Category: 塾ニュース|受験

東大初の推薦入試77人合格、173人出願

東大は2月10日、平成28年度から初めて導入した推薦入試の合格者数が77人だったと発表した。募集人員は各学部合わせて100程度で、173人が出願していた。学部ごとの合格者数は、法学部(募集定員10人程度)14人▽経済学部(同10人程度)4人▽文学部(同10人程度)3人▽教育学部(同5人程度)4人▽教養学部(同5人程度)2人▽工学部(同30人程度)24人▽理学部(同10人程度)11人▽農学部(同10人程度)9人▽薬学部(同5人程度)3人▽医学部医学科(同3人程度)2人▽医学部健康総合科学科(同2人程度)1人

変わる私立中入試

今年は1都3県の私立・国立中学計約400校の入試(定員約4万1千人)に、約4万5千人が挑む見込み。人数は昨年並みだが、少子化などの影響で、ピークだった07年を約7千人下回っている。従来の学力試験とは異なるタイプの入試は昨年ごろから目立ち始めた。今年、入試で英語を設けるのは、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で約60校に上り、昨年の2倍に。公立中高一貫校の入試に似た教科横断型の「適性検査型」の試験を導入する学校も、昨年より約30校多い約80校になる。

 入試が多様化する背景に、大学入試が思考力や表現力、実用性の高い英語力を重視する傾向にあることが要因の一つだとみる。新たな大学入試に対応できる力を、中学段階からつけさせたいと考える保護者が増えている。近年は、複数回行う入試で応募倍率が数十倍となる回がある学校もある。一方、一部の学校は定員割れで志願者確保が課題となっている

国公立大2次試験の出願3日締め切り 志願倍率4.5倍

国公立大学の2次試験出願が2月3日締め切られ、文部科学省は同日午後3時現在の志願状況を発表した。志願者数は前年の同時点より275人増の45万5766人で、募集人員に対する倍率は前年と同じ4.5倍。国立大(82大学387学部)の志願者は32万9508人で倍率は4.1倍。公立大(82大学176学部)は12万6258人で6.1倍。国立の学部別で倍率が高いのは、前期日程で東京芸術大美術11.8倍、静岡大地域創造学環8.4倍、長崎大水産7.2倍、室蘭工業大工(夜)7.1倍。後期日程は高知大教育32.4倍、浜松医科大医31.0倍、千葉大薬28.5倍だった。

首都圏の私立中入試、2月1日本格スタート 約4万5千人が挑戦

首都圏の私立中学入試が2月1日から本格スタートした。今年は1都3県で私立・国立の中学計400校の入試(定員約4万1千人)に、昨年と同程度の約4万5千人が挑戦する。塾関係者らによると、グローバル人材の育成や、思考力や表現力を磨く授業を積極的に採り入れている学校が人気だという。また、大学入試改革をにらみ、早慶に加えMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)など大学の付属校の人気が急上昇しているのが今年の特長だという。

未来の塾はこうなる? igsZ代表の福原正大氏が新著『世界で通用する人のための勉強入門』を上梓

グローバルリーダーを育成する塾「igsZ」の福原正大代表が、新著『世界で通用する人のための勉強入門』を上梓した。主人公の女子高生、梅崎璃乃が「大学なんて行くの止めたら? お金の無駄だよ」と、当たり前に塾長が言い放つ、常識はずれの塾に通いながら、自分が本気で学びたいこと、通いたい大学を見つけていくストーリー。

中高校生はもちろん、「グローバル感覚」を求められながらもどうしたらいいかわからず、困惑している社会人にとっても、「世界に通用するための力」を磨くための最新の情報や知識が詰めこまれ、読みやすい内容となっている。igsZで実践されている授業やフィリピン・カンボジア修学旅行の様子なども、事実に基づいて再現されており、日本のトップ大学をめざすのではなく、世界で活躍する人材を育てるためにはどうしたらいいのか、というこれからの塾に必要なエッセンスが鏤められている。

世界で通用する人のための勉強入門

『世界で通用する人のための勉強入門』
PHP研究所 刊/福原正大 著/定価 1,300円+税

東北薬科大、医学部の競争倍率24倍 4月開設

東北薬科大学(仙台市)は1月14日、4月に開設する医学部の入学試験の志願状況を発表した。定員100人に対して志願者数は2463人で、競争倍率は24.63倍だった。出願はインターネット経由で、受け付けは13日に締め切った。奨学金を貸与するA方式(定員35人)とB方式(同20人)、貸与しない一般枠(同45人)があり、併願も可能。A方式とB方式は貸与額が異なり、A方式は6年間の学費3400万円のうち3000万円が貸与される。全体の6割に当たる1465人がA方式を第1志望にした。

アオイゼミ、オンラインで推薦・AO入試対策模試を実施

スマホ学習塾「アオイゼミ」を運営する株式会社葵(東京・新宿区、石井貴基代表)と株式会社Prima Pinguino(プリマ・ペンギーノ、東京・中央区、藤岡慎二代表)は共同で、オンラインのスマホ学習塾業界で初となる「推薦・AO入試対策模試」を実施する。

推薦・AO対策入試模試診断_メイリオ見本推薦・AO入試の性質上、対面形式での指導が主流で、学習塾・予備校が少ない地方都市では推薦・AO入試対策をおこなう教室が少ないという現状から、両社の持つリソースを生かしたサービスを開始する。模試の受験者には映像授業を受講できる特典がつき、推薦・AO入試についての知識がない高校1・2年生を対象に実施する。

模試は推薦・AO入試で求められる「志望理由書」「活動報告書」「小論文」が対象となる。問題文は郵送または公式サイトからのダウンロードし、受験生は期間中に問題を解いて、自分の答案用紙を返送する。その答案を、独自の採点ノウハウと実績を持つPrima Pinguinoが診断し、大学ごとの合格判定もおこなう。

模試の受験には、アオイゼミへの会員登録(無料)が必要。「推薦・AO入試対策模試」特設ページから申し込む。

16日からセンター試験

大学入試センター試験が16、17日の両日、全国693会場で実施される。志願者数は前年度より4635人増の56万3767人で、高校などを今春卒業予定の現役生のうち、過去最高の43・4%が志願した。現在の高校3年生が高校に入った平成25年度から新学習指導要領が完全実施されたため、「工業数理基礎」を除き、旧課程で学んだ受験生への経過措置はない。得点調整は、地理歴史・公民、理科の一部科目で平均点に20点以上の差があった場合に実施する。受験者数が1万人未満の科目は対象外となる。

中3模試で製本ミス、1万3千人に受験料返金 「岐阜新聞学力テスト」

岐阜県の中学3年生約1万3千人が参加して1月10日に行われた模擬試験「岐阜新聞中学3年学力テスト」で、問題冊子に製本ミスがあったことがわかった。受験者のうち2千~3千人に配られた問題の冊子で、理科の一部に社会のページがあったり、社会の一部に理科が入っていたりしていた。製本の際に誤ったとみられるという。試験を実施した岐阜新聞社の子会社「岐阜新聞情報センター」(岐阜市)は、「適切に実施されなかった」として、参加者全員に受験料4千円を返還する方針。

山形初の公立中高一貫校 2.68倍

山形県内初となる公立中高一貫校として4月に開校する東根市の「東桜学館中学校」の入学者選抜が、1月9日行われた。定員99人に対して2・68倍の265人が受検。この日は適性検査(55分、100点)、作文(40分、35点)、面接(15分程度、15点)があった。これに小学校での各教科の評定を加えて合否を判定する。思考力や表現力を問う「適性検査」では、算数や国語、理科などの教科を横断した問題も出された。 選抜結果は、本人と保護者に郵便で知らせる。14日に投函する。