ、その第一弾として、Findアクティブラーニングが運営する教育動画配信サイト「Find!アクティブ・ラーニング」にドコモgaccoが運営するオンライン講座提供サイト「gacco®(ガッコ)」と連携した特設ページを1月19日(木)より開設することを明らかにした。

ドコモgaccoは、大規模公開オンライン講座(MOOC)である「gacco®」の運営を通じて、これまで26万人の会員に対し、大学教授をはじめとする専門家による講座を150以上提供してまいりました。各講座にはディスカッションボードがあり、受講者同士の交流も活発に行われているのが特徴のひとつ。

Find!アクティブラーニングは、教職員向け教育動画配信サイト「Find!アクティブ・ラーニング」を立ち上げ、今回の学習指導要領改訂の目玉の一つと言われている「アクティブ・ラーニング」関連情報を配信している。これまでに1100を超える動画を配信しており、13万人以上の教職員が利用している。

特設サイトイメージ

そして、ドコモaccoとFindアクティブラーニングは、双方のコンテンツを生かし、最新の教育ノウハウや専門的知識の提供に加え、教職員だけに限らず学びを通した交流が広がるように連携する。

「Find!アクティブ・ラーニング」に「gacco®(ガッコ)」と連携した特設ページを開設し、「Find!アクティブラーニング」会員には、児童・生徒の関心喚起を図る話題づくりや、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、大学教授や専門家による本格的なgacco講座が利用できる。「gacco®」会員においても、教育関連に興味のある学生・保護者・教育関係者の方々に向けて、「Find!アクティブ・ラーニング」で配信されているアクティブ・ラーニングを実践している授業の様子や最新の教育ノウハウを紹介する。さらに、ドコモgaccoは、「Find!アクティブラーニング」を利用している教職員の方々の声を取り入れ、教育に関する講座の企画・提供を行う。

 

外部リンク:「ドコモgacco」×「Find!アクティブ・ラーニング」 特設サイト

2017年 新春 教材・教具展示会のご案内

2017年新春に、全国各地で開催される教材・教具展示会をご案内いたします。教科書改訂に合わせた教材出版各社による最新の教材をお手に取ってご覧ください。また、急速に進化を遂げているICTを活用したコンテンツも多数展示されています。ぜひ、お近くの教材展に足を運びいただいて、最新の動向をキャッチしてください。

※本誌1月号とあわせてお届けいたしましたご案内に一部誤植がありましたので、訂正版のPDFを以下にご用意いたしましたので、ダウンロードしてお使いください。

2017年新春 教材・教具展示会のご案内をダウンロード

利他の心で志を育め 目指すは一大教育コミュニティ|疾風の如く|2016年12月号

寺に生まれたことが厭だった。
そして教員一家を飛び出し、
自分だけがビジネス界を志した。
しかし、運命は皮肉なものだ。
ビジネスを学べば学ぶほど、
生き方を知れば知るほど、
ここへ還ってくる自分がいた。

愛知県
個別志導のサクセス

塾長 近藤 成人さん

ひとことで言い表せない異色の塾

いわゆる「普通の塾」とは何かが違う。FCからスタートしたものの、昨年よりブランドを一新してオリジナル化。学習指導は自立型を中心とし、時間割が存在しない。「学び放題」を標榜し、何度通っても定額料金。宿題も出さない。すべてをここで完結させるシステムで、他塾に通いながら、不明点を質問するためにここへ通塾する生徒もいるほどだ。
 さらに、幼児教育~大学受験、英会話・速読・習字・そろばんまでカバーし、今後は体育コンテンツまで視野に入れているものの、一般的に塾の生命線ともいえる中学生が最も少ないという。それでも生徒数は4校舎でのべ650名を数え、地域にその存在感を放っている。
 なぜ、こんな塾が生まれたのか。塾長の近藤成人(51)本人も「どんな塾か、なぜそうするのかと聞かれても、ひとことふたことでは説明しにくいです。まあ確かに、かなり異色の塾だとは思います」と笑う。しかし、その根底にはやはり独自の想いと、すべてをここに帰結させる大きな夢があった。

寺、教員一家…… その出自にことごとく反発

サクセスイングリッシュクラブ』では、ネイティブとのダブルティーチング制を敷く

近藤は、寺の息子として生まれ育った。これといった理由があったわけではないが、生理的にそれが厭で仕方なく、大学で東京に出た。
 さらに、両親・祖父母、そして妹までもが教育学部を出て公立校の教員を務めるという教育一家だったが、近藤だけが違っていた。教職課程は修めたもののビジネスの世界に興味を持ち、大学院卒業後は業界誌の記者に。
 記者とはいっても、営業から集金、取材と執筆、その後の校正まですべて自分でこなすという激務の日々。今では笑い話だが、生まれて初めて乗った飛行機がヨーロッパの非英語圏への単独海外出張だったという逸話まである。言葉もマナーも分からない、電車の乗り方さえも知らない海外で、しかもビジネス目的というハードな環境だったが、持ち前の行動力でそれを乗り切った。当時出会った現地の人たちは、塾経営者となった今でも家族ぐるみの付き合いだ。
 そんな経験が近藤の世界観を広げたのかもしれない。やがて「自分で時間をコントロールできる働き方・生き方をしたい」と、独立開業への志を抱くようになった。しかし「これ!」といったものがない。当初は自己啓発やネットワークビジネスの勉強もしたが、得るものは少なく、代わりに友人を失うだけだった。
 当時を振り返り、自嘲ぎみに近藤は言う。「自分のことしか考えてなかったんですよ」。そんな近藤が出逢ったのが、妻が運営していた塾と、私教育の世界である。奇しくも、近藤もまた家族と同じ世界へ還ってくることとなったのだ。

ビジネスを学べば学ぶほど、原点に還っていく

恒例の『そろばん選手権』。教科学習以外のコンテンツが豊富なのもサクセスの特徴だ

もともとビジネス志向の強かった近藤、塾経営に対してもそうだったが、次第に「教育」そのものにも熱い想いを抱くようになる。夢を語り、それを実現に導くタフな日本人を育てたい―― 自塾に個別「志」導と名付けたのもそんな理念からだ。
 そう思えるようになったのは、ドラッカーやアドラー心理学を学んだことが影響している。彼らのように社会で成功し、広く認められている概念・思想の根底には、共通して仏教的な利他の精神が息づいていることに気づいたのだ。ビジネスでの自己実現を目指せば目指すほど、他者への貢献を大切に。運命の糸というと大げさだろうか、あれほど避けていた「寺」という存在や思想に紐づけられていったのである。
 幼児から高校生まで幅広く受け容れているのは、その貢献意識から自塾をひとつの教育コミュニティと捉えているからだ。今後はシニアまでをもこの輪に引き込み、彼らの生きる知恵や哲学を還元したいと語る近藤。「この縁を連綿とつないで、20年後、30年後には、子供たちが教える側に回っているサイクルを完成させたい。それまでは死ねない」と笑った。個別「志」導の志は高い。(敬称略)

近藤 成人 SHIGETO KONDOH

塾長 近藤 成人さん

1965年生まれ、愛知県出身。石材業界の専門誌記者を経て、塾の世界へ。父は住職で、家族全員が教員という家庭に育つ。当初はそれを避けていたが、持ち前の強い自己実現志向とビジネスマインドを追求すればするほど、その出自という原点に還っていった。自塾を単なる学習塾の枠でとらえず、幼児からシニアまで、すべてをつなぐ学習コミュニティにするのが夢。
WEBサイト http://www.success-okazaki.jp/