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ベネッセHD6%減益 、通信講座の会員減響く

ベネッセホールディングスの2014年3月期の連結決算は、売上高が4%増の4663億円。けん引役は介護事業と海外教育事業の拡大だ。前期、有料老人ホームを15カ所新設し、利用者数が増加。ブランド浸透で入居率も94%と1ポイント改善した。純利益が前の期比6%減の199億円だった。主力の通信講座「進研ゼミ」と「こどもちゃれんじ」で会員数が減少。海外教育事業や介護事業は好調だったが補えなかった。販売管理システムなどの減損損失も計上した。

速読で新聞を読むと読む力はあがるのか? SRJと読売新聞社が特別セミナー

株式会社SRJと読売新聞社は、「新聞と速読で”読む力”はあがるのか?」をテーマに4月12日に東京コンファレンスセンター品川で開催した。会場には小学生から高校生まで幅広い年齢の子供が訪れ、親子での参加者も目立った。

sP4120107この日は、脳科学者の茂木健一郎氏が「脳を活かす勉強法」をテーマに、本を読むことの大切さや読むための「道具」として“速読”の重要性を説いた。続いておこなわれた「速読大体験会」では、実際に速読のトレーニングを体験。読んだ内容がしっかり理解できているか確認するトレーニングや、視点移動のトレーニングを行った。プログラム終了後には個別体験ができ、詰めかけた多くの親子もPCやタブレットを使いながら熱心に耳を傾けていた。

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アップ・日能研関西・浜学園の3社が「関西教育機構」を設立

兵庫県の進学塾大手の株式会社アップ(兵庫県西宮市、尾上嘉基代表、以下「アップ」)、株式会社日能研関西(兵庫県神戸市、小松原健裕代表、以下「日能研関西」)、株式会社浜学園(兵庫県西宮市、竹森勝昭代表、以下「浜学園」)の3社は、4月1日、関西圏の私立学校における教育の発展を通じて、関西の教育水準向上を目指すために、一般社団法人「関西教育機構」(小松原健裕理事長)を設立した。

幼児から大学受験指導までを行うアップと浜学園、そして関西の私立中学受験指導に定評のある日能研関西の3社が持つ教育サービスや教育資源、さらにはこれまで蓄積されたノウハウを集約させることで、私学教育の発展および関西の教育水準向上に貢献できる活動を目指すという。

4月17日には、私立中高一貫校を目指す児童の保護者を対象にした教育セミナーを大阪市北区の読売大阪ビル地下1階のギャラリーよみうりで開いた。保護者ら約120人が参加。浜学園の藪孝昭・経営企画室課長補佐は「中高一貫の私学は、学力が同レベルの生徒を対象としているため効率の良い授業が出来、高校受験に縛られない、余裕を持った6年間の勉強スケジュールが組める」と魅力を強調。このほか、様々な特長を持った各一貫校の紹介や、国語、算数、 理科の教科担当者による学習の進め方の説明もあった。

今後は、朝日学生新聞社とタイアップしてタブロイド判の教育冊子を年2回発行するほか、6月29日には、大阪私学連合会との合同イベント『私立中学展』を開催する。また、私立学校をはじめ、公教育におけるICT教育の導入支援や指導面、有効利用に関する協力を積極的におこなっていく。

この社団法人には、複数の新聞社や大学、通信会社をはじめとする企業などが特別会員として参加を表明しているほか、設立趣旨に賛同し会員となる法人や団体は今後も募集していく。申し込み・問い合せは、株式会社浜学園・経営企画室(TEL.0798-64-1912)まで。

リソー教育、過大分の授業料返還へ

金融庁は4月21日、架空の授業で売り上げを水増しするなどの「粉飾決算」をしていたとして、リソー教育に4億1千万円の課徴金の納付を命じた。本来は徴収できない授業料も売上高として見積もっていた。リソーは、取りすぎた授業料が最大2万人、約20億円にのぼるとみており、今後返金に応じる。リソーによると、今月下旬から関係する保護者に書類を送り、取りすぎていた授業料について説明する。請求があれば、すべて応じる方針という。28日から問い合わせ専用の電話窓口を設ける。電話番号は同日、同社のホームページ上で明らかにするという。

佐賀・武雄の公立小、塾と提携

佐賀県武雄市は4月17日、学習塾「花まる学習会」(本部・さいたま市)と提携し、既存の小学校の毎日の授業に同会の教材や教育方法を導入し、新たな学校として来春開校する、と発表した。市は地元学区の子どもに加え、全国から児童を募集する。同会を選んだ理由として「受験塾とは一線を画し、生き抜く力を養うことのできる」と説明。花まる学習会も「公教育に貢献したい」とノウハウを無償提供。講師の人件費は市が、教材費は保護者が負担する。学校は来年度、全11小学校中2、3校を想定している。

北九州予備校の返金拒否無効

大分地裁は4月14日、大学予備校が中途退学者に学費を返金しないと定めた規定を無効とした判決で、宮武康裁判長は「予備校は別の人を中途入学で受け入れるなどの措置をとることができ、中退によって授業料全額分の損害を受けるとは言えない」との判断を示した。「北九州予備校」を運営する学校法人金沢学園(北九州市)の「中途退学しても返金は原則しない」とする規定は「消費者契約法に違反し無効」とし、使用差し止めを命じた。金沢学園は「主張が認められず残念。上級審に判断を仰ぎたい」と控訴する方針を示した。

東京個別 2月決算 増収10.0% 増益76.6% 代表取締役社長に齋藤 勝己氏 的場氏は会長兼職ベネッセ執行役員に

株式会社東京個別指導学院の2014年度2月期(2013年3月1日〜2014年2月28日)の決算は、売上高は143億22百万円(前期比10・0%増)、営業利益は12億72百万円(前期比77・5%増)、経常利益は12億77百万円(前期比76・6%増)、当 期純利益は7億37百万円(前期比105・9%増)となった。

当期末での教室展開は、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)158教室、関西地区 (兵庫県、大阪府、京都府)37教室、東海地区(愛知県)8教室、九州地区(福岡県)5教室の208教室体制となっている。

2015年度2月期(2014年3月1日〜2015年2月28日)の業績予想は、売上高157億72百万円(前期比10・1%増)、営業利益16億2百万円(前期比25・9%増)、経常利益16億5百万円(前期比25・6%増)、当期純利益 9億10百万円(前期比23・4%増)を見込む。

なお、東京個別指導学院は的場 一成取締役社長を代表権のない取締役会長に、代表取締役社長に齋藤 勝己現取締役 教室事業本部長が5月28日付で就任すること発表した。的場氏は、同社取締役会長に就任するとともに、2014 年 5 月 29 日付で株式会社ベネッセホールディングス執行役員 グループ経営企画本部副本部長を兼職する予定。今後は、ベネッセグループの教育事業の戦略構築を担当するとともに、同社の新代表取締役を支え続けるとみられる。

伸びない子はいない 成長ブレーキの外し方を伝授する『子どもが本当の幸せをつかむ魔法のパパ・ママコーチング』

あきらめない、燃え尽きない、自発的な子になる…驚異の教育コーチング。10万人の意欲・能力・行動力を引き出したカリスマコーチが贈る成長ブレーキの外し方。「勉強しなさい」「片付けなさい」……、こんな言葉が愛するわが子の成長する力を阻んでいる? 幸せに成長するために必要な親力とは何か。

著者は、一般社団法人日本青少年育成協会理事・主席研究員・指導者育成委員長。同協会認定マスター教育コーチ・認定S級トレーナーの小山英樹氏。監修は、成基コミュニティグループ代表で安倍内閣教育再生実行会議委員の佐々木喜一氏。

魔法のパパ・ママコーチング『子どもが本当の幸せをつかむ魔法のパパ・ママコーチング
無限の可能性を引き出す10のカギ』
小山英樹 著、佐々木喜一 監修/PHP研究所
本体1,300円(税別)

立体図形パズルでロジカル思考センスをアップ! 『ロジカル思考トレーニングパズル 立体面積迷路』

理数系専門塾エルカミノが開発した「立体面積迷路」でロジカル思考を鍛える問題が100問収録されている。「面積迷路」の立体図形版である同パズルは、平面の問題とは異なる空間認識力を高め、さらに数理的な感覚に磨きをかけることができる。

エルカミノの代表で著者の村上綾一氏は、この本を通して視点を変えることの重要性や物事を多面的に捉えられるようになり、ロジカル思考を身につけて欲しいという。

 

立体面積迷路『ロジカル思考トレーニングパズル 立体面積迷路』
村上綾一 著、稲場直貴 パズル出題/学研パブリッシング
本体600円(税別)

子どもにいかに、ものごとを続けさせるかを伝える本 『10歳までに身につけたい子どもの続ける力』

『月刊私塾界』の対談コーナー「ケイゾクはチカラなり」でもお馴染み、行動科学マネジメント研究所所長の石田淳氏の新著『10歳までに身につけたい子どもの続ける力』が発刊された。

ベストセラー『続ける技術』の子ども版として、親が子供に続けてほしいと思っているのに、 なかなか続かない習い事や塾を、どうしたら子どもが続けることができるようになるのか、自分から進んで行うようになるのかを、行動科学のメソッドに基づいて伝える。どんな子も続けられるようになり、どんな親でも実践できる、素質を問わない技術が分かりやすく解説されている。

行動科学マネジメントとは、NASA、ボーイングなど600社以上が導入し、アメリカで絶大な成果を上げる人間の行動を科学的に分析する行動分析学、行動心理学を学び、帰国後、日本人に適したものに独自の手法でアレンジをし「行動科学マネジメント」として確立。精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてた科学的で実用的な方法は、日本の教育界、ビジネス界から絶大な支持を集める。

石田氏は現在、日本全国の人材育成などに悩む企業のコンサルティングを行う一方で、教育・スポーツの現場でも活躍している。「今、その子が、前の状態より少しでも進歩しているか? 」「その前向きな姿勢を私たちが見逃さずに発見することができているのか」を大切にし、子どもたちと、子どもたちを支える親のための活動を行う。本書はたくさんのママ・パパから知りたいと寄せられた意見をもとに作った「子どもの続ける技術」である。

 

子どもの続ける力『10歳までに身につけたい子どもの続ける力』
石田淳 著/かんき出版
本体1,300円(税別)